音楽備忘録854 録音でのプロとアマの違い①
昔に比べると機器も手法も差が縮小したと感じてるが、元が密室での半極秘作業なだけに知られざる世界な部分が未だ少なくない。
その中で比較的アマでも真実を知ってさえ居たら採用し易いのへ言及してみたいが、先ずは良く知って頂くのが先決で御座居。
今の日本って一部を除くと「既得権益死守」ヲタが主流で残念至極だが、そうなる前は前で専従者の多くが説明下手だったのもあって案外実態ってもんが未だ浸透していない。
或は折角秘技を知っても機材差から実行出来ぬ内に、段々忘れらたのも少なくないのか。
それ等の中から今回はオーバーダヴィングについて記してくが、只重ねるってんなら今の方がプロ・アマ問わず一般化してるよね。
けど今昔での内容を比べるとかつては制限が厳しかったんで、何をどう追加しとくかに今より遥かに編曲のセンスが誰にでも必要だったんよ。
正味な処はトラック数に比例してそのニーズは今の方がホントは寧ろ増えてんだけど、録る時点では必須じゃ無くなったから失念してる残念君が多い。
それで悲劇的なのは奏者のMix関与率が低い際で、そうなってると奏者が実質的には只の音源提供者同然に格落ちしちゃってんだ。
体裁だけは音源が豊富な方が何とか整え易いけど、それじゃ奏者が思い描くアンサンブルとしては遠のくんでやんす。
まさかそれでBandメンバーに腕利きDJ氏を加えたんじゃあるまいが、プロでも地位の低いの増して一介のアマでは職業技師さんと組んだらほぼ意見なんて訊いちゃ貰えんよ。
実行力皆無が必ずしも無知識とはならんけど、全く見当違いな注文なんかウッカリ口にしちまったらさ。
なるべく意図を汲もうにも言う事訊いて事故りそうなら、結果の悪いのを技師のせいにされちゃ敵わんからそりゃ避けられるわね。
とは言え無失敗で成功に至れる人なんて滅多に居らんのやから、成長するには「失敗出来る環境」ってのが前段に無いと困るのよ。
機器操作面は兎も角音楽面に関しては、分かってないとどうにもならんのやから。
もしかしたらこの点で個人で打込みの方が他人力のアシストに恵まれないんで、一時期ボカロ系の方が良質な作品提供に繋がってたのかな?。
とすれば俺言い「半端なシンガーソングライター」ってのは最悪で、純粋な作曲家・編曲家・演奏家を目指した方が好結果に結び付きそうだ。
「あんな凄腕Guitaristなのに弦の張替えがマトモにゃ出来ん」なんて話しが聞えると、意外性や親近感からやたら目立ったりするけどねぇ。
内実の99%はその方面の専門家へ敬意を込めて謙遜してるとか、ウッカリ間違いを言って世に余計な混乱を招くのを避けとるだけなんやで。
ここで又考慮して頂きたいのが演奏力とメンテ力の落差で、なまじ上手く弾けるが為本人には得意じゃない方のが余計にみすぼらくしく感じられてるだろうから。
或は類は友を呼ぶで凄い奏者には凄いスタッフとかが集まり易いんで、その仲間の中じゃ奏者の自分だけ酷く低レベルなんて悲観したりし易い環境に置かれてんじゃねーかねー。
万一全く適性が無かったらそれを追及するのは草臥れ儲けの骨折り損になるやもだが、少なくとも適性度がハッキリしない内に学びを放棄しちゃったら自爆確定だすよ。
で本題へ回帰させっけど「奏者自身が分かってて重ねてるかどうか」が、やっぱ作品にちゃんと露呈しちまうんだ。
最近じゃより売れてる人への忖度が激しくなって、皆で寄ってたかってより凄く思わせようと必至こいてっからさ。
分り難い例えしか出来んでスマンけど、強いて言えば初登場のがリミックス版っぽく聴こえたりしたら忖度作品の可能性が大だなんてな。
<つづく>
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