音楽備忘録842 Rockのスタンダード⓰
前回若干の言い過ぎ感とクドさがあったろうが念押ししたのも、凡例曲の選定に重大な変化をもたらすと思ったからなんだ。
パート別のスタンダード曲だと合奏用のと目的が異なって、特にニーズがあるのは「まだ知らない」とか「理解はし切れて無い」人向けの側面があるからなんよ。
もし自分で弾く気が全く無かったらどんな構造でそうなってようと、兎に角聴き味がそれっぽきゃ良いんだから。
加えて一口にワイルドるってもその中にも種類ってもんがあり、唯の喧嘩とスポーツの格闘みたいな違いがあるんだ。
例に依って私的ではあるが俺がRockに惹かれるのは、ワイルドでも唯の横暴とは一線を異にしてる処にある。
Punkの場合は敢えて意図的に暴力的且つ下品にしててそれにも勿論価値はあるが、Rockらしさとしては筆頭株じゃないのは応用範囲が狭いからなんだ。
仮に頭に来た時だけ吠えたいならPunkの方が適してるが、例えば音楽を通じて愚痴を溢すにはBluesの方が適してるっしょ。
それには俺言い「汎用性の高いワイルドさ」が必要で、エレキBassの弾き方にも当然これが求められるのだ。
音としてPunkで通用して唯のRockだと厳しいのは低音の減ってるので、弦振幅の必要巾がGuitarよりかなり広いのが関係している。
なので幾らワイルドでも音が潰れ過ぎた感じのはNGで、素人耳には表面的にすぐにワイルドさの認知出来るのが少なくなるんだ。
以前別項Drumの件でRingoやCharlie Wattsが第一印象より遥かに爆音でワイルドに鳴らしてるのを記したが、それと同様「良く聴き込んで比べてみたら」って類のに真髄があるんだ。
では曲例をの前に勿体付けた感じでスマンが、若干独善的だがピック弾きにも敢えて拘って進めさせて頂こう。
ってのは指やスラップのでもらしいのはあるんだけど案外曲として典型的なRockのにそれが無いって事情があり、少なくとも最初に演られたとなるとね。
俺知りでスラップならLarry Graham・普通の指弾きならDonald ”duck” Dunnが該当し、後年には彼等は唯のRockにも携わるんだけど登場時は狭義では黒い系だったからねえ。
スラップの方ではテクがより重視されたからか結局元祖が現況では少なくともRock的観点では最ワイルドで、指の方も特殊なのを除くとピック弾きより明確に聴き取れるのだとそこそこ後になってからのなのよ。
そのピック弾きですら音質や主流音色のお陰で、耳だけで分かり易くなったのはかなり後年の1970年代以降のになる。
ここから独自に系統の仕分けへ移るが、大枠として先ずは上出の3種に分けとこう。
その中でピック弾きに執着するのは実は俺の趣味なんかじゃ無くて、フレージングへの影響がとても大きかったからなんだ。
今みたいに既にフレーズに色んな雛形が確立してればそれ程じゃ無いが、Drumのグリップのレギュラーとマッチドみたいにやり易いのが違ってたからね。
達人級になると肉体的適正次第じゃレギュラーの方がパワーが出せたりはあるが、繊細とか小さいのを出すのがマッチドより楽になる率が高いのは誰にでも共通だ。
Bassではそれがスラップ→指→ピック弾きの順に、やり易いのとやり難いのの差が大きくなっている。
それで半分は自然現象だろうが結果的に従前には無かったタイプのフレーズと、豊富なバリエーションを生むのにピック弾きの貢献があったんでね。
んでBassのロカビリーからRockへの進化で大きかったのが、大昔述の通りBassからBass Guitarになったのとも強烈な関係が否定出来ない。
Rock Bassを考える時これ等からすれば、ピック弾きの物に程そのエッセンスが濃くなるのは必然って寸法なんすよ。
なので各自のスタイルを捨てて迄ピックで弾いたりなんて全然要らんけど、自分と違うからピック弾きされたのを聴かないとか軽視するのは大変危険なので御座居ます。
特にGuitarとのユニゾンやハモるのが多くなりそうだったら、相手は圧倒的にピック弾きのが多いんですから。
同一フレーズを敢えて違う奏法で沿わすのも一興だが、それってベーシックでは無くバリエーションなのよ。
下手にこっちが雛形化しちまうと、最悪は上着の上に肌着を着るみたいな事になっちまうぞなもし。
<つづく>
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