音楽備忘録849 纏めて録るかバラして録るか?➄
この件枠を広く取ると立てるMicの本数等も入って来るがそれは後にとして、今日は分解可能度に言及しとこう。
今なら無理すれば継ぎ目の無い箇所での切り貼りも、全く不可能では無くなってっけどね。
しかし奏者と技師の両方が実在(兼任も含む)してたなら、色んな面で両方で頑張った方が有利だ。
2行目のみたいな神業が真価を発揮するのは例えば奏者が既にお亡くなりになってる際等で、録り直しが過去比では格段に自由且つ簡単になってるのは是非意識されたい処だ。
ダイレクトカッティングオンリーの頃よりゃアナログテープ時代の方が直せる様になった分マシったって、メディアが短寿命だったりトラック数が少なかったり制限があったからね。
なので今と比べたら昔の録り直しって「出来なくはない」って程度のもんで、尚且つ部分録り直しは極力先に録ったテレコそのものでやらないと危うかったんだ。
それが今だと従兄とやってるのの殆どは場所も機器も別ので録ってて、それでいて昔より全然ズレたりとかしないんだからね。
だがあまりにも自由っつうかそれを無法地帯みたいに誤認してるのか、計画性が無さ過ぎたりバラすバラさんの判断が随分雑になってるのが増えた様に感じるんだ。
こう迄選択肢が多いと最適なのを見つけるのも一苦労ではあろうが、折角仕上がり音からの逆算がこんなに出来る様になったのにと思うとね。
俺みたいな古い奴が昔最も難儀させられたのが劣化・変容で、例えば計画では真っ先にCymbal入れとくのが良かったとしてもそれが上手く実現出来なかったりで。
8トラックあればDrumsetのマルチ収録自体は可能になったが、後を入れるにはそのままにはしとけなかったんだ。(具体的には殆どの場合2トラックに纏めとく)
それでも皆「もっと入れられる魅力」の為に文句なんか出なかったが、何も考えず気分に任せて後から幾らでも重ねてくなんて訳には行かない。
こんなので頭を少し使うってのも見方を変えれば編曲そのもので、皆が追加したくても全部は無理となると必要性等を相談せざるを得なくなってた。
それが結果的には「グループに依る編曲」になるし、否応無しに全員が担当外のパートも全部含めて考える事に繋がってた訳だ。
それが今だともし腕利きMixer氏が居たら、各自が勝手に録っといたのを素材として纏めるのも可能になったからね。
だがそれで結構なのが出来上がったとしてそのサウンドはMixer氏のもので、厳密にはもう奏者側が創作したサウンドじゃ無くなってんのよね。
中には完全分業制で作る・奏でる・混ぜるを別の人がやったって、それがウチのスタイルって言われりゃアリではあるがね。
現実的に作品のクウォリティを一定以上に維持しようとすると、そこ迄担当者が固定となると色々とっても苦しくなんのよ。
音楽作品の効力って普通は曲>編曲>演奏の順位が不動なんで、わざわざ曲のクウォリティが制限される様なシステム組んじゃったら伸びしろが期待出来なくなるやん。
んでLiveだったら1人で同時にGuitarとBass弾いたり出来んが、録音だったら時分割するだけで可能になるんだよね。
平時若しくは不要時に謁見行為みたいなのを働く事ぁ無いが、眼前の人が落し物したのが見えてたのに常に黙ってるみたいなのも不親切じゃないすか。
現実的には声を掛けそびれたりもすっけど、録音でだって常にどれもで出来るでも無いしね。
だからこそやれる分はせめて検討位はしてみにゃ損で、それでいてLive時の対処なんかも考慮する事で磨きが掛ってくと思うんだよね。
但し理屈じゃ無くて感覚主導で音で考えなきゃならないのがミソで、その代りもし理論に疎くたってスキルアップ出来るんだ。
<つづく>
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