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2021年11月19日 (金)

音楽備忘録827 音の物理的歪みと電気的クリッピング➏

電気的クリッピング(音色的歪み)の内容へもう少し踏み込むのと、せめて球だと何故マシなのかにも触れとこう。
その予備知識のおさらいから行っとくと「歪み=音波のゆがみ」にも、かなり色んな種類があるからだ。

人間が天然由来の生物だからか、やはり耳に馴染むのは実在物理的に作れる「ゆがみ」の音の方だ。
なので極端な電気的クリッピングに依る所謂パルス(矩形波等)の様な、波形状的に鋭利な「角」の部分は自然界的には不自然なんだ。

前衛絵画なんかであるべき物が違う所へ描かれてると時に面白がられもするが、万人に気持ち良く受容れられはしないのと同じだ。
とは言え折角だから突詰めとくとどんなにピュアに作れたパルス波だって、実際に耳で聴ける様にすると↑の角の部分はかなり丸められてしまっている。

スピーカやヘッドホンの振動板は慣性でホントの急停止・急発進なんて出来ないし、仮にそれを実現した処で耳との間の空気で「震えが伝わる」には時間も掛りゃ形も鈍ってく。
このお陰でシンセの矩形波だって上手く料理すりゃ楽音として使える様にもなってんだが、「聴くに堪える矩形波」って実は波形の角はかなり丸めた後のなんよ。

んじゃ実際どうやって丸めてんのかったらフィルタで高域を削ってんだが、「尖った波程高周波」だからだ。
だが徹底的に耳に優しくしようすとするとかなり籠らせなきゃなんなく、しかしあんまり籠るとちっとも矩形波っぽく無くなっちまう。

にも拘らず他に良い手段が無いのは「高周波のある場所」が特異だからで、他の自然音のと違って「角にだけ」集中して存在してるからなんだ。
電気的クリッピング以外のの多くは音波の波の曲線部に散在・併存してるから、俺言い「微細な棘」の刺激が少しはあってもガラスや金属版の切りっ放しので
指先を怪我するみたいな事が起きねんだ。

相変らずの妙な比喩だが物理的歪みのは表面がザラザラなのみたいなもんで、強く擦らん限りは露骨に肌を荒らす心配が無いってな感じ。
板だと手じゃ千切れないから紙に例えを変更すれば、千切った断面はギザギザ且つ軟らかさもあるから触ったってへっちゃら。

なのにその同じ紙を切れ味の良い刃物で切ると、手が乾燥してたら何かヒリヒリするなと思ってたら何時の間にかってあったりするじゃん。
つまり電気的クリッピングは上記で言うと、電子回路と音が電気に変換されてる部分が鋭利な刃物って「道具」に相当してんのよ。

電気変換が無けりゃ空気中での作業になるから「鋭利な道具」ってのが無理筋で、気体や液体ってそもそも切れ目を入れらんないっしょ。
では次にそれでいて何で球なら少しはマシなのかったら、電子が実際に球の中で「飛び移るって運動」をしてっからだ。

現物ったって電子なんて正に原子レベルだから見えないし、宙を飛ぶったって真空で空気だって無いんだけどね。
けど地に足が着いてたら転んだりはしても間違い以外でルートを外れたりゃしないけど、飛び損ねると何処かとんでもない所へ落っこちる事もあるやん。

ついでだから真空管の電磁波にも言及しとくと、IT機器の高周波のと違って外部への害は殆ど御座居ません。
真空にして凄くアッチくしてやったお陰て辛うじて極近くへなら飛び移れるって程度の力しか無いんで、温度が僅かでも下がったり空気があったら全然飛べなくなるんだ。

で そんな曖昧な事してる癖に全く出鱈目な動作にならんのは、電子の量と行き場が決まってっからだ。
飽く迄戯言的イメージではあるが1回目のジャンプで失敗した奴が、よじ登ってって2回目の連中と一緒に出て来た…みたいな…。

自然界では突風に来られると明後日の方へ音は飛ばされて伝わらなくなったりするが、球は閉塞空間で総数も決まってるからそこ迄は行かんと。
それでも実際に僅かでも「物理的動作」をしてる分、物理的歪みも実際に含まれてるって寸法なんだ。

因みに石の半導体でもJ-FETだと他の普通のトランジスタ等より物理歪みに近付くのは、電流増幅では無く球と同じ電圧増幅方式となってるからだ。
そうなってるとクリッピング境界域が多少は広くなるからだが、電子を空間飛翔させては居ないので厳密には「似てる気がする」だけなのだ。

<つづく>

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