音楽備忘録811 Rockのスタンダード⓬
前回のRock Guitarの続きを掘ってくが、リフやバッキングにチョーキングがある曲の提示から行こう。
Rockだからってベンドさせなきゃ駄目って事ぁ無いし、曲数全体の割合からすりゃそんなに多くは無いんだけどね。
現に俺自身が作る際にリフやバッキングじゃ一々使おうとはそんなに思わないんだが、「どっちでも良い状況」を作っとくのはそこそこ大切だと思ってんだ。
その1はアコギだったら5,6弦以外になるとピッチベンド(Guitarだからチョーキングって呼んでるだけ)は非実用領域に入るんで、体(対極が頭での)主導で新発案する際に選択肢から大抵は自然と除外されてると思うんだ。
その2は鍵盤や打込みでのケースで、モノフォニックシンセが非一般化した今だとやはり↑に近い環境下にあると言える。
別にベンド抜きでも良いのやRockぽっいのだって作れはするが、その手のってお隣さんジャンルの人達にも作れちゃうからね。
だいいちモノシンセの奏法を想像したら一目瞭然なんだが、モジュレーションホイールやジョイスティックを操作せんで構わんならClassic時代に既に鍵盤演奏の技術開発は殆ど終了してるとも看做せる。
ベンドのニュアンスを無視したらJan Hammerとかより、断然Chopinの方が凄いと思うのは俺だけかい?。
それがアホみたいに単純なのでもウニョ~ォンみたいなのとなると、あんなに技もフレーズも豊富なChopinだって生Pianoじゃ全くどーにもならんっしょ。
それからすると今時幾らも気にしてる人は居なさそうだが、音楽的に可能な際は何時でもベンドも選択出来るのが「本物のRock Guitarist」なんて尺度があっても良いと思うんだ。
取敢えずはCream版のCrossroads、歌の裏迄ベンドが入って無くても良いってんならこの他にも結構有名なのは色々ある。
その中で歌の「隙間にも入ってる」のとなると候補が急減するのと、曲自体は完全にBluesのスタンダードなのにバリバリにRock化させてたからだ。
因みに彼等はHard Rockの原典に含めて良い位なんで、あの手法を使えば他の殆どの「○○Rock」にも即座に転用可能なのが選出理由だ。
ここでこの先に行く前に若干寄り道するが、上記「アコギだと…」関係で一寸した裏技的な作曲の仕方してんのがあったからそれをね。
1970年代位迄だと各世帯でのGuitar普及率はエレキより断然アコギが勝ってた様で、手近なので思い付いたのを鳴らそうとすると「仮にアコギで試してといて」なんてのが日常茶飯事だったんだ。
日本だとまだその時分じゃアコでもフォークじゃ無くガット(クラシック)と半々位だったかもだが、西洋では旧日本式呼称フォークギターの方が多かったのかな。
んでそんなのでベンド入りの作ろうとすると↑の如く低音弦でしか出来んから、6弦でベンドさせてるのがやたらと多くなってんのよ。
これを更に魔用すると作るだけじゃ無く、アコギでもちったあRockぽく弾いてみせられるなんちって。
Claptonが編曲時にアコギ使ったかはオラ知らんが、Chuck Berryのはベンドが高音側だから無理ゲーだがこんなのなら一応Rock出来ちゃったりするんよ。
んでⅡで今本邦だと寧ろAmpに繋がないエレキの方が静かだから、そんな暗黙の呪縛!?みたいなのはとっくに消滅てんだけどさ。
伴奏は勿論リフでもソロのバックでそのまま使えるのとなると、音域は低目の方が汎用性が高いからねえ。
中音域から高音域でベンドしちゃ駄目と迄は行かんが、万一「低音域ではでけへん」とか「苦手」になっちゃうと色々不便する時が多くなると思うんだ。
<つづく>
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