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2021年11月 7日 (日)

音楽備忘録815 他を出し抜く音創り⑦

今度は前回とは反対に、不自然だろうと何だろうと意図的にキャラクタを創りたい際のへ言及しとこう。
ノーマルスタイルの音楽でだって、曲に依って芝居で役を演じるのと似た処はあったりするよね。

この手のではVisual系等が目立ってるが、結局は何処迄演じ切れるかであろう。
とは言え観客の反応等に予測不可な部分もあるから、闇雲に成り切りだけに追及してても対処し切れない場面が出て来そうだ。

例えば誰も質問して来ないだろうと思ったのを突然訊かれたりすりゃ、中々完璧な回答をするのは難しい。
更に突詰めて考えると同じ芝居の同じ役を誰が演じても寸分違わんのなら、キャスティングをする意味が失せるが現実は全くそうでは無い。

って事ぁ悪影響の無い部分はその人が持ってるものが反映されてOKってんだから、どうやって上手に「素も露出させるか」が結局は腕の見せ所になるんじゃねって。
でこれがパーソナリティや設定だけなら信じて貰えるかを別とすりゃ、言ったもん勝ち同然だからまだええわ。

そこ迄大巾には成り切らせられないのが楽器音で、可能だとしたら短期間の新楽器の登場時位だ。
この組合せ(キャラ:新・音:従来の)って芝居のと逆になってるのが特異で、生身の人間では演じられない部分を奇抜な音で補ったりしてんだけどさ。

尤も色んな攻め手があるから先に容姿:奇抜・音:普通と設定するのもアリだろうが、効果が最大になるのは見た目と聴こえが見事にリンクしたのに他ならないと思うんだ。
けど音色自体の大巾改変は困難だからどうすんのったら、次善策ではあるがその中では編曲が最も効果があると考えている。

勿論曲自体がアブノーマルな程良いけれど、ポピュラリティを無視出来ないとなると冒険したくても制限が掛る。
歌詞が伝わらなくても構わんならでっち上げた○○語で押通せるが、そうすると歌っててもハモってても客にとってはインストグループの扱いとなってしまう。

そんな歌詞で演出可能なのは例えば僕と言うか俺って言うかみたいな部分で、近年本邦では殆ど気にされなくなってるが俺自身昔は僕って言ったらフォーク・俺って言ったらRockなんて既視感が強かったなあ。
これって歌ではほぼ古事化した代わりSNSの文面では結構極端なのも常態化してるのがおもろく、女性でも自らをワイとかワシなんて綴ってるのも居るんだから。

だが「歌詞のある部分」なら単語選択や言い回しで補えるが、歌物だって歌の無い部分が大抵はある。
SNSなら活字以外に絵文字やスタンプって手があるが、音だけの世界には残念だがそんなのは無い。

いやいや今時はほぼ動画で公開するんだから…そりゃそうだけど、ならば画無しでは再生禁止なんて定めてる人とか居るんかいっとね。
ってこれ以上ひねててもしゃーないから切り上げるとして、故に歌詞主体で行ってる人でもサウンドや編曲は軽視しない方が良いんちゃう思うねん。

現実的には楽器や曲の都合でそうそう奇抜には出来んので、あから様に一聴で差別化を図るのは困難ですがね。
でも何曲かを数回以上聴いて貰えたらサウンドの共通事項に気付かれて、この感じはあいつ等なんじゃないか程度の事は可能なんだ。

必ずしもパターン化させたり一定のサウンドにする必要は無いが、決まった顔ぶれで毎回異なるのにする方が余程難しいのは確かなんじゃない。
だし歌声でそれをするにはもっと限界が低いんで、自分達なりに何度も聴かせても平気なのを用意しとくのが得策だし実用的。

して「何度も…平気」の中には目立たなくても明解では無くとも、他とはひと味違うが当然の様に含まれてるんだ。
例えば運悪くあまりにも近似なAってのが先発であったとして、てっきりそいつ等のだと思い込まれてこっちは聴いて貰えなくなったり探して貰えなくなったりとかあるやん。

<つづく>

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