音楽備忘録838 Rockのスタンダード⓯
少し間が開いたが続いてエレキBassのRockらしさの具体内容へ進むが、Rockでだって綺麗にスマートに弾いても悪いって事ぁ確かにおまへん。
けれど底力っつうか存在感っつうか、そんなのより整ってる方が上回っちまうとアカンのや。
所詮は感覚的な物ではあるが全く分析出来んでも無く、その嚆矢はニーズより弱かったり不明瞭な処があると不味いってのだ。
全てでは無いが例えばSmooth JazzやEasy Listening等では、僅かでも余計な刺激のあるのはご法度だ。
持てる力をそのまま出さず敢えて控え目にするからお洒落っ事で、差し詰めプライベートでは至って穏やかな格闘技チャンピオンとかね。
それに対し実は非力でもそれをひた隠しにするのがRockで、私感的には初期のPunkやBeat系の人に実際そんなのが多かったな。
毎度の変な例えだが非力で大した技も持って無いからこそヤケになって暴れても被害が少なく、却っていじらしさが目立って共感を呼んじゃったみたいなさ。
実際に50人ラッパ吹いてて全員が同時にバテたりしくじったりなんて先ずあり得んが、Rock Band如きブレーカ落されりゃそれだけでその多くはたちまちDrumと数人の声だけになるやんか。
Rock Concertの方が大編成生オケよりウルサイったって、そりゃPAで馬鹿みたいに拡大してるだけ。
さてここで皆さんに是非ご再考願いたいのが、Rock黎明期にはPAは未発達であって最低限だった処あるよ。
Ampだって黎明期には一番出せてせいぜい50W程度、つまり今より音量に全く依存しなくても迫力を出せてた訳なんだよねえ。
これが鬼みたいに歪みっ放しでも良きゃやたらと感度を上げといて触っただけで途端にギャーンてのも可能だが、生楽器や無駄歪みがいけないパートではそうは問屋が卸しちゃくれん。
でどうするかったらAmp以外の部分で歪ませたり、極限音量時特有の音のゆがみを捻り出すしかない。
生楽器では純粋に体力勝負的な所も出て来るからご苦労さんだが、太鼓や鍵盤等の叩く系では実際には力より速度が求められる。
そして上手さ次第でそこそこ巾はあるものの余程変な力の掛け方をせん限り、音色の他音量に全く貢献しないって事は少ない。
のがエレキBassと来たら音色だけの為にGuitarより力も速度も要し、それでいて音色にしか貢献しないんだから非効率極まり無い。
けれども痩せ我慢的視点に立ってみれば道具依存度が歌に次いで低いんで、道具に頼らなくても最もRockっぽくし易いって側面はあるんだよね。
歌となると元の声質の影響も小さく無いんで人を選ぶが、ある程度力も速度も要すにしてもウッドBassよりは演り手を選ばないとも看做せる。
だからこそ苦しいなりにこの利点を生かしてない生かそうとしてないのに触れると、俺は心穏やかじゃなくなっちゃっうんだ。
しかもこれ打込みでは楽器自体へ過大入力させるとか、過剰演奏するっての不可能じゃん。
以前述の如く電気的歪みならある程度付加可能だが機械的とか磁気的歪みってのはデジタル領域に入っちゃうと、そんな箇所が無いんだから後からじゃ絶対無理なんだ。
俺に縁の無い超高級音源にはそんなのも入ってっか知らんが、それだって上手く使い分けるのが天文学的に大変なんじゃないかな。
仮にその方法で突詰めるとしたら例えば一番最後に打込んで調整するってのも考えられるが、リアル合奏での調整は異様に意志の強いナルシス君以外全部が同時進行で並行して行われてるかんね。
それを全部バラでやるのってドミノ倒しの最初の方で間違えたのみたいになり兼ねんから、俺はまっぴらだがそうでなくても実用性が高いとは言えないと思うんだ。
<つづく>
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