音楽備忘録830 音の物理的歪みと電気的クリッピング➐
今日は再度音楽にとって物理的歪みの有用・重要性を訴えて行きたいが、打込みオンリーの人が増えると忘れ去られそうなのが怖いんだ。
ポピュラー系なら予めそれっぽい音源を選ぶ手がデフォだが、その方法たどClassic系には非対応だ。
いや実はポピュラー系でだって一般論での歪み音色を使わんと迫力やワイルドさが出せないんじゃ困りもので、もし歪ませるのが全てだったらDrumなんて殆どのが電子Drumの「歪ませたの」になってる筈やんか。
それもなるべくなら生太鼓のサンプリングしたのを歪ませるんじゃなく、バスドラの音源をもう大砲の音にしちまうとか。💦
皆無じゃ無いが現実ではそんなのが少数派に留まってるのは、幾ら迫力があったってバスドラの音じゃなくなるから駄目なんだろうけどね。
そこで音色と強弱の関係を整理してってみると、例えば音色は体格で強弱は気の強さなんて考え方をするのが相応しいと思うんだ。
心情不明な知らない大柄人と小柄人を外的に比べれば、確かに大きい方に何となく威圧感を覚えたりしそう。
特に自分より相手が大きいと全容を視認し難くなるんで、事故防止の為には慎重に接しとこうかなんて思うのも普通だ。
只そんなのは一時的な第一印象だけの話しで、いざ人柄が見えて来たらデカいのは大らかで優しいかも知れない。
し結構ありがちな傾向なんだがチビに限って外敵にやられん為にか、短気で激しい奴が多かったりするもんだ。(完全非ディスり手前味噌で御座居)
これが体格別カテゴリの無い格闘技だと典型的ってか勝つには必定で、練度が同程度だとパワーではデカい方が大抵は有利だからチビはスピードとかで対抗しなきゃなんなくなる。
突詰めてくと体格がとうであれやられる前に倒せちまうのが一番で、一定以上の攻撃力がある上で最速なのが最強になってるよね。(これ位は無いと俺等チビ族は生きる気力を失くす???)
して速さには大きい程不利になり易いんで普段は小さ目の方が良いだろうが、万一ミスった際の代償は小さい程大きい。
これが音楽のジャンル毎のベーシックな音色と見事に一致してて、音楽を聴く際だと↑のミスは環境の悪さに相当する。
この件で近年の一般人が案外見落してるのが音色印象と聴取音量の違いで、細部迄ちゃんと聴ける様にしようとしたらClassic系の程最大音量は大きくなる処。
最初から騒々しいヤツ(特に近年本邦の音圧競争者の)は入ってる最小音量がかなり大き目なんで、「聴こえるか」って条件だけだと大胆にボリウムを絞ってても平気なんだ。
尤も平均音圧では騒々系の方が高いから一概に論じるのも何だが、最小部に合せるとClassic系はここぞの一発が一寸ビックリさせられる位大きくなっちゃうんだ。
但し私的ではあるがだからって闇雲に音量差が多きゃ良いってもんでも無く、Classicだって曲想に反したり聴き手に余計な負担を掛けてる様なナルシス君は感心しないよ。
その逆にポピュラー高音圧系だからって小さくなる処の無さ過ぎも考えもので、上記のとどちらもそれじゃあ得意な処だけ良きゃ通用するだろうって安易さが見え見えだ。
今の世間じゃ異ジャンルが交互に掛かるなんてのは稀になっちまったんで、そんな他力本願依存システムじゃ自らの売りをアピールし切れなくなってんだ。
歪ませてもOKな方が選択肢は増えてるが、特徴を大事にするのとある種の特権に依存するのは別問題なんじゃないかな。
歪ませがアリだろうとナシだろうとそんなのは服装みたいなもんで、初期の効果は中々大きいが長持ちしない。
時代にそぐわん例えで済まんがエロオヤジ的には、脱がせてみたらガッカリ時のダメージは他の何より痛いのだ。
だからって最初から裸では居られないから服も無視は出来ないが、膨大な宣伝費が役に立つのはギリギリでもそれに見合った中身があってこその話し。
となればジャンルに関係無い部分で水準を越しとくのが先決で、それに使えるのは物理的歪みの方って訳なのよ。
この点打込みオンリー氏は可哀想で、他の色々で何とか補ってリアルに対抗しなくてはならない。
<つづく>
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