音楽備忘録791 Rockのスタンダード➏
今日はここ迄の補遺から入るが、その1はパートに依ってもルーツに時間差のある問題だ。
お次のその2は世代等に依る認知度の差で、この2つのどちらもクリアしてるのが生粋のスタンダード!?となる筈なんだが…。
概記の如く一度に全部の様式が固まったケースは少ないんで、集った全員に公平にとなるとジャンル的ルーツのよりは後年のの方が相応しくなる。
俺の場合は受け身の趣味となったのは1960年代終盤・自ら演り出したのは1970終盤だったんで、テクノやフュージョンにはまだ完全なスタンダードは存在しなかった。
たまたま当時その方面へは興味が無かったから苦労しなかったが、その代り自分の興味よりも古い方へ付合わされる事は少なく無かった。
世代的には聴き初めが早かったから趣味は古い方だったのに、相手が親に感化された様な連中だとロカビリーやGSもやりたがるからこっちは食傷気味なんて事も。
予め差別意識皆無なのをお断りの上で申せば、当時は正直な処地域的な時間軸のズレがかなり感じられたりもしたんだ。
これは主に供給側の事情に依るもので音楽と限らずドラマでも何でも、昔は全国同時配信出来るのはNHK位しか無かったからね。
そうなるとハスッパな新参物は取上げてくれても民放の方が先になるが、当時は首都圏と地方で局数(若しくはチャンネル数)からして違うんだからミュージシャン側は完全無罪なのだ。
これから何処のどなたとでも即Jamりたかったら、かなりレパートリーに巾を持たせとかないとって学ばされた。
今では全く状況が異なるからこれはもうチャラかと思いきや、よく良く考えるとスタンダードには別に重大な側面があったのよ。
例に依って馬鹿みたいに原始的レベルの話しだが、昔からあったの程知ってる人が多いってのは動かせない事実だわね。
なので演り出したばかりの若い人には一寸酷かも知れないけど、許容出来る範囲でなるべく古いのを知っとく程効果的なんだ。
近年のだって大流行したのだったら知れ渡るのはかなり早いけど、流行に興味の薄い人が居たって罪じゃ無いんだからさ。
続いて世代間等案件については無関心過ぎちゃ芳しく無いが、やたらと気にしても仕方が無いと最近腹をくくった。
又々とか言っといて30代40代の頃は結構悩んで無理し掛かったりしてた口なんだが、○○何年に○○歳なのが違うだけでも厳密には溝は埋めらんないだよなぁ。
これって年寄りにしか実感出来ないのの1つで、体験量が積もって来るとどうしたって新鮮に感じられる物は減ってっちゃうんだ。
どぅわがぁしか〜ぁし他の様々な分野での状況も見ておくんなまし、どんなに自分から遠くにあっても骨格を成してる部分を省いて先には進めないでしょ。
年上が年下に向けて提示するからとっても誤解され易いんだが、この件に限っては年寄りのご都合主義なんかじゃないんだすよ。
例えば自動車のタイヤってかなり進化して巾広にはなったけど、ゴムの代わりにウレタンとかに置換えられてるのはあってラジコンカーの一部とか位でしょ。
コンピュータですら本邦過去称では電子計算機とか電子頭脳とか言ってただけで、一般人が直接触れられる機会は皆無だったものの俺が生まれるよりずっと前からあった物だ。
大昔のビル丸毎1棟とスマホじゃ姿は似ても似付かないし主用途だって随分違うけど、今だってスパコンみたいに極限性能を求めりゃ広い部屋丸々位は場所取ってんのよ。
<つづく>
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