音楽備忘録806 Rockのスタンダード⓫
是迄はJam Session等を対象に提示して来たんで、ここからは又徐々にパート別の続きへ戻そう。
只のRockなんでエレキGuitarのから始めるが、同じ楽器をやってる者同士で一緒に弾いたり談議を繰り広げるのとかにって感じで。
今回のの前提条件としては又々Rock ’n’ Rollを敢えて除外しちゃうが、もし望むなら近年本邦一般よりもっと踏み込んで追及して欲しいからだ。
それ用の曲例としてJohnny B. Goode-Chuck Berryで説明するが、必須パフォーマンスのDuck-Walkをし乍らのチョーキングのニュアンスが最重要なんですよ。
その後の色んな所で使われてるのはトゥウタトゥウタみたいなのが殆どだが、もっとチョークアップが速くないとそれらしくならないのよ。
クゥワッカクゥワッカとかクゥワカカクゥワカカみたいにしないと、煽り足りないみたいなさ。
彼以外にもそれなりに個性的な弾き方の人は居たけれど、その当時迄に無かった表現を実現したのは殆ど見当たらん。
こう云うのって分かってる人にはもっと有名なのではEric ClaptonのHand Vibrato等があるが、本人の感性依存度が高いんで参考にはなるがそのまま失敬してもフィットする場所が限られちゃうんだ。
応用が利き易い面での汎用性を考慮すると、上記等抜きで成立してるのの方がスタンダードとしては向ている。
これに従うとRollの他のはGuitar奏法自体は従前ので大凡賄えるんで、寧ろBlues・Country・Jazzのスタンダードに勤しんどくべきだと思うんだ。
さてここからが目的に依って分化してくんだが、Rock曲を弾けりゃ良いのかRockっぽいソロが弾きたいのかだ。
個人的には前者強力推奨で随時吠えだが、「ソロから始まる曲はとっても少ない」のがその理由。
とは言え別ジャンルでGuitarソロだけそんなのが要求される事もあるが、その際当初はかなりターゲットを絞ってどれか1つだけでも先にマスターしちまうのがお勧めね。
それには誰風を求めてるかで課題曲も変わるんで、ジャンルとしてのスタンダードを定めるのはチト厳しいし相応しく無いと考えている。
加えて例えばどんな曲でもジミヘンみたいなソロが弾ける様になれたとして、ソロ部分しか合奏出来ないんじゃ他の部分はどうやって凌ぐのかと。
自慢したり格好付けるにはソロをスラスラっと行けると確かに良いが、斬る時だけしか呼ばれないルパンの石川五右ヱ門みたいな立ち位置で良けりゃどうぞご勝手にっとね。
まあ万一作曲・編曲が幾ら頑張っても全く駄目だったりしたら、そんなのも1つの生きる道ではあるんだけどさ。
けどもし眠れる才能を持ってたとして開花時期って全く不定なんで、わざわざチャンスに恵まれないルートを辿るのは勿体無いと思うのよ。
なのでお目覚めの時を迎える迄は本番では職人でも良いけど、Jam Sessionで迄そんな風には演らない方が宜しかろう。
まあⅡでその時の興味に無理して迄そうする必要も無く、けれどどうしようかなと思う様ならって感じで。
して絶対条件では無いけれど上記事情もあるんで、なるべくならリフやバッキングにチョーキングがある様なのが最適とも考えてんだ。
管楽器のであれば他ジャンルにもそんなのは時々あるが、Guitarでそんなのって(HawaiianやCountryの所謂ペダルスチールは除く)一部のBlues以外じゃRock位にしか使われて無いからね。
この件に限ると海外での実情を俺は知らんけど、その手のがChar以降増えずに減ってるのからすると曲としての一般での有名度に本邦は釣られ過ぎてる様な気がするんだ。
加えてGuitaristの作曲家数だとか、良い意味でらしいのを作れる人も減ってるとしか思えないんだ。
<つづく>
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