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2021年10月10日 (日)

787 消失した個人的史跡➋

続いてその専門学校時代の下宿先をお題とするが、その建物も俺が離れて数年で消滅した。
せめて校舎かどっちかが残ってりゃ良かったが、両方無いとなると他人には無かった過去も同然ったら言い過ぎだろうか。

その建物はALC板(気泡コンクリート)で作られた4階建てで、その名は「代々木アビタシオン」だった。
そもそもはウチの親が近所迷惑解消を兼ねて俺を隔離するのに部屋を借りただけだったんだが、そこの大家さんの意向で下宿&強制弟子入りとなった過去プチ洩らしのアレだ。

この大家さんこそがスピーカ屋のオヤジ兼音楽業界師匠の大菅保氏(おおすがたもつ)で、ビル化以前は奥さんの両親が経営する下宿屋だったらしい。
それを先代の高齢引退と師匠の転職・企業を期に建替えたらしく、下半分は会社と大家さん達の住居となっていた。

そんな状況から生系楽器単体音程度迄なら、昼過ぎから午前0時迄は出してOKだったのは特筆ものか。
しかしその代りか強制的に入居者が学生なら下宿扱い、音楽に関係がある者なら弟子と勝手に定めてたんだろうか。

これが解体となった原因は師匠経営会社の倒産で、解体以前に負債返済の為に売却した様だ。
その会社ってのがスピーカを中心にMicやLM小物等を設計製造してた、ANSWER ACOUSTIC LABである。

本業はスピーカ・次点でMicだったがOEMが多目だったのと、エンクロージャも含めた完成品でのヒット商品に恵まれなかったからかフルの社名すらさっきググって出たのはたった1つキリだった。
画像も出て来るのとなると末期に出したエレキ用トレモロユニットのShift 2000っての位で、これに掛った膨大な開発費が回収出来ず終焉を迎えた。

社長(本人指定で普段は間借り人の俺もそう呼ばせられた)は早稲田理工学部卒の元はJazzのSax奏者で、今にしてみるとLM関係を扱うには一寸感覚がズレてたのが敗因だと思われる。
技術的には先進的且つ斬新で優れてたものの、今一見た目も音も「らしくならなかった」のが不味かった。

Jazz屋からすりゃRockにも手を出すしRock屋からすりゃらしくないしで、結果的に継続的愛用者を生めなかったのが俺言いググりハズレに繋がってるらしい。
けれども全盛期はかなりあちこちに出回ってて、輸出も隆盛だったのからするとあまりにも記録が残って無さ過ぎる。

因みにここのスピーカユニットの特徴を並べとくと、当時他社比では小型の割に高能率・広帯域・高耐音圧且つ低歪みだった。
但し一寸やり過ぎもあったか巨大な磁石の重量(主に慣性)に負けて、フレームが変形なんてのも時々あったが。💦

師匠のミュージシャンとしてのハイライトは本人談では水原弘Rock擬き(失礼)時代のバックのレギュラー、シャープス&フラッツのトラだそうだ。
だが団員だったビッグバンドのブルーコーツの過去在籍者名簿でしか、何処を探してもクレジットすら出て来ない。

俺個人は作品と生実演の比較で偽称や誇張でないのは確認が取れてるが、ネット時代前夜だったからか画像の類も一切見つからない。
で この件で俺にとって致命的なのは「3無い状態」な処で、人物・会社・建物のどれもが出て来ない処だ。

1980年代前半に楽器屋や問屋に居た者なら覚えてれば全員知ってる筈だが、今となってはこの有様。
どうせ大して有名じゃ無かったんだから同じと言われりゃそれ迄だが、幾ら俺が怪しい奴にしても詐称する様な奴と思われたら流石に悲しい。

関係者数も決して多く無いだろうから貢献度は僅少そうだが、今日もここで誰かの万一の為に証言を記しとこう。
昭和の末期15年間位代々木は山手線の線路っ傍にANSWER ACOUSTIC LAB社は実在し、’80年代中期以降は山梨県都留市に工場もあった。

因みにⅡで強制就職回避の為に身代わりで押付けた親友が工場の方へ数年常駐してて、お呼ばれした際田舎のオンボロの木造の広い借家?(工場)を案内された事もあった。
本社の方は俺は住んでた間は勿論当時極近所に住んでた従兄とか俺の身内は、割と頻繁に手伝いや実験に駆り出されてたよ。

音響と音楽で社長は先輩格に当たるとなると、昭和の序列では普通の理由じゃ断るなんて選択肢は無かったんだ。
でも今になればお陰で「本場の体験」が自動的に積めちゃってて、無形の財産としては大いに役立ってるんだけどね。

<つづく>

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