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2021年10月27日 (水)

音楽備忘録804 他を出し抜く音創り⑥

今日は純粋な続きで「セミアコのAmp歪ませ」から行くが、黒人系界隈では当初は仕方無くでもそうならざるを得ないなら積極的にってのがもっと昔から常態化してた様だ。
ソリッドで無くセミアコとなったのは、露骨な差別がまかり通ってた時代では新型を供給して貰えなかったのもあったのかな。

歪ませにしても新型のよりパワフルなAmpが同じく黒人には入手難で、それでいて白人より貴重なエンタメの場での客の盛上りが凄いから兎に角聴こえるのを優先するしか無かったんだと思うよ。
それに対し白人界では高級で余裕のある新品で、無理させて壊しちゃ勿体無いから勇気が出るのに時間が掛かったか。

いざ試してみれば古典的な真空管楽器Ampだと、壊れる程の出力なんて絞り出せて無かったからアレだろうけどさ。
誰もやってない中で真っ先に壊しでもすりゃ恥ずかしいと思えば、半ば自然現象みたいなもんだわね。

この件は所謂The British Invasionと直結してんだが、米よりゃ英では黒人忌避は無かったのに加え英の庶民の若者はアイテムが貧だったってのがミソだと考えている。
つまり環境的には米黒人の方が近く音楽情報も今と違って音だけ活字だけが当り前だったから、アホな若造には白黒不問で「うひゃーアメリカかっちょえー」みたいなノリになっても不思議は無い。

この俺言い「島国の無責任さ」は今の日本にも盛り沢山で離れて眺めてる内は少し褒めたりもしてる癖に、いざ働きにでも来ようもんなら途端に村八分にしちまったりとかよ。
だから全部が良いでも悪いでも無いんだけど、情報伝達が脆弱な程そんな不思議で頓珍漢な事態は起こり易かったみたいだ。

だからⅡで偶然の産物の方が明らかに主成分なんだけど、彼等自身が無理に本家並にしようとしなかったのは本人達のセンスの賜物だと思うんだ。
恐らく黒人物にのめり込んで行く内好きだから真似するししたいけど、ある程度から先へは絶対近付けないのに既に気付いてたんじゃないかってね。

その辺から段々土着の価値にも気付き出し、それがあるからこそ大胆なグローバル展開も出来たんだと思うんだ。
世界標準なんて文言だけだと良い面だけみたいに感じちゃうけど、標準なのは悪く無いにしても唯の平均中の平均つまり並・一番ありきたりでもあるかも知れないんだよね。

そこ迄やっちゃうと例えば1曲目はビートルズだが2曲目はシートルズ・3曲目はディートルズ…、親父駄洒落全開で済まんがそんな風にもなり兼ねんよ。
違う人なら違う音でも当然で、でも違う人の違うに「かも」が付いてるかどうかなんて一般市民の知った事っちゃ無いからね。

こんな部分でも「比べる基準」が要りそうで、故にワイは「音楽は比較芸術」だって頻吠しとるんじゃ。
ほんでもし上手い事「奴等だ」ってのを確立出来ると、バリエーションの振りはもっと小さくても事足りる様になるのが肝やねん。

例えば「英国人が演ってるにしちゃ随分東洋風だね」とか、対極に近いのと共存させると両方とも普段より目立つ様になる。
別側面からだと無演出時にどれ位色味が出せてるかってなもんで、ゴリラの物真似したら普段より弱々しく見える人なんて滅多に居ないっしょ。

更に変換してくと気にして無い箇所の処理がどうなってたかと来て、少なくとも音的に完全な盲点みたいなのは先ず無くしときましょって事った。
概念としては無意識のを意識しろなんてシュールだから大変そうだが、手始めとしては耳が拘りに偏らなくなれば徐々に自然と入って来る様になるよ。

或はアマでなら剛速球だけで勝ててもプロではそれに反するの1つ位は無いとって感じで、唯一の利点が有効なのは相手が慣れる迄の期間限定品なのよ。
最終的にはありのままの自分を肯定した上で拘りを追及する、土着的な部分を失くさずにその上へ各自の新案を盛ってみなはれって。

<一旦終了>

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