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2021年10月30日 (土)

音楽備忘録807 音の物理的歪みと電気的クリッピング➊

近回の「Micユニットで歪んだ音」を改めて体験したのから、タイトルの音色差を語りたくなったんで暫し。
個人的には歪み音色の生・球・石・バーチャルの違いとリンクしてる気もしてて、今後例えデジタルバーチャルでも向上させる鍵になるんじゃないかってね。

誰にでも嫌な音ったら例えばガラスや黒板とかを硬い物で擦った時の「キーっ」とかがあるが、故に天然物理由来にだって不快な音は確かにある。
でも電気等で人工的に生成したそんなのってもっと人に辛く、大昔まことしやかに噂されたスパイ拷問用の発振音とかって多分それ処じゃ無い筈だ。

そうなる源にはここでは毎度お馴染みの「空気の緩衝作用」の有無差があると考えてるが、聴く方はどっちだってスピーカ・ヘッドホン・イヤホン等を使うから大きな差は無い。
だからこそ空気中の実音を拾うプロセスの有無と、その音質が大きく影響してると思うんだ。

機器も記録媒体も全アナログ且つ球のからMic・スピーカ以外はデジタルバーチャルの迄耳にして来た体験からすると、後年の方法になる程「美味しい歪み」が得られなくなったのを痛感させられてんでね。
現物楽器と機器の両面でやたらと歪まないのばっか目指した挙句、「ナチュラルな歪み」はこの先世間から何れは抹殺されるんだろうか。

さて本件には私感としては先ず実体験が必要と考えてて、前から有名なのは球と石の違いとかだった。
だが回路構成や定数次第で差の曖昧なのもあるんで、Micユニットでのやアナログシンセでの方がもしかしたら分かり易いかも知れない。

Micユニットでの歪みをその1として、極端に歪んだのはこの目的には不適合。
具体的にはあたかも音が太くなっただけかの様に聴こえる程度のが推奨で、少々汚れるのが平気な際は太らせるのにこれの魔用も考えられる。

その2のアナログシンセのはフィルタ部での発振若しくは寸前状態のがお勧めで、耳にどう聴こえようと大抵電気的には既に歪み始めてんだ。
これは同系統回路の使われてるEffectorでも同様で、デジタル物がエグさでアナログ物に負けてる原因でもある。

電気的な変化量ではデジタルが圧倒的に勝ってるのにそうなっちまうのは、使える歪みがデジタルの方では無きに等しいからなんだ。
特に境界域で歪みより単なる音色変容と感じられる部分のが争点で、是又音楽(楽器)とオーディオでの「歪みの概念の違い」がもたらす物なのだ。

別の表現をするなら歪みの感知に電気と人耳では違いがあるんだとも言え、電気を数学とすれば差し詰め耳のは文学や芸術ってなもんかなぁ。
因みに本題のキッカケになった実験のを従兄は直ちに「歪んで駄目だった」と伝えて来たが、彼のそれは「無歪とか生耳のと違った」からそう語っただけ。

露骨にグジャグジャな音になってた訳じゃ無く、境界域の知識と体験があったからの表現なんだ。
相手が俺(兼業音響屋)だったんで具体内容をハッキリさせただけで、もし境界域に疎い人にだったら「音が変っちゃって駄目かも」なんて言いそうだ。

しかも彼固有の音色の鋭さに拘っててだったからで、何を犠牲にしても太くしたいと思ってたら寧ろ「良いかも」とすら言った可能性があったんだ。
ついでだから太っぽくなったのの詳細へも踏み込んどくと、単純に周波数特性が中低域中心になったってだけじゃ無いん。

Micユニットの振動板が「底突き」してる間は、高域の細かい振動が拾えなくなる。
のでアタック音のピーク成分で底突きした部分のみ、反応が鈍った結果なのだ。

最大音量時は最小時より目立つ音色である必要も無く、寧ろ「やり過ぎ」になるとわざとらしく耳障りになったりする。
それからすると不要時だけマイルドになってくれるこの現象って、音楽的には最適なんだけどねぇ。

<つづく>

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