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2021年9月16日 (木)

音楽備忘録763 楽器の明瞭度の話し❿

オクターヴ倍音強調は明瞭度確保にはかなり有益なのに、時々苦境に立たされることもあるのが難点か。
そうなる原因は楽器毎にかなり周波数が広範に及んでる上、組合せ次第じゃ他パートの基音と重複したりもするからなんだ。

加えて近年は過去とは比較にならないワイドレンジ化した結果、例えば昔なら難なく通用してた幻惑技!?の一部が通用し辛くなったりしてる。
これはDrumでSnareのゴーストノートにバスドラの振りをさせるなんてので、今ではローエンドの有無でStudio録音だと誤魔化しが利き難くなっている。

それだけ今比だと昔のはどんな楽器でも中域主体でしか録れて無かった訳で、個人的にはSnareのアタック音の低域が拾え辛くなった気がして勝手に腐心している。
実際には下が減ったんじゃ無くて上が大巾増になっただけなんだろうが、かと言って今更Snareだけナローにするんじゃ別問題を生じさせるだけだしねえ。

これってアニメで輪郭の線の違うのを混在させる様なもんで、全体がハッキリした線のへ1つだけぼんやりした線のを入れる様なもんだ。
主役と背景等の差別化の為に用いるなら未だしも、それすら最近は世界観の統一を乱すから敬遠され気味だもんね。

かなり遠回りなアプローチになっちまったが、本件に限っては高音質化は過去には無かった障壁となっている。
やり難くなったから最初からこの方法を放棄するのも現われたんだろうが、それでは場所が変わるだけで本質的な改善からは遠のいてしまうのだ。

それとアナログオンリー時代からの世代特有のかもだが、かつて自他共に「兎に角上下を盛る」のばかり意識するのが蔓延ってたっけ。
これが随分長く続いてたもんだから、もしかしたら未だにその亡霊だの残像だのが影響を与えてるかも知れないな。

どうでも良い日常からプレミアムな日みたいなのを演出するのに、リアルより一寸だけ上下をリッチにしとくってのは俺だって大好きなんだけどさ。
でも俺言い「音楽家がオーディオヲタを気取る」なんてのは危険極まり無いもんで、「注聴してる場所が違う」のを皆忘れてんだわさ。

聴こえ辛いのを解消しようってのはどっちも同じだが、攻める方向が真逆なのだ。
演ってる方はどんな悪環境下でも聴こえる様に録っとこうとするのが、聴きプロさん達はどんな埋もれて録れてるのも聴こえる様にしてやろうって。

何か拙文書力のせいで却って分り難くなっちゃってるが、後者のは「全体でしか弄れない」のが相違点だ。
結果的に聴野の狭さから音楽家サイドの方が頭隠して尻隠さずになり易く、昔は中域・今は高低域の不毛競争に陥り易いって寸法で御座る。

一寸シビアになるが楽器の設定や録る前後での調整だって決してどうでも良か無いが、「奏でる方で可能性のある範囲」は元来もっとそっちでやんなきゃイケナイんですよ。
これも思考視野の狭過ぎが元凶で、気になる箇所だけで考えるから駄目なんだ。

例えば8音ある内の3音目が籠り気味なのをEQで解決したつもりになってて、現況EQにはAIとか非搭載だからねえ。
それだと3音目以外は全て「出過ぎ」になってる訳で、当事者以外にとってはそっちの方が迷惑なんだから。

今はデジタルのお陰で部分EQも可能化してるが、要修正箇所と存置箇所が拮抗気味の時に迷うだろうし。
何れにしてもこの方法はしらみつぶしと凄い手間になるんで幾つか迄なら良いが、全体に及んでたなら演奏し直すかそれで苦しかったら切り貼りにする方が現実的なんじゃない?。

<つづく>

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