音楽備忘録771 風変りなMic位置➋
早速の続きだが弱点の前に補遺で、弱点の正しい理解には先に必要になるんでね。
今回試験では従兄の現セッティングがツーバスのままなんで、原典のみたいなワンポイントでは無くなってたんだ。
これは設置の事情もあって代用Micのはまだなので、ワンポイントセッティングが困難なのもあった。
こっから噛み砕いてくと元の思想ではバスドラの奏者側手前を中心位置としてて、ワンバスなら実際そこが寸法的にもほぼ中心になってるね。
だがツーバスだとその2つの間に横にズレるんで(具体的には大抵Snareの奥になる)、ワンポイントのならそこになる。
のを小型軽量とは言え普通の形状のエレコン君2本で賄うのに、狭いし太鼓位置を不変としたいと厳しい。
ので従兄が創意工夫してワンバス時の位置へ夫々を1本づつ配してみた訳だが、距離の遠近差をワンバス時と同等にしたいならこの方が良さげだ。
結果条件としてはワンバス・ワンポイントのとほぼ同等になったんで、全体に対する原典との違いは少ないと考えられる。
では弱点へ進めてくが、1つを除けばどれも楽器よりMicが少ない他のと一緒のばかりなのを先に指摘しとくよ。
1.BD・SDのどちらかが左右の何れかに寄ってしまう
2.音像位置を自由に設定出来ない
3.Mic高さとTomの高さ次第ではTomが小さ目になる
上記中今回方式特有のは2のみで、他は2本収音時の殆どのにあるものだ。
これ等からするとある「奏者との相性」が浮上して来て、Jeff Porcaroみたいに常にTomをしっかり鳴らすタイプの人には合ってそう。
従兄みたいにSnare・俺みたいにBD忖度至上主義?だと、工夫するか過忖を止めないとそれが大きくなり過ぎになるかも知れない。
この楽器間音量バランスについては主義の影響も少なくないが、私的にはポピュラー系だと永世中立が最適と考えている。
曲次第で必要に応じてバランスを変えても悪か無いが、それだと即興には非対応になる。
Micの位置やバランスも演る場所・司る者次第で千差万別なんで、最大公約数的ではあるが極端な不一致の出ないのをデフォにしといた方がと思うからだ。
この件は一面でマルチMicの弊害とも看做せ、僅少本数或はMic無しだったら余計な偏りは必ず仇にしかならないかんね。
演奏スタイルとしてどれか中心で行くのとそうじゃ無いのが元々両方あったのに、Porcaroがあんな風になったのはきっとスタイルすら楽曲に応じて変えられる様にしたからだったんじゃないかな?。
又この問題は生Pianoでも近似で極端に左が弱かったりすると、ポピュラー系ではコード感に重大な支障をしばしば起こしてるね。
具体的には左手の小指・薬指が要注意で、大抵はかなり意識しとかないと他楽器が入ると足りなくなるもんだ。
ClassicやJazzでなら普通に弾いたのを基に編曲されてるのが多いから良いが、それ以外のポピュラー系では弾く苦労よりアンサンブルバランスが優先されてるのが多い。
前述Porcaroの「通常時はフル鳴らしTom」って、差し詰めこれの太鼓版とも思えるんだ。
とは言え色々好き好きも御座居ますんで何時もとは申さぬが、練習のメモ録りにスマホをそんな位置に置いて録るのは誰にでもお薦めですがな。
まだ全部は試せてないけど現時点での従兄の感想は、「今迄で最もBDとSDが生々しい」だそうです。
奏者感覚での究極はダミーヘッドならぬリアルヘッドだと思ってて、これは奏者の耳若しくは同位置へMicを構えるってのだ。
けど観客にも共通となるとそれではきっとベストじゃ無いんで、両者に最も差の少ないのが今回の位置辺りかなと感じている。
<つづく>
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