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2021年9月 9日 (木)

音楽備忘録756 Micの魔流用②

かつて特に日本ではエレクトレットコンデンサタイプは、単に普及価格帯のスタンダードだった迄に至った。
その残像ってんでも無いが、今でも一部に残ってるのがあるからそれから。

PC等でのネトゲ用のや音声入力用のヘッドセット、それに付いてるMicは殆どが未だエレコン君だ。
最大理由は機器入力に電源供給機能がある「それ仕様」だからではあるが、口に近接して使われるのが確実な点から行ったらダイナミックタイプの方が適してるのにさ。

恐らく仕様策定当時のコスパと受け側の必要Gain量が発端で、ビデオカメラのとは少し理由が違ってると思うんだ。
前者は肉声且つ貼り付き語り中心なので、耐音圧や感度の巾はかなり限定的でも構わない。

するともし比較的高出力なエレコンユニットを持って来れりゃ、電源さえ与えてやりゃ受ける増幅回路が至って簡素に出来るんだ。
又これには雑音耐性の有利さもあり、ダイナミックタイプは電磁石の親戚でもあるんでね。

因みにPCとかの側へエレキを持ってくと実感可能で、普通は大して大きくはならないけど何か「ヒーン、チリチリ」みたいなのが出るですよ。
極ヲタのだとPC音声出力を🎧で盛大に拡大聴取すると、無音時にそんなのが微かに聴こえるよ。

戻って後者の方は撮影対象が遠方なら盛大に増幅しなきゃなんなかったりもするし、演奏の撮影だってあるから柔軟性と汎用性能の両方が必要だ。
故に前者が簡単にする為なのに対し、後者のは多少複雑化しようと高性能化の為と採用理由は真逆なのだ。

只何れもコンデンササウンドが欲しくて使ったなんて微塵も無いんで、それなりではあってもコンデンサタイプ特有の癖はなるべく出ない様に作られてんだ。
これ等状況からすると低域や高域の収音が必須のに対しては、専用設計のを除くとダイナミックタイプは新旧問わず適してない。

加えて残念なのが大口径ダイナミックタイプの衰退で、過去述バスドラへ魔用した様なのは21世紀以降では専用設計以外のではほぼ絶滅している。
この際なんで参考に前述魔用ののネタバラしもしとくとSONY F-87ってので、その当時としては割と希少な単一指向性でf特は40~14,000Hzとなっている。

入手経路は同社オープンリールTC-365の付属品扱いで、出所は親父の会社の不用品だった。
これが内部観察の結果平衡出力化が簡単な構造だったんで、それだけ改造して充当していた。

直ちに公表しなかったのは耐音圧が不明なの等で、期待してわざわざ買う程の価値があるか確認出来て無いからだ。
アナログオープンのTASCAM 22-4で録ってた時点迄は特に問題が感じられなかったのは事実だが、当時バスドラ自体が昔の初心者向けの非力な20インチのだったから今だとどうなるかは不明だ。

とっとと試しゃ良いんだろうが現況バスドラMicは内部設置式なので、皮交換時にでも覚えてたらってのが実情だ。
処で今更だが俺個人としては音色への拘りにMicの方式はほぼ無頓着で、球と石や政治経済等へのみたいな偏りが一切無いのを付記させといて頂く。

体験からすると音響屋でこんなのは少数派の様で、悪く云や器用貧乏な懸念は残る。
しかし限定されない理想を追求したらこうなる筈で、他の大多数がそうなってないのは特化の結果と思われる。

それも録音現場の安全性!?の関係が無視出来ないと考えられ、危険の少ないジャンル携わりの多い者程コンデンサ信者の多い傾向が感じられた。
何しろRockじゃThe WhoはRoger Daltreyお家芸の、ケーブルを長く持ってMic振り回しみたいなのは他ジャンルではまずしないもんね。

尤も本家だってPV撮影でも無かったら、わざわざ録音時にそんな真似はしないだろうけど…。
それでもBlues Harp奏者だとハーモニカとMicがコンコン当たったりとか、On MicだとDrummerが誤打するってのは日常的にあり得るからね。

<つづく>

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