音楽備忘録759 Micの魔流用③
今日は失敗体験とその原因を中心にお送りするが、失敗の定義が個人的になるのはご容赦下さいまし。
流石に大失敗は只の間違い以外では、知識と理論の武装で回避出来てるつもりだけどどうでしょ~?。
過去述ではあるが私的に最もダメージを感じたのは、新世代ダイナミックタイプでの金物(Cymbal等)収録だった。
これ結局は読みが甘かったとか経験不足って事なんだが、その当時昔では想像出来ない程細部も拾えるダイナミックタイプに出逢ったのが発端だった。
メーカに全く罪が無いと前置きした上で公開させて頂くが、AUDIX D1ってDrum用のがそれだ。
カタログにはLiveでの金物対応も記載されていたのと、その頃(約25年前)は耐音圧の大きいコンデンサタイプが高価且つ今より大分少数派だったのもあったんだ。
ってもそもそもはこっちの予算事情の方が主犯なんだが、コストの他少しでも用途を広げようとすると兎に角耐音圧が最優先だったんでね。
んで使え無くは無いしその後結構長期間我慢しつつも、困ったのは典型的な「らしい音色」にどう捏ねても持ってけなかった処だった。
次点のはバスドラMicの選択ミス?で、言い訳しときゃ「だって当時D6って無かったし、後で出す素振も全く無かったんだもん」だ。
俺の杜撰な記憶!?に依ればその時点じゃD6はおろかD4すら未発表で、細部(主に高域)まで拾おうとするとローエンドと共存させるのがダイナミックだと無理なのかと思ってたんだ。
この件に限っては伏線がちゃんとあって、その頃迄は「下に広い若しくは寄ってるダイナミック」ってその分鷹揚なのにしかお目に掛らなかったからね。
今にしてみりゃ旧世代の低域用ダイナミックの音だって、録音機や元音の影響の方が大きかったかもと思えるんだけどさ。
そして第3のが随分後年になってからのFloor Tom用のD4で、駄目では無いし現用してるけど俺の期待値には届かなかったんだ。
これに関しては世界の達人達にも同傾向がある様で、D4の人とD6にしてる人が大凡半々って感じだった。
Floorのピッチをどうしてるかも勿論だが、要はどんなサウンドを求めてるか次第みたい。
Tomと比較的共通で構わないなら4で充分だが、FloorはTomより低音の量が多い物ってイメージだと6じゃないと足りるだけの差別化が図れない。
俺の場合は後者だったんで「外しちまった」としとくべきなんだろうが、バスドラはFloorより…ってイメージもあったからコストと併せて同じにするのを躊躇しちまったんだ。
突詰めりゃMicの位置・角度・距離の影響も大いにありそうだが、俺のセッティングや環境では大袈裟過ぎると思ってたのの方がイメージには近かったらしい。
何れにも共通してるのはダイナミックタイプは普及品のでも中域は大得意だが、低高域は苦手って事だった。
ここで重要なのが仮に物理的にはかなり上等でも、実際聴くと最低でもプチガッカリが避けられないってのだ。
コンデンサタイプであれば音源種が変ったからって殆どのは印象が反転したりゃしないんで、意外かも知れんがダイナミックの方が「相手を選ぶ物」と思っといても良いかも知れない。
こう綴っといて敢えてダイナミックタイプの例外存在も提示しとくが、ここ迄のはダイアフラム型のの話しでリボン型だと細部の取込みは秀逸だ。
しかし耐音圧・周波数帯域・堅牢性のどれもがコンデンサより更に不利なんで、最近は庶民だって一寸奮発すりゃ手が届く様にはなったが汎用性は低い。
只三味線等邦楽系のを中心に生楽器で硬くなり過ぎず、コンデンサの頭打ち感を嫌がるなら一択且つ他のじゃ代用にすらならない。
<つづく>
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