音楽備忘録768 風変りなMic位置➊
従兄に依頼した実験結果が上がって来たので、定間隔更新にはならないかもだが新テーマおば。
例によって平然と過去重複も併記しちゃうが、少なくとも個人的に音案件の殆どは「連携」だと考えとりますので悪しからず。
楽曲やアンサンブルだったら纏めるのに絶大な自信がある!?ものの、それ以外ではカスなのでどれだけ網羅出来るかは怪しいが努力させて貰います。
っと思ったのもどの位の選択肢があるかを掴むには、情報がバラけ過ぎてると難しそうかなって。
俺等みたいなベテランだって知らないのの方が多いんだろうけど、音さえマトモになりゃどんな変態的なのでもアリなのだけは身に沁みついてるみたいだ。
但しそれもドマイナーでアウトロー街道まっしぐらだったから許された話しで、多忙なビジネス界では怪しげなのは嫌われて当然だもんね。
それが私的には過去比で本格録音のプロセスが、インスタントになったのも大きいと感じてるんだ。
オープンリールの時代だと巻戻しやレコーダ清掃の間に、暇つぶし兼のプチ冒険を試す余裕があったからなぁ。
わそれとして件の実験ってのは、Drumsetの中心付近にMicを設置してみるってのだった。
ネタ元は生のセットを簡単に電子DrumしようってYAMAHA EAD10のMicとセンサの指定設置場所からパクりましてん。
尤も後で良く思い出してみれば、その昔Drum収録がモノラルがデフォだった時代のに近いのがあったんだった。
Micが漸くパート毎に支給され出した!?当初って、各パートどれもが1本で良く云や公平だったかも知れない。
そんな状況で特に大きさがあって分散してるヤツは、極力中心に置かないと全体が拾えないでしょ。
そこで上品な打者様にはホントにセットの中心付近へ、粗野な打者君には壊されちゃ敵わんからバチが届かなくなるだけ上とかへ逃がしとくのが定番だったのよね。
そこから後者のでもバスドラが小さくなり過ぎない様に下にだけとか、楽曲次第で特定のを大き目にしたい分だけその側へ追加するってな具合で段々増えてってるんだす。
ここで道が2つに別れたのの典型がPianoとDrumsetで、前者は一般的にはキリが無かったからか2本がデフォのままで今に至っとりゃあす。
っとその前にそもそもモノラルオンリー時代だったら、個別立てはバランスと明瞭度以外には不要だったね。
ステレオソースが市販されるに及んで「最低2本」になったんだが、主にポピュラー系でもっと使われる様になったのは私的には「録る場所の音響の悪さ」のせいだと考えてるんだ。
悪さってば登場当時の新ジャンルじゃどんだけ稼げるか分からんし兎に角何かけしからんしで、黒人系のとかRock系のなんて端っから目一杯ケチられてた訳だしさ。
って歌詞じゃ無いから幾らRockでもボヤキはこの辺にしとくとして、歴史の一部を失念してたからとても斬新な気がしてたけど本来ならこっちの方がベーシックに近かったんだ。
強いて言い訳するなら「Micサイズが昔と大違い」な処で、古典Micだったらギチギチセッティングにされたら離すしか無かった処ですわ。
して試して実感した功罪へ進めるが、今回は分量の都合から良かった方だけ列記しときまひょ。
1.一般的思想のセッティングがされてたらそれに沿ったバランスになる
ここでの一般ってのは「大事なヤツ程近くに」って意味で、この点現代の個別立ては半ば逆アプローチになってるね。
2.追加無しなら位相問題から完全開放
3.Mic頭が楽器正面を向いて無いのに明瞭度が良い
具体的に最も良さげだったのは金物(Cymbal等)の雰囲気で、通常より横から拾えてるのが大きいと思われた。
生の舞台ではそこに居るほぼ全員が「横からの音」を聴いてるのに、普通のMic位置では斜めにしても縦方向からになってるよね。
金物の設計にも多少は左右されるが大抵のは、高次倍音は上下より横に豊富に出る様に作られている。
なら何故普通は横じゃなくしてんのったら、「近所の他の」の方を「大きく拾っちゃう」からだ。
これって論理的には屁理屈っぽくなっちゃうが、今回位置のだと何1つ「正面に無い」のが却って功を奏したらしい。
なしてったら多くの箇所で何かへ向けたら、他のも大抵少しは「エリアに入っちゃう」からだ。
勿論極力そうならない様に苦闘してるんだが、如何せん「外から内」を狙えば避け切れんからね。
特に問題になるのが「隣接してないの」で、実際は隣じゃ無いのに「Micにとっては隣」ってのが出て来ちゃうから面倒なのよ。
<つづく>
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