音楽備忘録774 風変りなMic位置➌
ここ迄はDrumsetの外部のアブノーマル位置のだったが、それと併せて今回から「内蔵」のにも触れてこう。
生系楽器ではナチュラルさへ拘ると外部が有利だが、斬新さを追及するなら内部設置の方が有力なのだ。
何しろ普段は聴けない音なんだから当然ではあるが、その一部には一般化して久しいのだって含まれている。
それはフロントヘッドを外した若しくは大穴を開けたBD(バスドラ)ので、回り込みを減らそうとすれば必然的に選択されているものだ。
因みにフロントヘッドへほぼMic程度の穴を開けたのへ突っ込むのもあるが、Micの頭だけから全部中へ入るの迄多彩なのでここでは含めない事にする。
俺が既に実践したのはMicだとBDとPiano位だが、圧電PUも含めればアコギのそれは内蔵サイドへ分類される。
尤も後者は見栄えや音より、流用品の形状や強度等の都合が主だったけどね。
けど一応「絶対手で触れられない場所」の方が、余計なタッチノイズを減らせるかもって腹もあったんだ。
これは残念乍ら正規録音の機会に至る前に壊れてしまったので、ブラッシュアップしたとしてどの程度対応出来たかは不明のままだ。
けどかつて1980年頃にOvation(エレアコ)が大流行したのみたいなのにするんなら、オマケでPUが付けられてるエレアコよりゃ使えた可能性が高い。
俺はどっちかったら弾くのが楽目なの以外Ovationは好かない方だが、生よりエレアコとしての性能を優先した設計だった部分はちゃんと評価してるんだ。
近年のの方が却って形だけPUが付いてる様なのが多く、それが一流ブランドのに迄あるから全く油断ならない。
Guitarのエレアコって唯のアコギとして使うと到底生には勝てないが、エレアコ同士でも弾いた強弱等の再現とか音質以外でも結構優劣の差はあるのよ。
これがStudio録音では大問題になるんで設計思想が重要なんだが、現況俺知りではどちらかだけ秀でてればいいだろう式が蔓延してる模様。
続いて概述だがBD両面張りへの内蔵の思想としては、打面の直接音も少し欲しくなったのが発端だった。
趣味的には表皮前で充分なんだが現状他が近年型ダイナミックのOnなので、アタック音の傾向的バランスを取るにはそれでは少し具合が悪かった。
俺はゴリ脚なので困る程では無かったが、音量の割に目立たないってな裏を返すと他パート妨害率が高いんでね。
あと現用セットで実施してるのがメロタムで、状況としてはシングルヘッドBDの中へ突っ込んでるのと近似状態だ。
但し目的はBDでするのとは正反対で細かいタッチ感等は普通に表からの方が良いが、余りにも他の両面張りのより音程感が乏しかったからだ。
生耳にだって方式が違うんだから差はあるんだけど、その何倍もアタック音ばかりになっちゃってたんでさ。
この辺が一面でOn Micの泣き所で、太鼓ではこれ位が極例だがCymbal等だともっと極端な差になるのも珍しくない。
例えばPaisteって水平方向の指向性がとっても強く、本来の音色へ固執すると「横から録らなきゃ」全然駄目なのだ。
とは言え大きく上下動するからかなりOffらんと変なワウみたいなのが掛るし、他楽器の回り込みがドえらい事になる。
ので現況は横からを諦めて妥協してるが、せめてなるべく斜めから程度の努力はしている。
今回例示の後ろの2つって全く奇をてらったりゃしてねんだが、音で判断すると「視覚的には異常な位置」になるのも珍しく無いんですよ。
勿論理論的裏付けが足りなさ過ぎると1回こっきりの偶発ベストポイントになったりする危険はあるが、俺言い「景色的常識」に捉われそれを優先させる方がもっと危ないのであるぞよ。
もしたまたまべスポジが想定範囲の僅か外だったとして、そこを全く探らなかったら永遠に出逢えなくなる訳だから。
この件もしかしたら全個別立てばかりに走る原因の一部とも考えられ、身近でそれに抵抗してるのったら最近の従兄位だわ。
<つづく>
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