音楽備忘録754 楽器の明瞭度の話し❼
恒例の補遺入りで始めるが、「分離し易い高域倍音」ってどんな感じに聴こえてるのがそうなのかだ。
これをちゃんと説明しとかないとそもそも存在に気付けない可能性があるのに、後手になってゴメンなさいまし。
授業中とかにひそひそ話ししてる中で何かメロディみたいなのを表現する際、摩擦音の音程に変化を付けて雰囲気を伝えようとするってのあるじゃない。
それでは実際の音程は再現し切れなかったりしてんだけど、音程を出そうとすると音量が上がって先生にバレるからそれは無理って。
けど予め相手が知ってるのだったら受け手の想像力で補えるから、ハッキリ音を出して先生から叱られるよりは適した手段かもだよね。
この時のが2倍音位だったら良いが、4倍音以上になってると知らない人にはちんぷんかんぷんになったりすると思うんだ。
それが前回のLine録りだともっと倍数が上がるばかりか、奇数になってたりもするんだから繋がりを欠いても当然だった訳。
これから学べば明瞭度って単体で検討しても殆ど無意味で、最も厳しい条件下でどれ位生き残ってるかで加減してくのが相応しいのがお分かり頂けるでしょうか。
でそうしてってみると如何にも効果のありそうなのが意外と貢献して無かったり、ここは無関係だろうと感じられてたのが実はだったりして来んだ。
続いてDrumでは近年は目立たせは硬くするの一辺倒だが、それで効果があるのは「鳴ったかどうか」とかそれのタイミングだけなんだ。
演ってる側からすればそれで満足しがちだが、聴者にしてみりゃタイミングだけ知らされたってしゃーないんだわ。
近年は「唯の音楽の癖に!?」動画での発表が多いから失念し易いが、意図無き際のは誰が聴いても「多分アレ」と分かり易くなってないとねぇ。
提供側はいつ何が鳴るか知ってるから来るべき処でちゃんと来てるかでつい判断しちゃうが、初耳客はそんなの知らないんだからさ。
なので「こことあそこで鳴った」とかより、例えば「太鼓が入ってるらしい」とかの方が先に知れないと何の意味も無くなっちゃうのよ。
勿論エレキや他のでだってこれは同じなんだが、何せ太鼓はアタック音主体で相対的に余韻は小さく短いからね。
素人が聴き比べを出来る時間が短いんで、余計何だったのかが分り難くなっちまうんだ。
この点に限定すると高反応硬目音質のダイナミックタイプだけで録るってなかなり冒険度の高い方法で、音創りスキルが足りなかったら自己満オンリー製造システムってなもんだ。
私的だがこの誤方法で音圧オリンピックをやるのが最もおバカで、収録音がピーキーになってる分圧縮するのがより大変になるだけなんだよ。
大体どちらさんでも人が凄い内は道具のショボさに泣かされ、漸く道具が立派になった暁には今度は人の方が劣化してってもんだけどさ。
売上げなら他より勝ってりゃ・スポーツでは他選手より成績が良きゃセーフで、何れも「現役同士」だけでの比較で取敢えずはまかり通る。
けど音楽ってここが特殊で、遠い過去の作品とも平然と簡単に比べられちゃうからねぇ。
一見バカみたいだが本気で「対バンがBeatles」位の気持ちで居ないと、どんどん駄目になってちゃうんだ。
そう思ってたって99.9%は足元にも及べやしないんだけど、劣るからこそせめてサウンドだけでも少しは近付けないとさ。
曲や演奏が無理なればこそ、才能依存度の低い部分で一寸でも稼いどかんと。
<つづく>
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