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2021年8月20日 (金)

音楽備忘録736 楽器の明瞭度の話し❶

明瞭度は打込みに比べ実演だったら、少なくとも選べて加減出来る分は有利だ。
でも世間の現状を伺うと有効活用出来てるのは多く無く、その原因が明瞭度の理解度にあると感じての新テーマだ。

先ず出発点として過去作品の残存から始めるが、物理性能だけが問題なら一定以上経過した作品は聴けないも同然となってる筈だ。
世代や個人でもその差はかなりあるだろうが、俺の場合ならSPレコードは一寸苦しいがそれ以降のならって感じだ。

只これにも本来の状態で聴けてたかが甚だ疑わしく、過去物は状態や環境の影響が古い程大きくなる様だ。
で 生演奏以外の音楽って厳密には全て過去の物しか無く、それからするとどんな良い録音より今目の前で奏でたのの方が勝って無きゃおかしいとなる。

実際俺言い「変なまやかし」を省けばそうなってはいるんだが、明瞭度に対する正しい理解度がかなり高い奏者に演って貰わないと実感出来ないのが弱い処だ。
さてここから独断も混ざっての明瞭度追及物語を始めるが、やはり最初はLiveでの聴き取り改善が出発点だったと思う。

俺自身過去の悪環境下の対策としてBufferを自作・内蔵とかさせていて、今だって弦の劣化を誤魔化すのには時々魔用しちゃったりもしてらぁ。💦
けれどそれも非常識な程劣化したから対抗しただけで、正直目立ちたがりの方だがその為に使った事なんて皆無だ。

例えば歌と楽器の音量差を拡大したくて、少しでも小さいバランスにしてもメンバーが困らない様にとかそんなのなんだ。
俺個人の為なら度胸と根性と多彩な魔スキルだけで充分で、って余程自制しないと怒られてばかりった方が史実!?に忠実か…。

生楽器であれば慣れてないのだったら決して所謂体力自慢でも無いからあれだけど、エレキだったらよっぽど独りだけ酷いAmpでもあてがわれない限り「出す方」だったら楽勝じゃい。
なんてぶつとすぐ「オヤジの過去自慢」って誤解されそうだけど、特殊状況以外では出すのなんかより「程良く抑える」って方が遥かに難しいんでやんすよ。

基本的に「Mic無しの肉声」以外って、どんなにシンプルなのでも道具を使って音出してるっしょ。
そーすっと道具の限界を超える音量は出せないんで、普通っぽく聴こえた一番小さかった処との音量差が最大音量の印象を支配してんだ。

なので真っ先に確保出来ないと困る明瞭度ってな、どんだけ音量を絞ってもリズムも音程も和音も苦も無く聴き取れるかって部分なのよ。
かつて録音はアナログテープ・Liveは能率の犠牲で可聴帯域に届いて無いツィータとかのお陰で、籠り解消に皆で腐心してたさ。

そんな状況化ですら「もっと高域を」で失敗したのが自他共にあったから、次回はそれを暴露しとこう。
その前に最大音量時とか不謹慎爆音時のについて釘を刺しとかなアカンくて、最低でも「音量以外は我慢できる音色」になってないと単なる騒音に成り下がるんやでぇ。

これ等からするととっても小っちゃきゃ多少硬くてもセーフ、バカデカきゃかなり柔らか目にしとかないと厳しそうなのはお分かり頂けるでせうか。
しかもそうしとかんとデカいのだけ聴こえて小さいのはって、単純に音量だけで優劣が付かないのもアンサンブルの魔力だかんね。

大声コンテストの優勝者が歌っても必ずしもパワフルになったしないのも、音楽とかアンサンブルって音としては少し特殊な状況下にあるからなんだ。
音量・音色の他にリズムやメロが付いてると、心理効果が働いてそっちへ神経が行っちゃうしね。

<つづく>

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