音楽備忘録723 楽器と収録Micの世代の話し①
この件どんな組合せにしようと全てはお好み次第だが、持てる長所を最大限に発揮させたいとなると話が違って来るもんなのだ。
特に少ないとか弱い個性だがそれを温存したいなんて際は問題となり、経済効率にもかなり影響があるのは知ってて損ないですぜ旦那っと。
以前からこの件は折に触れ少しボヤいたりゃしてたが、最近従兄とYAMAHA EAD10の音色の話題が出たのが一寸体系的に纏めて記そうと思った動機だ。
従兄のTwitterにMic比較した動画のリンクがあって、その3つの中ではEAD10が俺には一等マシに聴こえたってだけだったんだけどさ。
「あんなコチンコチンのの何処が良い、確かに最近のは少し良くなった気がするが」って噛み付かれちゃってね。
直ちに慌てて誤認してくれるなと返信はしといたが、キチンと説明するにはそれなりの文量にどうしてもなりそうなん。
そこで他の人にも有益だし体験知識の共有も願って、ここで暫く吠えたろかって計略になったのだ。
ではとっとと本題へ突っ込んでくが、Mic世代間の差には主に以下の様なのがある。
1.周波数特性
これは同等グレードのだと古いの程レンジが狭目だが、単にカタログ上の数値で比べるだけじゃ実は足りない!。
以前にも述だが例え同じ数値でも「一応拾えます」なのか、「十二分に実用になります」なのか等がその裏に潜んでいるのだ。
ロングセラーの正直者の中には現代基準に合せて途中で表記改訂されてるのもあるが、ホントに性能を落しちゃってる様なケチなヤツだって紛れ込んでるから厄介だ。
今昔で変わらない処ったら業務用度の高いの程控え目表記で、安物程大袈裟になってる位だろうかいな。
2.指向特性
総体的には昔の広目・今の狭目の傾向があるが、周波数に依って変動するのが当り前のもんだ。
なので例えばSnareへ向けてるのへ混入するHi-Hat割合とかに随分差があり、個別にフル盛りなんかしようとした時に昔のだと困らされるのが想定される。
単純思考だと旧式のって指向性が広くったって高域限界が低いんだから、丸毎は混入しないんだからと思うかもね。
けど幾ら乱入されても中域だけなら平気なんて慢心してると、Snare用のコンプがHatのアタック音にも反応し過ぎて変な処でSnareが小さくなっちゃったりしてな。(逆なら殆ど問題にならんだろうがゴーストノートみたいなのだと聴こえなくなったりして…)
3.反応速度
個人的には音源次第で要注意と考えてるのがこれで、Mixer卓や録音機等他のの反応速度との兼合いも重要だ。
兼合いってば楽器-Mic間のも同じ様に大問題で、ここが合致してないと最悪は個性を殺す事にも繋がってしまう。
従兄が近代的なDrumsetへ伝統的なMicを使いたがるのを今一快く思って無いのもこれが原因で、例え本人は気にして無い部分だったとしても大多数に対して現物とは少し違った音にしか録れなくなるからだ。
楽器屋だけの感性で彼のSetを聴く限り、昔のより反応が早く敏感だが音色はほぼ不変ってのが特徴だ。
従兄は音に鋭さと反応の良さを求めつつ柔らかさも欲しがってるが、一面で反目してるこれ等を本当に両立させたいなら普通の方法じゃ役不足ですよ。
そこで対策案第1段としてコンデンサタイプを提示して、一応は納得して貰えたみたいだ。
例に依って逆順になっちゃったけどMic-その後の機器の件では、次の2つの現象の起きるのが考えられる。
楽器と録音機が高速でMicだけ遅いと音色改変が起こり、速いのが卓や録音機だけだと機器性能の割には残念な感じになる。
逆に卓や録音機だけがのろいと変な歪みを生じたりするだけで、最悪時は折角捉えられたアタック音の頭部分がゴッソリ抜け落ちたりする。
これだけだとMicの遅い方が損失が少なく感じられるが、明確な不具合で無いだけに聴き洩らし易い。
<つづく>
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