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2021年8月19日 (木)

音楽備忘録735 楽器と収録Micの世代の話し➄

随時再三に渡り録音音質では組合せが最も鍵を握ってると吠えてるが、そこで少し困窮させられるのは近代的で硬い音色の楽器だ。
「行き過ぎない」様にするにはMicその他で和らげるんだが、うっかりするとその楽器の1つの特徴たる近代感を損ね兼ねないからだ。

理論的には必ずしも古い:柔らかい・新しい:硬いにはならない筈だが、加工精度等の関係か流行のせいか新しいのに柔らかいがとても希少になってしまった。
その中でも厄介なのは生耳にはギリギリセーフで、録ると硬さがオーバーする様なヤツだ。

全体思想からするとそんなのは不親切だが、本来は録音側に問題があるだけなんだから批難するのも変だ。
けどたまたまそう云うのを気に入っちまった人にとっては無視出来ない問題で、仲間にその旨を充分理解させないと下手すりゃ奏者や音楽家として嫌疑を掛けられ兼ねないかんね。

求める硬さが難聴補填とか変な理由じゃ無い場合、大抵は硬さより細部の精緻感等を求めた結果そんなのを好んでるんだと思うのよね。
考えてみりゃ余程酷いM君でも無きゃ「耳元で爆竹」なんて誰だって嫌な筈で、幾ら硬いったって正常な神経と感性を持ってたら飽く迄「聴くに耐え得る範囲」での話しだからねぇ。

身近な例では俺からするとウチの従兄って古株で柔らかいのが好きな癖に、現代的TAMAのSetが良いってぇから面倒臭い奴に該当する。
当初は手持ちの古いMic使用に意固地気味に拘ってたが、それでは肝心な特徴が欠落するんで俺はずっと難色を示してたんだ。

現時点での解決策となってるのはダイナミックタイプよりコンデンサタイプを主軸にした事で、一口に硬目の音色と言ってもダイナミックとコンデンサでは一寸傾向が違うお陰だ。
コンデンサタイプは反応速度がかなり速目なんで、仮に少々硬くてもその時間が短目になり易い。

太鼓は未だしもCymbal系を拾ってみりゃ一聴瞭然で、9割方でダイナミックで拾ったのの方がキツイ感じになるですから。
これに関しちゃ世代の新旧はほぼ無影響で、アホ臭い比喩だが焦ってると平常心の時より口調や言葉がキツくなるのと原理も何も全く一緒なのだ。

なので実は従兄の以前のクジラや58で録ったのって硬くは無かったが、良く聴いてみれば案外キツ目の音色にはなってたんだ。
高域がかなり削がれるからだいぶ目立たなくはなってたが、元々幾らも拾えて無いにしても緻密さがこれに食われて全く無くなってたからね。

従兄は加工は最低限が好きだから遂に最後迄表面化はしなかったけど、後からEQやコンプで盛れば盛る程これの弊害は強く出たと思うんだ。
一般的傾向としては今でもワイルドさや太さも欲しいとダイナミックを選ぶもんだが、近年の音響性能からすればかなり新設計なのじゃ無い限りダイナミックタイプはもう性能的には厳しいってのが真の実情なのだ。

但しこの新は単なる材質や設計年次とかでは無く、設計思想の根幹が時代に追付いてるかだ。
重い振動板を過去には無かった強力な磁石でチャラにするとかじゃ無くて、ひたすら軽さと精度を上げて解決してないと本件には寄与してくれない。

磁力が強まれば前より小さい振幅で同じ出力が得られるたりするが、来た空気振動に素直にそのまま反応してはいないからね。
意外と多くの人が失念してるその大元の訳があるが、だって空気や風自体は云十年前と幾らも変わってなんかいないんだもの。

<つづく>

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