音楽備忘録745 楽器の明瞭度の話し❹
引き続き高域過多嫌悪!?になるが、そんなに高域を増やしたいんだったら一般的なPA手法に1つ疑問がありまんねん。
何故にLivehouseの多くで、Cymbal収音用のMicが無いのよ?。
と言っとき乍ら直ちに俺も大抵は立てないよって、二重人格とか狼少年とは違わい。
無くても足りる事が少なくないからそうなるんだが、だったら闇雲に何でも高域Boostするってのも妙な了見だ。
これって実は高域どうのじゃ無くて、元は低域が響き過ぎて邪魔な分を減らそって話しだったんだよ。
一定以上の音量になると低域過多だと低音程エネルギッシュ故、高域→中域の順に占拠されてマスクされちゃうんだ。
それが面倒な事に大抵は低音になる程余韻も長くなるもんだから、一度影になっちゃうと開放される頃にはもう中高域のは余韻すら終わっちゃってたりしてね。
1つの為に他全部を犠牲には出来ないから引込めるしか無いんだが、増え過ぎたのを戻そってだけで普段より小さくなるのを我慢しろって訳じゃないんだ。
概述だが母国でのMarshallの過去作品がキンキンじゃ無いのは、それだけ盛大に低域が響き捲る様な会場とかハコで録られてたからなのよ。
寧ろAmpをキンキンにしとかんとボーボーモーモーでもうどうしようも無くなってたから、後からわざわざそんな性質のを作ったんだから。
それより先発のVoxだってBright Inputが付いてたし、Treble Boosterを出したのだって随分余所より早かった筈だ。
これに対し我が国の演奏会場は狭さ+全面完全石製では無いのが多いんで、英国程低いのがバカ響きする事ぁ無いんよ。
故に当時の英では削るだけじゃ足りなかったのと、遠く迄高域が届く様にするには増やさなきゃなんなかったんだ。
もし畳の和室が会場だったら障子や襖の紙、表面に弾力のある壁材とかが高域だけ吸収しちゃうから多少は盛る必要もあろうが。
因みに再生機器のLoudnessは誰でも知ってると思うけど、純粋なオーディオAmpの中級以上のにかつてはPresenceってボタンも大抵付いてたの知ってまっか。
或はご年配だったら覚えてはりますで、これはLoudnessと真逆の性質を一辺で得られる様にした機能だ。
普段より音量を上げたらドンシャリになり過ぎて不都合な際、オーディオ的中域だけBoostする仕掛けで歌やメロの聴き取り悪化を補おうってヤツだった。
演奏会場だと帯域はオーディオのとはズレて来るが、本邦環境下で明瞭度を改善したいならこっちの方がマッチしてるんすよ。
それがどうも過去の忌々しい記憶のせいか、そうしたら「Vocal Amp」っぽくなるからって逃げ捲ってんだわ。
PAが常用され出した当初は歌用のしか無かったり、Cymbalっぽい高音とかシンセBassっぽい低音とかが全く出せないのが多かったからねぇ。
けど20世紀中にまあまあ何時でも何処でも可聴帯域に近い音が聴ける様になって、それからもう20年も経ってんだよ。
技師も演者も世代交代が進んだんだし、このままお目覚めになれない様だったら業界丸毎死ぬでホンマ。
そやって何時までも音駄目なままにしとるから、マブい(死語:眩しい位美形)ネエチャン出て来んかったら誰も見に行かへんくなったんや。
っと少なくとも俺は正直そう云う処が無い、とはどうでも言い切れへんわ。
<つづく>
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