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2021年8月27日 (金)

音楽備忘録743 ジャンク部品の話しⅠ

何かを直したり作ったりする時、その部品は新品の方が良いのは言う迄も無い。
けれど全てを何時もそうは出来ない場合も色々あり、本邦では未成立の様だがジャンクも一種の文化と見做すべきとも感じている。

今の一般人の身近ではせいぜいたまに「再生品」のご厄介になる程度だろうが、高額だとか歴史的価値の高い物等では再使用は極普通の選択肢の1つのままなのだ。
尤も俺が関るジャンクはちっともそんな高尚なのでは無いが、頭ごなしに否定すると修理不能になるのも少なくなかった。

1.作られなくなった部品:特に製造中止後から時間が経ってると在庫も無くなってる。
2.元々市販されて無い部品
3.代用可能なスペックの現行品が皆無な場合

上記は唐突だが新品部品が入手不可の代表的なのを列記してみたが、経済事情以外にもジャンクのニーズが残ってるのを示したつもりだ。
俺自身の近年は単に無費用で切り抜けようって魂胆なだけだが、実際やってみると費用の大小(ゼロも含む)は他方面への影響もかなり大きかったのが見過せない。

過去比では通販等の恩恵で買うのは随分簡便且つ迅速化してはいるが、先日の宅のクーラー騒動みたいにタイミングが悪ければ結構待たされる事だってある。
そんなのに限って時間の取れる休日中に作業が出来なくなる訳だから、他人依存度が高い程こっちの時間の自由を召し上げられるって寸法なのだ。

っとここ迄はジャンクの悪イメージの払拭に腐心したつもりで、古い世代だと「ジャンクって外国語にしただけで結局は屑屋お払いだろ」なんてのが大昔の一般認識だったもんでね。
この「くずや~、おはらいー」っな昭和位迄のリサイク回収の呼込みのセリフで、胡散臭く小汚い身なりのオッサンがリヤカー引きながら住宅街を回ってたヤツのだ。

当時の大人達の無自覚差別もあったんだろうが幼少の俺には兎に角最悪イメージで、押し売りより下手すりゃ恐怖感を抱いたりしてたもんだ。
だが滑稽なのはそうして表面的に恰好付けとき乍ら、実際には昔の一般の大人の方がもっと日常的に色々流用・転用・再用してたんだからねぇ。

まあそんなのはこの辺にしといて近年はリサイクルって崇高感すら漂わせてるんで、本件最劣勢だったバブル期よりはかなり改善している。
んがその代り個人レベルで完結させられるのは却って減っていて、「ジャンクの供給源」の無賃確保が難しくなりつつあるのは残念だ。

一部のヲタ氏は有料でジャンクを確保してるのも居るが、俺の場合は今でも身近で発生した故障品から発掘してるだけだ

手元にあるの以外へも拡張した発端は、「治せる様なら治して、駄目だったら捨てちゃって」と頼まれたのだった。

こんなご時世になったから捨てるのは所持者自身にお願いしたいとは思ったものの、そこ迄届ける手間と費用を考えるとどっちらけ。
修理と云う成果が出て無いから手間賃を請求し辛いんで、そのままでは無駄働きになる。

それで依頼を断ったら断ったで小金の稼ぎ口を1つ損うんで、ジャンクだが「部品と云う資産」の形で少しでも補填しようとした結果に過ぎないんだ。
そんなのが20代半ばから成行きで続いてるんだが、そのお陰で買わなきゃならない物が減ったのは確かだ。

こんなのはレアケースだったんだけど今は処分に経費は付き物となったので、実質上その出費を軽減する手段の1つとして手に負えるならそのまま捨てない方が良さそうじゃない。
本人としては50を過ぎて面倒になってるものの、貧であると逃げてられないのであるよ。

<つづく>

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