音楽備忘録724 魔修理の最近①
予想を覆す早さで梅雨明け宣言の出た中では、ウィンド型クーラーの異騒音撲滅は最早緊急案件に変った。
梅雨明けには1日遅れちまったが何とか退治出来て、これで漸く普通の日常が送れそうだ。
件の機種は2006年Haier(ハイアール:三洋電機のセカンドブランド)製で、勿論😢当時の最廉価品だ。
改めて今再確認して一寸ショックだったのが思ってたより全然古かった処で、これって正に近年の記憶が時系列的に曖昧化する年寄の典型やんけ。
でも機能的には全く劣化は認められなかったし、今の今迄もう少し新しいつもりでいたのもあったから兎に角中の様子を伺おうと思ったんだ。
因みに経年については15目だったのは驚きだが、それでも販売的設計寿命の6年はもう過ぎてるとは思ってたよ。
なので買換えてもおかしか無いんだけど、価格が1.5倍も上がっちゃったしさ。
それで今よりハッキリと静かになるなら考え無くも無いが、最低価格帯のは未だ旧式メカニズムを踏襲したままじゃあねぇ。
なのでⅡで途中で何度もウィンド型から今では一般的なセパレート型へのグレードアップも思案したんだけど、激狭室ではそのスペースがどうにも捻出出来んのですわ。
わこの辺で締めといて元々今の常識ではウルさ目だったからか異変の始まりに気付くのが遅れたみたいで、そのままでこれ以上使うと完全な公害マシーンって処迄来ちゃってたんだ。
手順としては作業空間の確保→必要なだけ分解→原因特定で、空間確保にはかなり手古摺ったが後の2つは割とスムーズに進められた。
その結果発見したのは緩衝ゴムが劣化変形して「あるべき隙間」が無くなってたってので、モータ一体型のコンプレッサの土台が筐体底板と何時の間にかチューしちゃてるでないかい。
んだば何時も通りこっから概念図へ移動して貰うが、下の階段状の線が底板の様子で左の赤ギザギザが発生源だ。
他は青がコンプ土台フレームの鉄板・黒が緩衝ゴム・水色のがシャフト又はボルト(3点支持で場所に依って違ってた)、右のにだけある緑のが対策として追加挿入した板ゴム2枚のつもりだ。
開封時は当然静止状態だから上図右のは「載っかってるだけ」なので、一見免振機能が働かなくなっただけと思える。
それだけだって騒音は上がるだろうが、ここで考えるべきは稼働時の状態なのだ。
コンプってそこそこ重さのあるヤツが通電するとかなり力強く「ブルブル」するんで、固定されてりゃ未だしも上図左の状態では大型ブザーの出来上がりなのよ。
と音的には結構な事になってたが対策自体は比較的簡単で、緩衝ゴムを交換するか下部へ類似のを追加挿入して元のフレーム高さに戻してやりゃ良いだけだ。
しかして難関となったのが「3本目の脚へのアクセス」で、この時点迄の分解では目視すら不可能な位置にあったのだ。
もっと分解すりゃ何処かの段階で必ずお目見えとなるだろうが、先ずコンプが熱交換器と銅管で繋がってるから全バラしはとてもリスキーだ。
筐体構造的にも金属の骨なんて重さと価格の軽さの為にロクに入っちゃないから、この部分で動かすのは元の高さまで持ち上げるだけに留めて裏脚部については別の次善策で行く事にした。
前2本だけ高さ復帰させるとコンプの頭が近くにある樹脂板に接触するが、防音断熱の為に巻かれたロックウールが間に挟まる格好となっていた。
しかし傾いたまま使ってってコンプの劣化を早めるのは嫌だし、ウールが経年で潰れてけば新たな騒音源ともなり兼ねない。
そこでウールと樹脂板の間へもゴム板を挿入する事としたが、前2本の方も理想的では無いが破損回避で横から押込む方法を採った。
※執筆7/13(火)
<つづく>
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