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2021年8月22日 (日)

音楽備忘録738 楽器と収録Micの世代の話し⑥

最近回は現実より硬過ぎるのにばかり終始してたが、必ずしも現代の硬さを誰もが嫌ってはいないだろう。
それからすれば過去の人の虚しい独り言と思うかもだが、硬過ぎは多方面にも様々な害をもたらすから知らないもんとは思わない方が良いんだぜ。

例えば柔らかいよりは硬いだけでも「あっ今なんか鳴った」ってのは確かに分かり易いが、それって明瞭度としては偽りの紛い物なんですよ。
心地良さと刺激って一面では相反する物で、だから目立たせるにしても悪目立ちじゃ少なくとももう音楽では無くなってしまうん。

目立つ音のチャンピオンったら例えば消防車のサイレンなんかだと思うんだけど、近くを通過する時とかにそれさえ聞こえたら他が聞こえなくなっても構わないって条件があるから成り立ってるものったら言い過ぎかね?

加えて画像と音場の性質差の事情もあるから、これにも少し触れとこう。

画の場合キャンパスサイズは運搬や設置場所の広さ等を無視すりゃ無制限だが、音の方は発音体と人耳の間にあった空気だけだからかなり制限が厳しい。
屋外など開放空間だともっと遠回り経路の分だってありはするんだが、経路の距離差は到達音量の差になってそれが一定を超えると小さい方は「無かったもの」となってしまう。

空気って全部繋がってて中途半端に伝わりが良いもんだから、微風だと強風に呑み込まれて消滅するのだ。
となると同時に鳴ってる全部が常にちゃんと聴こえる様にするだけでも至難の業で、目立つどうこうを音量や音質差に依存しようってのがそもそもの間違いなのよ。

そんな際に最大の武器となるのは「音色の魅力」で、その水準が一定を越えられるとどんな相手と一緒になっても無効化しないのがミソだ。
この件の先は趣旨にそぐわないから又何れとして、物理的音質で他より良く聴かせるってのも今ではもう不可能となった方法だ。

これ等からMicの選択と使い分けの現代版メソッドみたいなのを引出してくと、以下の様になるが新世代の方から順に列記してってみよう。

1.明瞭度過忖度に要注意
相手の楽器次第でかなり変動するが特にダイナミックタイプでは、ワイドレンジ化のご利益もコンデンサタイプより少ないからね。

2.Classic系でBGM系みたいなのには現代型ダイナミックタイプのは避けるに越した事が無い
体験的には球コンデンサ以外は現実より音がハッキリし過ぎになるんで、スピーカ聴取でもヘッドホンを被ったかの様な閉塞感に苛まれたりする。

3.周波数特性にご用心
ここから旧世代のに移るが近年のだと○○用となってれば来た音に対して「大きな欠落」は無くなってるんで、特に新世代のと併用する際は「拾い切れてるか」が問題になる。

4.耐音圧の超過が目立つ様になった
3.でもそうだが録音機の方が余裕がある状況となったので、かつては黙認出来た色々がスルー出来なくなっている。

5.Micと楽器の最適組合せを見つけるのが大変になった
特に新世代の生楽器に顕著で、新しいのじゃないと拾い切れないのにそうすると硬過ぎたり生らしさが損われる矛盾!?がある。

伝統的な音色の古い楽器の方では「昔録ってあった」と思われて構わないなら当時の王道コンビでも良いが、最近録ったのを証明したけりゃ今しか無いMicの方が良い。
けれど音色内で最も重視する箇所がズレてる事が多いんで、皆の記憶にある「あの楽器らしさ」を醸し出すのに苦労させられたりもする。

因みに録音機材にはその音色支配にかなり明確な階級同然な処があって、1番低レベルなのが支配力が強くなる。
但し「柔らかいが細やかさも充分」なんてのだと単純に硬いのより遥かに上位なんで、古臭いのだけ持って来りゃ柔らかくなるなんて程現実は甘くないだすよ。

<つづく>

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