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2021年8月28日 (土)

音楽備忘録744 楽器と収録Micの世代の話し⑧

今日はチョイと箸休めじゃないが、過去の録音でのダイナミックタイプの使用体験談を暫し。
昔も貧の俺だから普通の使われ方とは大分違うかも知れないが、Band系の録りで最初に悩まされるのは「必要数の確保」かと思うんで何かの参考にでもなれば。

数の確保案件に直面した当初はDrummerスタートじゃ無いからとかうそぶいてたが、従兄の現況等を鑑みるとそう云うもんでも無いみたいだ。
仕事だろうと趣味だろうと録音屋さんならいざ知らず、ミュージシャンって他にも必要なアイテムが盛り沢山だから仕方無いのかも知れないね


して全く当然の様に使い回しだって最初から全開でやってたんだけど、それでもかなり苦労しやした。
全数も然る事乍ら例えば左右で違うとおかしいなんてのもあるから、所持品が全て違う型のしか無かったら調達が使命となる。

俺の場合は古くからStereoへの拘りが強かったから辛うじてセーフだったけど、どうせ買うなら違うのの方がと思う方が普通だし自然だよね。
さて俺が本格的なマルチMicを始めた当時レコーダは既に8トラオープンとなっていて、Micの方が随分遅れてたのは自宅でDrumなんてずっと録れなかったからだ。

防音・遮音も勿論だがそれ以前に現物が置いて無いんだから、それ用の準備が全く為されてないのも半ば当然。
…だったのが従兄が2代目Setを買って初代をウチに置いとける様になったもんだから、本質ラッキーもこの方面では緊急地震速報みたいな状況になったんだ。

でその時点で2本あったのはダイナミック・コンデンサとも1組ずつで、前者は師匠の会社製で心臓部がAKGのと後者は従兄の生録ヲタ時代の遺物のPrimoだった。
奏者が従兄の際は彼も俺と同じのを同時購入してたからダイナミックは4本揃って、普通のDrumsetだったからSnare以外はギリギリ賄えた。

Snareには見かねた!?親友から貸与された同師匠社製だがモデル違いので賄ったが、彼自身も単体所持だったから性能・適性以前にTom×2には不適応だった。
この師匠社製AKG内包Micは音質は申し分無かったが設計用途がVocalなんで、バスドラや今の俺ならFloor Tomにはレンジも量も低域が足りない代物。

コンデンサの方は当時所持卓はファンタム無し且つ未改造だったんで、金物用オーバートップで精一杯だった。
それも太鼓もCymbalも今より小口径且つ非爆音型だから間に合っただけで、一般的なのだったら未改造では歪んで駄目だったろう。

兎も角従兄が来て叩いて録る分には何とか最低限が確立出来た訳だが、従兄不在時はそんなだから2重苦に悩まされた。
奏者の腕もMicの数も両方共減っちゃうんだから中々厳しく、ここでもお馴染みの魔用が発動される事となった。

真っ先に探したのはバスドラ用ので、上記の通り当初からもっと低音が欲しかったからね。
そしてガラクタから発掘されたのはオープンリールテレコの付属品の角型のヤツで、当時の手持ちダイナミックでは最もユニット径の大きいのだった。

昔の大口径ダイナミックタイプって円筒筐体にすると太くなり過ぎるからか、何処のでもそんな風潮があったな。
当然スペックも確認した上でだったが、皮の震え感にはかなり鈍感になるもやはりローエンドはこれの方が好結果だった。

けれど残念乍ら録り込むのがTapeだったから許容出来ただけで、今のデジタルで使ったらドラムマシンっぽくなってしまいそうだ。
今デジ君って雰囲気は平気で変えたりもする癖に、ディテールだけは頑なな迄に堅持してくれるんでね。

こんなのもその頃は低域迄扱えるダイナミックタイプの流通量が僅少だったからで、今だとこの系統の最安中古は寧ろ丁度バスドラ専用Micになってる事だろう。
因みに今デジ君の強引さ!?を魔用して無理くりEQをするにしても、元がこれっぽっちも拾えて無かったら無効化するからね。

<つづく>

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