音楽備忘録747 楽器と収録Micの世代の話し⑨
今回は魔用では本命のコンデンサタイプのと、俺みたいな貧だと縁が薄いがリボンタイプ(ダイナミック)にも触れとこう。
リボンってな振動板の様式の事で、普通のダイナミックタイプったらダイヤフラム式と言ってヘッドホンのユニットとそっくりな姿のヤツだ。
とのっけからお題とは逆順になってるが、早く終われそうなので前に持って来ただけだから気にせんどいてーっと。
ここでは珍しく面倒と感じたから原理はスルーしちゃうが、来た音に対し構造原理的に最も反応が良いので特に和楽器等には一択級だ。
だが弱点が多い関係から一時期は市場から姿を消してて、近年になって新材料の利用と共にコッソリ!?復活している。
旧来のは構造由来の耐久性と保存条件の厳しさから大抵はコンディションを崩しちまってるから、この面で余程の保証が無い限りは選外と思って良い。
珍しく異様にアッサリ終わらせてとっとと本命のへ入ってくが、その音色がダイナミック信者でコンデンサ苦手な人にもこれだけは覚えといて欲しいのが1つあんねん。
コンデンサタイプは原理上振動板の振幅域が極小な為、他の方式と比べるとその音色にリミッタが掛ってる様な閉塞感がある。
これがアナログテープ時代なら無コンプでも圧縮感が高まってたが、テープコンプレッションの代用と考えると昔より俺言い「潰し癖」を気にしなくて良くなってると思うんだ。
この際だから「アタック音の圧縮」について深掘りしとこうと思うが、実は電子機器なんか全く使わなくたって自然界の中でも頻繁に起きてる現象なのだ。
正確には圧縮ってよりゃピークが伝わり切れなくて起きてるんだが、その犯人はここではお馴染みの空気さんだ。
何しろ今や最高速が60km以上の電車のサスペンションでは、必ず空気バネが使われてる程「弾力性に富んでる」からね。
つまり音源からの距離が伸びる程元から「天然コンプ」のふんだんに効いた音を聴いてる訳で、無理くりコンプ嫌いの俺みたいな奴にでも圧縮完全回避は全く不可能なのだ。
のでこっちで圧縮感を操縦出来るのは程度と箇所のみで、知らずにやたらと気にしたって無意味なんだ。
実はかつて俺はRockらしい逞しさに欠けるから、自分でやりだしてからは価格が高めなのと相まってコンデンサは避けてる口だったんだ。
それが今こんな風に書く様になったのは俺が変ったんじゃ無く、録音がデジタルになって得失が移動したからなんだ。
もし録音の好みが近年のでそんなのだけがOKだったら兎も角も、アナログオンリー時代のにたった1つでもお気に入りがあるならこの話しを流しては大損ってもんだ。
んで改造を要す場合がとても多いのに過去コンデンサの活用を提唱するのは、現行品で耐音圧の足りないのより見込みが高いのもあるんだ。
現代は昇圧コンバータなんてICも廉価に入手出来るから、ユニットと電子回路のバランスの極端なのはほぼ無くなっている。
しかし昔はそんなお便利半導体なんて無かったし、頑張っても今程小さくなんて作れなかった。
その結果エレクトレットタイプの技術で当時先端を行ってたSONY等を除くと、回路とその駆動電圧が耐音圧を支配する割合が格段に高かったのだ。
これと現行品比では反応が鈍目なのを魔用すると、ダイナミック+Tapeの代用候補としては有用ってのが俺の判定なのだ。
加えてダイナミック+デジタルで完全無コンプで行けるのは、Classic系達人級打楽器奏者位しか実在しないってのも重要案件だ。
Micだけで比べるとダイナミックタイプの方が断然開放感があるが、それを日常的に聴けるのは加工前のを聴ける現場関係者だけだしね。
確たる保証の確立が困難なんで、所詮はたまたま何処かに余ってたらの話しだけどもよ。
日本では開発製造の経緯から過去Micでは、偶然折角エレクトレットコンデンサタイプのオンパレードなんでさ。
<この項次で一旦終り>
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