« 2021年7月 | トップページ | 2021年9月 »

2021年8月

2021年8月31日 (火)

音楽備忘録747 楽器と収録Micの世代の話し⑨

今回は魔用では本命のコンデンサタイプのと、俺みたいな貧だと縁が薄いがリボンタイプ(ダイナミック)にも触れとこう。
リボンってな振動板の様式の事で、普通のダイナミックタイプったらダイヤフラム式と言ってヘッドホンのユニットとそっくりな姿のヤツだ。

とのっけからお題とは逆順になってるが、早く終われそうなので前に持って来ただけだから気にせんどいてーっと。
ここでは珍しく面倒と感じたから原理はスルーしちゃうが、来た音に対し構造原理的に最も反応が良いので特に和楽器等には一択級だ。

だが弱点が多い関係から一時期は市場から姿を消してて、近年になって新材料の利用と共にコッソリ!?復活している。
旧来のは構造由来の耐久性と保存条件の厳しさから大抵はコンディションを崩しちまってるから、この面で余程の保証が無い限りは選外と思って良い。

珍しく異様にアッサリ終わらせてとっとと本命のへ入ってくが、その音色がダイナミック信者でコンデンサ苦手な人にもこれだけは覚えといて欲しいのが1つあんねん。
コンデンサタイプは原理上振動板の振幅域が極小な為、他の方式と比べるとその音色にリミッタが掛ってる様な閉塞感がある。

これがアナログテープ時代なら無コンプでも圧縮感が高まってたが、テープコンプレッションの代用と考えると昔より俺言い「潰し癖」を気にしなくて良くなってると思うんだ。
この際だから「アタック音の圧縮」について深掘りしとこうと思うが、実は電子機器なんか全く使わなくたって自然界の中でも頻繁に起きてる現象なのだ。

正確には圧縮ってよりゃピークが伝わり切れなくて起きてるんだが、その犯人はここではお馴染みの空気さんだ。
何しろ今や最高速が60km以上の電車のサスペンションでは、必ず空気バネが使われてる程「弾力性に富んでる」からね。

つまり音源からの距離が伸びる程元から「天然コンプ」のふんだんに効いた音を聴いてる訳で、無理くりコンプ嫌いの俺みたいな
奴にでも圧縮完全回避は全く不可能なのだ。
のでこっちで圧縮感を操縦出来るのは程度と箇所のみで、知らずにやたらと気にしたって無意味なんだ。

実はかつて俺はRockらしい逞しさに欠けるから、自分でやりだしてからは価格が高めなのと相まってコンデンサは避けてる口だったんだ。
それが今こんな風に書く様になったのは俺が変ったんじゃ無く、録音がデジタルになって得失が移動したからなんだ。

もし録音の好みが近年のでそんなのだけがOKだったら兎も角も、アナログオンリー時代のにたった1つでもお気に入りがあるならこの話しを流しては大損ってもんだ。
んで改造を要す場合がとても多いのに過去コンデンサの活用を提唱するのは、現行品で耐音圧の足りないのより見込みが高いのもあるんだ。

現代は昇圧コンバータなんてICも廉価に入手出来るから、ユニットと電子回路のバランスの極端なのはほぼ無くなっている。
しかし昔はそんなお便利半導体なんて無かったし、頑張っても今程小さくなんて作れなかった。

その結果エレクトレットタイプの技術で当時先端を行ってたSONY等を除くと、回路とその駆動電圧が耐音圧を支配する割合が格段に高かったのだ。
これと現行品比では反応が鈍目なのを魔用すると、ダイナミック+Tapeの代用候補としては有用ってのが俺の判定なのだ。

加えてダイナミック+デジタルで完全無コンプで行けるのは、Classic系達人級打楽器奏者位しか実在しないってのも重要案件だ。
Micだけで比べるとダイナミックタイプの方が断然開放感があるが、それを日常的に聴けるのは加工前のを聴ける現場関係者だけだしね。

確たる保証の確立が困難なんで、所詮はたまたま何処かに余ってたらの話しだけどもよ。
日本では開発製造の経緯から過去Micでは、偶然折角エレクトレットコンデンサタイプのオンパレードなんでさ。

<この項次で一旦終り>

2021年8月30日 (月)

音楽備忘録746 ジャンク部品の話しⅡ

つい先日のクーラー寿命の件で処分案件を抱えて、今リサイクルの色々を調べてる処だ。
まだ途中ではあるが5年以上経過してるか故障があると¥ゼロは無理な相談らしく、そうなると極力又発掘で補填しなきゃ経費負担増になっちまう。

リサイクルが法制化されてから現実がいびつになって何時までも是正されんのも妙な話しで、まるで
英語が分からん奴がそのまま立法した体だ。
法制化以前のリサイクルショップとかのは基本的には中古買取りで、品物として扱うかゴミとして扱うかが寧ろ今よりハッキリしてたんだよね。

更に悪いのが「資源ゴミ」なんてフレーズで、日本の法律なのに英語を使ったのはわざとグレーゾーンを設ける為に思えてしまう。
何れにせよ従前より経費が余計に掛かる様になっただけで、生き残り部分がそこそこあってもリサイクルと称し乍ら実態はゴミ扱いって酷い事になってんだ。

こう迄されりゃこっちも意地も張りたくなるってもんで、面倒でも尚更「生き残りは絶対くれてやるもんか」と来る。
わ例に依ってこの辺にして内容へ進めるが、今回のはマトモには冷えなくなった部分以外は健全なのが既に判明している。

ので冷媒が関る部分以外はゴッソリ抜き出す事となったが、その為の分解作業で少し手間取りがあった。
普通に考えりゃ捨てる部分は破壊しても構わんのが、廃棄処分時の移送を考慮しとかなきゃなんない。

それには分解・抜き取り後に「最低限の纏まった形」は維持する必要があるんで、一部再組立てを要した。
しかも内部に独立したフレームが無いって構造上の事情もあったんで、骨を兼ねてる鉄板や樹脂等の部分は復元が必要と随分昔より面倒になったもんだ。

取れ高としては電灯線直結型モータ×1・ラインフローファンとそのモータ・駆動回路×2だったので、経済効率的には割の良く無い作業であった。
だが駆動回路の一部半導体以外はどれも非市販品で、現況即座のニーズは無いものの他の方法では獲得出来ない代物だ。

これ迄の体験から送風機関係創作時に最も障害になったのがファンブレード部分で、ラインフロータイプはおろかサイクルタイプでも「羽根だけ」となるとPCケースの標準的なのより小っちゃいのしか売られてない。
んで羽根って工作の技術面だけならどうにもならなくはないが、芯出し作業ってのがネックになって大変なんだ。

この芯ってな回転軸に対する重心位置の事で、少しでもズレると回転させた時に不要振動は発生させるし最悪は回り方自体がギクシャクしてまうんだ。
羽根の直径が10cm以下程度だったら重さも大した事無いから、多少ズレてようと騒音・振動を気にしなきゃ強引に回せない事も無い。

しかしAC駆動(電灯線)させたい様なのは大抵は直径がそれ以上になるんで、この観点からだとモータの逝かれた扇風機や換気扇の羽根なんてのが実は最も貴重な資源なのだ。
普通に考えりゃモータの方が自作がほぼ不可能だからそっちを重視するがろうが、実際に組上げて実用に供しようとすると実は逆だったんすよ。

っと折角手ぐすね引いて待ってるにも拘わらず、何故か宅にある扇風機はどれも古いのに過去述の唯1つを除いてはちっとも壊れねえでやんの。
って正確にはもう1つ「首が骨折」したのが眠ってるが、かなり強度を要す箇所なんで未だ放置プレイのまんまだ。

全然関係無いけど「首部折損」って云や貰い物のDrumスローンにもそんなのがあって、アルミダイキャスト(鋳物)部分が割れている。
取敢えず持上げる際に泣き別れしないだけの処置だけしてあるが、これも本来用途にはグラつくから全く使えん。💦

<つづく>

2021年8月29日 (日)

音楽備忘録745 楽器の明瞭度の話し❹

引き続き高域過多嫌悪!?になるが、そんなに高域を増やしたいんだったら一般的なPA手法に1つ疑問がありまんねん。
何故にLivehouseの多くで、Cymbal収音用のMicが無いのよ?。

と言っとき乍ら直ちに俺も大抵は立てないよって、二重人格とか狼少年とは違わい。
無くても足りる事が少なくないからそうなるんだが、だったら闇雲に何でも高域Boostするってのも妙な了見だ。

これって実は高域どうのじゃ無くて、元は低域が響き過ぎて邪魔な分を減らそって話しだったんだよ。
一定以上の音量になると低域過多だと低音程エネルギッシュ故、高域→中域の順に占拠されてマスクされちゃうんだ。

それが面倒な事に大抵は低音になる程余韻も長くなるもんだから、一度影になっちゃうと開放される頃にはもう中高域のは余韻すら終わっちゃってたりしてね。
1つの為に他全部を犠牲には出来ないから引込めるしか無いんだが、増え過ぎたのを戻そってだけで普段より小さくなるのを我慢しろって訳じゃないんだ。

概述だが母国でのMarshallの過去作品がキンキンじゃ無いのは、それだけ盛大に低域が響き捲る様な会場とかハコで録られてたからなのよ。
寧ろAmpをキンキンにしとかんとボーボーモーモーでもうどうしようも無くなってたから、後からわざわざそんな性質のを作ったんだから。

それより先発のVoxだってBright Inputが付いてたし、Treble Boosterを出したのだって随分余所より早かった筈だ。
これに対し我が国の演奏会場は狭さ+全面完全石製では無いのが多いんで、英国程低いのがバカ響きする事ぁ無いんよ。

故に当時の英では削るだけじゃ足りなかったのと、遠く迄高域が届く様にするには増やさなきゃなんなかったんだ。
もし畳の和室が会場だったら障子や襖の紙、表面に弾力のある壁材とかが高域だけ吸収しちゃうから多少は盛る必要もあろうが。

因みに再生機器のLoudnessは誰でも知ってると思うけど、純粋なオーディオAmpの中級以上のにかつてはPresenceってボタンも大抵付いてたの知ってまっか。
或はご年配だったら覚えてはりますで、これはLoudnessと真逆の性質を一辺で得られる様にした機能だ。

普段より音量を上げたらドンシャリになり過ぎて不都合な際、オーディオ的中域だけBoostする仕掛けで歌やメロの聴き取り悪化を補おうってヤツだった。
演奏会場だと帯域はオーディオのとはズレて来るが、本邦環境下で明瞭度を改善したいならこっちの方がマッチしてるんすよ。

それがどうも過去の忌々しい記憶のせいか、そうしたら「Vocal Amp」っぽくなるからって逃げ捲ってんだわ。
PAが常用され出した当初は歌用のしか無かったり、Cymbalっぽい高音とかシンセBassっぽい低音とかが全く出せないのが多かったからねぇ。

けど20世紀中にまあまあ何時でも何処でも可聴帯域に近い音が聴ける様になって、それから
もう20年も経ってんだよ。
技師も演者も世代交代が進んだんだし、このままお目覚めになれない様だったら業界丸毎死ぬでホンマ。

そやって何時までも音駄目なままにしとるから、マブい(死語:眩しい位美形)ネエチャン出て来んかったら誰も見に行かへんくなったんや。
っと少なくとも俺は正直そう云う処が無い、とはどうでも言い切れへんわ。

<つづく>

2021年8月28日 (土)

音楽備忘録744 楽器と収録Micの世代の話し⑧

今日はチョイと箸休めじゃないが、過去の録音でのダイナミックタイプの使用体験談を暫し。
昔も貧の俺だから普通の使われ方とは大分違うかも知れないが、Band系の録りで最初に悩まされるのは「必要数の確保」かと思うんで何かの参考にでもなれば。

数の確保案件に直面した当初はDrummerスタートじゃ無いからとかうそぶいてたが、従兄の現況等を鑑みるとそう云うもんでも無いみたいだ。
仕事だろうと趣味だろうと録音屋さんならいざ知らず、ミュージシャンって他にも必要なアイテムが盛り沢山だから仕方無いのかも知れないね


して全く当然の様に使い回しだって最初から全開でやってたんだけど、それでもかなり苦労しやした。
全数も然る事乍ら例えば左右で違うとおかしいなんてのもあるから、所持品が全て違う型のしか無かったら調達が使命となる。

俺の場合は古くからStereoへの拘りが強かったから辛うじてセーフだったけど、どうせ買うなら違うのの方がと思う方が普通だし自然だよね。
さて俺が本格的なマルチMicを始めた当時レコーダは既に8トラオープンとなっていて、Micの方が随分遅れてたのは自宅でDrumなんてずっと録れなかったからだ。

防音・遮音も勿論だがそれ以前に現物が置いて無いんだから、それ用の準備が全く為されてないのも半ば当然。
…だったのが従兄が2代目Setを買って初代をウチに置いとける様になったもんだから、本質ラッキーもこの方面では緊急地震速報みたいな状況になったんだ。

でその時点で2本あったのはダイナミック・コンデンサとも1組ずつで、前者は師匠の会社製で心臓部がAKGのと後者は従兄の生録ヲタ時代の遺物のPrimoだった。
奏者が従兄の際は彼も俺と同じのを同時購入してたからダイナミックは4本揃って、普通のDrumsetだったからSnare以外はギリギリ賄えた。

Snareには見かねた!?親友から貸与された同師匠社製だがモデル違いので賄ったが、彼自身も単体所持だったから性能・適性以前にTom×2には不適応だった。
この師匠社製AKG内包Micは音質は申し分無かったが設計用途がVocalなんで、バスドラや今の俺ならFloor Tomにはレンジも量も低域が足りない代物。

コンデンサの方は当時所持卓はファンタム無し且つ未改造だったんで、金物用オーバートップで精一杯だった。
それも太鼓もCymbalも今より小口径且つ非爆音型だから間に合っただけで、一般的なのだったら未改造では歪んで駄目だったろう。

兎も角従兄が来て叩いて録る分には何とか最低限が確立出来た訳だが、従兄不在時はそんなだから2重苦に悩まされた。
奏者の腕もMicの数も両方共減っちゃうんだから中々厳しく、ここでもお馴染みの魔用が発動される事となった。

真っ先に探したのはバスドラ用ので、上記の通り当初からもっと低音が欲しかったからね。
そしてガラクタから発掘されたのはオープンリールテレコの付属品の角型のヤツで、当時の手持ちダイナミックでは最もユニット径の大きいのだった。

昔の大口径ダイナミックタイプって円筒筐体にすると太くなり過ぎるからか、何処のでもそんな風潮があったな。
当然スペックも確認した上でだったが、皮の震え感にはかなり鈍感になるもやはりローエンドはこれの方が好結果だった。

けれど残念乍ら録り込むのがTapeだったから許容出来ただけで、今のデジタルで使ったらドラムマシンっぽくなってしまいそうだ。
今デジ君って雰囲気は平気で変えたりもする癖に、ディテールだけは頑なな迄に堅持してくれるんでね。

こんなのもその頃は低域迄扱えるダイナミックタイプの流通量が僅少だったからで、今だとこの系統の最安中古は寧ろ丁度バスドラ専用Micになってる事だろう。
因みに今デジ君の強引さ!?を魔用して無理くりEQをするにしても、元がこれっぽっちも拾えて無かったら無効化するからね。

<つづく>

2021年8月27日 (金)

音楽備忘録743 ジャンク部品の話しⅠ

何かを直したり作ったりする時、その部品は新品の方が良いのは言う迄も無い。
けれど全てを何時もそうは出来ない場合も色々あり、本邦では未成立の様だがジャンクも一種の文化と見做すべきとも感じている。

今の一般人の身近ではせいぜいたまに「再生品」のご厄介になる程度だろうが、高額だとか歴史的価値の高い物等では再使用は極普通の選択肢の1つのままなのだ。
尤も俺が関るジャンクはちっともそんな高尚なのでは無いが、頭ごなしに否定すると修理不能になるのも少なくなかった。

1.作られなくなった部品:特に製造中止後から時間が経ってると在庫も無くなってる。
2.元々市販されて無い部品
3.代用可能なスペックの現行品が皆無な場合

上記は唐突だが新品部品が入手不可の代表的なのを列記してみたが、経済事情以外にもジャンクのニーズが残ってるのを示したつもりだ。
俺自身の近年は単に無費用で切り抜けようって魂胆なだけだが、実際やってみると費用の大小(ゼロも含む)は他方面への影響もかなり大きかったのが見過せない。

過去比では通販等の恩恵で買うのは随分簡便且つ迅速化してはいるが、先日の宅のクーラー騒動みたいにタイミングが悪ければ結構待たされる事だってある。
そんなのに限って時間の取れる休日中に作業が出来なくなる訳だから、他人依存度が高い程こっちの時間の自由を召し上げられるって寸法なのだ。

っとここ迄はジャンクの悪イメージの払拭に腐心したつもりで、古い世代だと「ジャンクって外国語にしただけで結局は屑屋お払いだろ」なんてのが大昔の一般認識だったもんでね。
この「くずや~、おはらいー」っな昭和位迄のリサイク回収の呼込みのセリフで、胡散臭く小汚い身なりのオッサンがリヤカー引きながら住宅街を回ってたヤツのだ。

当時の大人達の無自覚差別もあったんだろうが幼少の俺には兎に角最悪イメージで、押し売りより下手すりゃ恐怖感を抱いたりしてたもんだ。
だが滑稽なのはそうして表面的に恰好付けとき乍ら、実際には昔の一般の大人の方がもっと日常的に色々流用・転用・再用してたんだからねぇ。

まあそんなのはこの辺にしといて近年はリサイクルって崇高感すら漂わせてるんで、本件最劣勢だったバブル期よりはかなり改善している。
んがその代り個人レベルで完結させられるのは却って減っていて、「ジャンクの供給源」の無賃確保が難しくなりつつあるのは残念だ。

一部のヲタ氏は有料でジャンクを確保してるのも居るが、俺の場合は今でも身近で発生した故障品から発掘してるだけだ

手元にあるの以外へも拡張した発端は、「治せる様なら治して、駄目だったら捨てちゃって」と頼まれたのだった。

こんなご時世になったから捨てるのは所持者自身にお願いしたいとは思ったものの、そこ迄届ける手間と費用を考えるとどっちらけ。
修理と云う成果が出て無いから手間賃を請求し辛いんで、そのままでは無駄働きになる。

それで依頼を断ったら断ったで小金の稼ぎ口を1つ損うんで、ジャンクだが「部品と云う資産」の形で少しでも補填しようとした結果に過ぎないんだ。
そんなのが20代半ばから成行きで続いてるんだが、そのお陰で買わなきゃならない物が減ったのは確かだ。

こんなのはレアケースだったんだけど今は処分に経費は付き物となったので、実質上その出費を軽減する手段の1つとして手に負えるならそのまま捨てない方が良さそうじゃない。
本人としては50を過ぎて面倒になってるものの、貧であると逃げてられないのであるよ。

<つづく>

2021年8月26日 (木)

音楽備忘録742 楽器の明瞭度の話し❸

音響機材の事情の次に途中から現れた高域増強の目的って「もっと明瞭度を」だったんだけど、本来なら適正音量にするとか演奏会場の残響等の改善の方が優先されるべきだったんだよ
だが流行の都合以外にも予算事情とか、我が国で最もそれ等の障壁となったのは「借りてる場所」だ。

本質的にはごちゃごちゃ余計な事を捏ね繰る前に、せめて不要PAをしなきゃ良かったんだけどね。
誰のせいだろうと何時もグダグダな音の店と思われちゃうと、益々誰も寄り付かなくなるのが恐かった?


シビアに言や奏者にLiveる資格が足りなくて音量バランスやTone設定が滅茶苦茶でも、強引にPAで矯正したろうって誰かが考えたんだろうな。
それには最低でも楽器群と同等以上の音量を出さなきゃなんないから、かなり広い場所以外では無理な爆音になっちゃったんだ。

只でさえ借りてる手前音響適正化が困難なのにそんなんすりゃあ、普通なら無加工で聴き取れるのだって支離滅裂になるのも必然なんだ。
もしかしたら近年本邦の「不毛の音圧競争」の源泉がこの辺にあったのか分からんが、自ら演奏活動と平行してLivehouseの運営にでも乗出さんとこっちは場所へ合せるしか無いからねぇ。

でも過去に従兄がこれに近い境遇に居たのを少し羨んでたっけ、体も心も壊して閉店を余儀無くされた位だからな。
一等地の大規模店の傲慢オーナー迄成れないと、実際はそんなチャンスは来なさそうだ。

そんなだから仕方無かったのは分かるんだが、際限なく行き過ぎたもんだから中々帰って来られなくなっちゃったね。
とは言え平気そうだったら多忙を極めてるPAオペレータは、マトモな奴だったら弄りたいとは思わない方がホントは多いんだぜ。

或は弄った弄られたとして最も被害!?を小さく出来るのが中域で、不足して無かったら音程聴き取りの為に細工される可能性が消失するのだ。
Cymbalみたいな上へ偏ってるのを除けばBassすら例外で無く、録音時より大抵は低域の残響が多いし騒音規制の都合もあるからね。

太鼓みたいに瞬間音ならまだ良いが、それより持続するのでず~っとズーン・ボーンは控えざるを得ない。
又皆が忘れがちな音量次第で変化する人耳の周波数特性ってののせいで、小さい時より大きいと低高音の感度だけかなり上るからね。

なので小音量時より適正音量時・過大音量時となるに従い、最終段階では耳の健康保持の為にも低高音を控えてて実際には同じバランスになってんだ。
だが元々多くので含有量最多・高域に次いで目立ち易い中域が爆音化すると、他の弱い奴等は恰も後ろへ追いやられたみたいな感じを受ける。

それをレンジが狭くなったと勘違いして盛りたくなるんだろうが、現場で聴いてそうなるのこそがホントのリアルの音なんだぞ。
録音作品の方が小音量再生時にショボくなるのを避けたくて盛ってあっただけで、脇役が大勢居過ぎたら主役が良く見えなくなるだけじゃんか。

新鮮味とかディテールの強調をしたいって気持ちは俺だって随分あるけどさ、度が過ぎたら明瞭度をそれ等は害すだけなんすよ。
ここから俺がPA駆け出し時代の関連体験を添えとくが、エレキと併存させたい生楽器の料理方法で暫し惑わされたなんてのがあった。

同系統の楽器の生とエレキの夫々を判別し易くするには、生でしか出せない高域を強調すると手っ取り早い。
処がそうすっと元からエレキよりゃ生の方が音程感が希薄なのが多いから、入ってるのはハッキリ分かるが何弾いてるかが殆ど分からなくなったのよ。

両方共伴奏コード弾きとかで内容差が少なかったらそれもアリなんだけど、曲の何か重要な内容素を生が担ってる時やっちゃうとそこだけ伴奏オンリーみたいになって変で駄目だったんだ。
お客さんはどう聴こえるのが何で今どう演ってるかなんて、一々全員が思ってなくても当然なんだからよっと。

<つづく>

2021年8月25日 (水)

音楽備忘録741 楽器と収録Micの世代の話し⑦

健康状態込みで入手性を考えりゃ、名器でも過去物は一寸おっかないのも確かだろう。
性能面でも用途的に偶然恵まれてないと選外多発になりそうだしで、私的には過去Mic依存はあまりお薦め出来ないですわ。

かと言って全部が例えば製造後1ヶ月以内に調達した物なんてのも普通は非現実的なんで、現時点でどんな過去物がどんなのに使えそうかも併記してってみようと思う。
ダイナミックタイプに関しては少し一般論と乖離しそうだが、敢えて実体験を交えて厳し目に行かせて頂こう。

先ずはその訳から行っとくと、やはり周波数帯域の狭さが今の音響レベルでは看過出来んししないどいた方が無難だからだ。
概述エレキ(電気楽器)のAmp収録みたいに拾える高域が「低目安定」してたら別だが、出てた物は一応拾っとかないと後でどんな苦境に立たされるか分からないからだ。

そしてこれは他パートへの影響もかなり大きく、果ては全体のサウンドバランス迄左右したりするからもっと気を付けて貰わんと困るだよ。
例えば物理的にはデジタルシンセの方が生Drumより圧倒的に広帯域だが、生のCymbalの方がシンセより籠って聴こえたりしたら一般的にはアカンべ。

これはアコギ対Cymbal等でも同様で、Cymbalは他の殆どのより高域が高く豊かって一般認識があるわね。
何でそうなるのったら音源から一定以上に離れるとそんな具合になってるからで、Cymbal以外の多くは同時に出てた中低域に離れた場所では高域がマスクされてるからなのだ。

と言っても全く聴こえなくなりゃしな方が多いが、存在感は格段に薄れるのであるよ。
これも概述だがCymbalって皆が思ってるよりゃ実際は遥かに中低域だって出てて、しかし遠鳴りは全然しないし圧倒的な量の高域倍音に隠されちゃってるから出て無いなんて誤解され易いんだ。

又しても過去述重複になるが数値上周波数レンジが同等でも、昔のと今のではその内容実態にかなり差のあるのが少なくない。
これがメカニズム的に元から不利なダイナミックタイプではより顕著なんで、旧世代のは「On Micにした分高域が余った」とか「細密になり過ぎた」のをキャンセルする目的等に限られる。

今だって平均的一般人なら爆音Ampに寄り掛かったりなんてまずしなくって、ウルサいからなるべく離れて聴こうとしたりするじゃんか。
そんな際の典型的なのを再現したいとなると新世代のではディテール過多で、4コマ漫画風にしようと思ってたのに劇画調にしかならなくって困ったりする事も。

只これもAmpがスーパー古典タイプだったら要らんお世話で、この俺言い「スー~」とは電源部に例の整流管が使われてるタイプのの事だ。
適性の両極端を例示するならSmooth Jazzとかで石のAmpしか使えない時だったら最早死活問題になるが、現代的緻密さも欲しいのなら古いのはお止しになっといたが何かと良かろう。

それが「本職」の58を歌で使うに際しても、近年になる程大多数の失念してるのが本来はLive用な処だ。
21世紀に入って一部で再燃気味のウィスパーボイスだとか、高次倍音の多いのや日本語なら子音部分の上の方が58では元々拾い切れていない。

大昔録音Studioには58なんて置いてなかったのが、何時も使ってるので歌いたいって失礼乍ら正直一寸「配慮不足な要望」から今では何処にでも用意される様にはなってるがね。
世間の認知印象より業界の常識からすれば今も昔も不変で、肉声を録るったら所謂漫才マイクタイプのコンデンサのが鉄板だ。

最近は配信時の見栄えが理由でそんな光景が以前より浸透してるのは喜ばしくもあるが、殆どのがホントの見掛け倒しなのは新たな誤解を招かないかオッサンは少し心配だ。
ダイナミックタイプが録音に使われる様になった基本理由は耐音圧でLiveでのそれは耐候性と、最近は「自由化?」してるが音質や音色の都合だけで選択された事はそもそもは殆ど無かったんよ。

<つづく>

2021年8月24日 (火)

音楽備忘録740 テープレコーダ⑥

今日は音楽に与える影響に絞って、テープレコーダの纏めへ入らせて頂こう。
今でこそノスタルジーも含むものの独特な雰囲気への憧憬も中々だが、それしか無かった当時には有難さより厄介者だったんだ。

音以前に「音楽をする」のに邪魔だったのが、状態を維持出来る時間がとても短かった件だ。
メディア品質が末期にはかなり向上しはしたものの、オープンリールは10回程度録音で回したら清掃が必須だった。

50回とかにならなきゃ誰が聴いてもって程酷くはならないんだが、性能が不充分な以上は最善の状態にしときたいと思うとね。
で具体的な症状の出方は高域から順に扱えなくなって来るんだけど、目立ち難いが籠るよりもっと後で困るドロップアウトってのもあったんだ。

それがたまたま超短時間だと通常速度で掛けてたんじゃ気付くのに凄く時間が掛り、後でEffectorを掛けてみたらどうも反応がおかしいぞでやっと気づくなんてのもさ。
要するに大丈夫そうでも保証が無いから神経質にならせざるを得ず、間髪を入れずやり直したいと思っても頻繁に横槍が入っちゃってたのよ。

録音じゃ無く再生時であればメディアに損傷が無きゃ「ハイもう1回」で済ませられるし、テープ速度が速い程汚れも増えるからカセットの再生とは結構状況が違ったんですよ。
因みにカセットの巾3.81mm・速度4.76cm/sに対し、オープンは巾6.35mm(¼インチ)・最も多用された速度が9.53cm/s。

この差は直接記録容量に繋がってるから広く速い程高音質になり、業務レベルでは速度は38.1cm/sが多重録音等では巾が最低½インチがデフォルトだった。
単純な物量作戦でも性能が上がるのは助かったが、そんなに膨大な錆粉を擦り付けりゃ瞬く間に汚れが溜るのも無理からぬ事。

俺が思い付く比喩じゃ現代には不足かも知れんが、差し詰め「埃っぽい部屋でLPレコードを掛けようとする」方がカセットを掛けるより遥かに近かったと言っておこう。
その他デジタル比だと巻き戻し・頭出し等の作業も結構な手間になり、今の環境しか知らなかったら「やたらと一々待たされるヤツ」と感じそうだ。

なので過去の音楽への絶大な貢献に対する敬意は今も全く揺るぎはしないが、道具としての使用者への仕打ちはかなりブラックそのものでしたよ。
心理面についても俺様の崇高で正しい分析!?に依れば、他機器の俺言い「テープレコーダ忖度設計」の方が現況の元凶なのだ。

売りたい欲と折角手に入れた明瞭度に縛られて、最早本質的には不要となってるのへまだ執着してるってのがね。
もし俺が独裁者だったら未だにそんなのしか作って無い会社なんてぶっ潰す処だが、自由主義下ではあちらさんの立場ってのも無視出来ないしね。

となりゃ足りない分は各自で補うしか無く、並行してやってるMicとか多少なりとも選べる処で対処するのが推奨なんですよ。
単発的になら敢えてLo-Fiを看過して実際にテープでやるのもアリだけど、超金満君以外だと本来の状態を維持して実運用するのが不可能だ。

実際テープンオンリー時代に貧な俺とかは大事な仕事には新品テープを使ったが、必要グレードに応じて再生品や死亡寸前のヨレヨレのを当てがったりもしてた。😅
そもそもこの暴露自体凄く昔になって時効成立したから可能な話しで、そう云や普段使いのカセットだって目的に応じてグレードを上下させるのが当時は誰でも極当り前だったっけね。

デジタル主流の今だと記憶容量の都合で.wavを.mp3にしとくか位で、上記みたいな「変な加減」なんて何時の間にか殆どしなくなってたわ。

<本項一旦終了>

2021年8月23日 (月)

音楽備忘録739 楽器の明瞭度の話し❷

物理的音量差に依る聴き取り限界はあっても、心理的影響がとっても大きいって処迄来た。
但しそれを有効化するには音楽的音の三要素、リズム・音程・和声が極力分かり易い状態になってなくてはならない。

この中でその昔は電気の力を借りると、足りるだけ拾って足りるだけ伝えるのが苦手な高域ってのがあった。
それで前回述の如くその解消に皆躍起になってたが、酷い方から順にその失敗例を提示してこう。

1.蚊の悲鳴!?(俺言い)事故
過去の仲間にこれの主役が2人居て、共通なのは高域の中でも超高域が過多だった処。
特に1人は激しいハウリングが起きても頑として直さず、休符はハウリングとでも思ってたのかってな按配だった。

これ主が
又どっちもガリガリの痩身だったもんだから視覚的にも余計そう感じられたんだろうが、今良く考えてみるとその内の1人は難聴で高域の感度がきっと極度に落ちてたに違いないと思った。
もう1人の方は偶然かどうか分からないが、Liveでは酷くても録音ではそうでも無かった処からして多分ね。

前者で皆が辟易したのは刺激的に過ぎる音色以上に音程感と和声感に著しく欠けてて、リズムにしたって弾かなきゃ直ちにハウりだから普通より落差が無くて不明瞭だったよ。
具体的な害としては聴者以前で、一緒にアンサンブってる奴等に果たして合ってるかハモれてるかの判断が殆ど付けられなかった処だ。

後者については奏者の個性と音色がバッティングしてたってなもんで、折角の他より圧倒的に滑らかなスケール弾きの魅力がギスギスしちゃって損われてた処かな。
人には夫々向き不向きがあって同じスケールの速弾きでも、力でグイグイ引っ張ってくのと圧倒的な技術力で全く普通な感じのままで驚速が出せてるのへ大別出来る。

この人はピッキングは強い方では無かったのもあって、付け焼刃で音色だけ少々ワイルドにしたって意味が無かったんだけどな。
何れにしてもこんな度合いになってる人だと、どうしてって訊いても誰もが納得出来るような答えが返って来ない。

2.Line録り普及黎明期の某本邦有名スタジオベーシスト
これは事と次第に依っちゃ奏者よりプロデューサやエンジニアがタコだったのかもだが、低域量が不足して曲全体のコード感が希薄になっちゃってた件だ。
特に1曲中でチョッパー(=スラップ、敢えて当時の呼称で)と指弾きの両方登場するので顕著で、エレキBassを非楽器Ampへ直結させれば今でも簡単に体験出来るよ。

これって受け側がリニアだと必然の現象で、スラップると指より中低域が出難くなるのに由来してる。
なので単一のTone調整では両方を賄い切れず、スラップで低音が足りる様にすると指の時過多になったりするんだ。

単体で聴くと指時だけ倍音がガクッと減るからそんなでも取り立てて変に聴こえないかもだが、周りが色々入って来ると幾ら倍音豊富にしといたって所詮はBassの倍音。
Cymbalとかの前じゃ殆ど無力で、そうなると「他が出してない・出せない処」次第で勝負が付いちゃうのよ。

今なら普通はプリセットしといてToneを切替えるとか、何の疑念も無くアッサリ別録りしたりするんだろうけど。
昭和体育会式で時間も無かったのか、スラップと指の「どっちかが失敗サウンド」の作品が結構あったんだ。

これを弾く方で緩和するには意図的に拾える低音量を制限する、例えばピックアップはブリッジ寄り・弾くのもブリッジ寄りとか。
っともう1つはサムピングの低域量を増やすので、単に叩くんじゃ無く同時にえぐる感じにしてはじきもするってのだ。

Larry Grahamや俺は後者の方中心で攻めてるが、しかし複雑且つ大き目の動作が要求されるのでこの件以外の面では非効率で不利の多い方法だ。
尚且つこれ等で何とか補えるのはAmpスピーカ出し限定なんで、1つ目のよりゃ効果が強いってだけだ。

余談だが奏法違いの影響はピック使用時も又これ等と別で、常時どれもを併用したい俺はきっとこの件ではかなり詳しくなってんぞっと。
小細工はあまり好かん(ホントはそれ以上に貧でアホだから?)ので、それ用のEffectorとかで何とかするって発想すら天然では湧いて来ないんだ。

<つづく>

2021年8月22日 (日)

音楽備忘録738 楽器と収録Micの世代の話し⑥

最近回は現実より硬過ぎるのにばかり終始してたが、必ずしも現代の硬さを誰もが嫌ってはいないだろう。
それからすれば過去の人の虚しい独り言と思うかもだが、硬過ぎは多方面にも様々な害をもたらすから知らないもんとは思わない方が良いんだぜ。

例えば柔らかいよりは硬いだけでも「あっ今なんか鳴った」ってのは確かに分かり易いが、それって明瞭度としては偽りの紛い物なんですよ。
心地良さと刺激って一面では相反する物で、だから目立たせるにしても悪目立ちじゃ少なくとももう音楽では無くなってしまうん。

目立つ音のチャンピオンったら例えば消防車のサイレンなんかだと思うんだけど、近くを通過する時とかにそれさえ聞こえたら他が聞こえなくなっても構わないって条件があるから成り立ってるものったら言い過ぎかね?

加えて画像と音場の性質差の事情もあるから、これにも少し触れとこう。

画の場合キャンパスサイズは運搬や設置場所の広さ等を無視すりゃ無制限だが、音の方は発音体と人耳の間にあった空気だけだからかなり制限が厳しい。
屋外など開放空間だともっと遠回り経路の分だってありはするんだが、経路の距離差は到達音量の差になってそれが一定を超えると小さい方は「無かったもの」となってしまう。

空気って全部繋がってて中途半端に伝わりが良いもんだから、微風だと強風に呑み込まれて消滅するのだ。
となると同時に鳴ってる全部が常にちゃんと聴こえる様にするだけでも至難の業で、目立つどうこうを音量や音質差に依存しようってのがそもそもの間違いなのよ。

そんな際に最大の武器となるのは「音色の魅力」で、その水準が一定を越えられるとどんな相手と一緒になっても無効化しないのがミソだ。
この件の先は趣旨にそぐわないから又何れとして、物理的音質で他より良く聴かせるってのも今ではもう不可能となった方法だ。

これ等からMicの選択と使い分けの現代版メソッドみたいなのを引出してくと、以下の様になるが新世代の方から順に列記してってみよう。

1.明瞭度過忖度に要注意
相手の楽器次第でかなり変動するが特にダイナミックタイプでは、ワイドレンジ化のご利益もコンデンサタイプより少ないからね。

2.Classic系でBGM系みたいなのには現代型ダイナミックタイプのは避けるに越した事が無い
体験的には球コンデンサ以外は現実より音がハッキリし過ぎになるんで、スピーカ聴取でもヘッドホンを被ったかの様な閉塞感に苛まれたりする。

3.周波数特性にご用心
ここから旧世代のに移るが近年のだと○○用となってれば来た音に対して「大きな欠落」は無くなってるんで、特に新世代のと併用する際は「拾い切れてるか」が問題になる。

4.耐音圧の超過が目立つ様になった
3.でもそうだが録音機の方が余裕がある状況となったので、かつては黙認出来た色々がスルー出来なくなっている。

5.Micと楽器の最適組合せを見つけるのが大変になった
特に新世代の生楽器に顕著で、新しいのじゃないと拾い切れないのにそうすると硬過ぎたり生らしさが損われる矛盾!?がある。

伝統的な音色の古い楽器の方では「昔録ってあった」と思われて構わないなら当時の王道コンビでも良いが、最近録ったのを証明したけりゃ今しか無いMicの方が良い。
けれど音色内で最も重視する箇所がズレてる事が多いんで、皆の記憶にある「あの楽器らしさ」を醸し出すのに苦労させられたりもする。

因みに録音機材にはその音色支配にかなり明確な階級同然な処があって、1番低レベルなのが支配力が強くなる。
但し「柔らかいが細やかさも充分」なんてのだと単純に硬いのより遥かに上位なんで、古臭いのだけ持って来りゃ柔らかくなるなんて程現実は甘くないだすよ。

<つづく>

2021年8月21日 (土)

音楽備忘録737 テープレコーダ➄

Tapeが世間で亜流になって以降テレコ本体の獲得すらより困難化したが、最大の懸念はメディアの供給事情だ。
特殊じゃ無い録音となるとカセットでは生産終了されたメタルでないと苦しいし、ノーマルタイプでも大丈夫なオープンの方ではテープ巾の広いのと大きなリールのってのが入手難と悩ましい。

けど誤解して貰いたくないのは例えば宅にあるTASCAM 33-8に適合する½インチ巾のって、全盛当時だって街の電気屋さんじゃ取り寄せすらほぼ無理だったんだ。
どうせ何時も他の用事も沢山あったから特に面倒とは感じて無かったが、俺の場合だと殆どを秋葉原の行きつけの専門店で調達してたね。

しかも最安でも1巻¥5,000位はしてて(録れるのは30分以下)、それを当時そんなに負担に感じなかったのはカセットだってメタルの90とかだと¥1,000位してたからだと思うよ。
今PC内でやれる様になってみると初期投資は¥1万位(HDDだとして)掛っても、それ以降普通は5~6年は一切メディア費は掛らずに作業を続けられるもんねえ。

SSD,HDD,SDカード等だって劣化や消耗はあるんだけど、Tapeみたいにいきなり音質が落ちたりゃしないしね。
それからすると結局他に手段が無かったから出費を受容してただけで、録るの自体へ無遠慮に挑戦するには今の方が遥かに良い時代になってんだ。

とは言えどうしてもTapeサウンドを欲しくなってもおかしか無いんで、今更のTape使うとしたらどうするかへ言及しとこう。
1に経済面2に安定した継続を考えると最早個人レベルでは困難なんで、吉祥寺のGok Soundみたいな所を利用するのが現実的だと思う。

俺自身何時かはを夢見て33-8を温存したつもりが、今となってはメディア供給の事情で売り損ねた感が無くもない状態だ。
他人様の分迄コンスタトに活用出来れば手間も含めた費用も回収出来るが、一般顧客に対してちっとも良く無い立地の上狭いハコがたった1つしか無いんじゃ見込みは限り無く薄いさね。

特に8トラック以上のマルチを使いたい場合、最もポピュラーな¼インチ巾のTapeでは俺からすると役不足って判定になる。
なので4トラック迄で足りるなら話は別で、レコーダの方もそれだとかつて少し流行った4ch用のも選択肢に入って来るから俄然有利になる。

半ば苦し紛れかも知れないがこれの妥当性も一寸挙げとくと、せーので一発録りをする時程Effector等は際限無くは使えなくなるから予算が本体へ集中させられる。
しアンサンブル内の特定パートだけ後になって柔らかくするとかほぼ無理なんで、生楽器系のアンサンブルとかだったらテレコをエレキのAmpみたいな立ち位置と捉えて処理出来るんじゃないかな。

この辺は使用Micの本数やMixer卓のch数に対しても同様で、所望数が限られてれば庶民だってちったあ奮発も出来る筈だ。
単価3,000のケチなMicだって10本要りゃもう¥3万、どんな録り方がしたいか次第で状況は大巾に異なるもんなのだ。

最後にオマケで「カセットのマルチトラッカー」の実情へも触れとくが、現代の音響水準では正規作品に使うのは俺は無理だと思う。
ってか登場当時だってプロの正規作品に堪えられる程の性能は最初から無かって、プロならデモでアマチュアが多重録音をするのに一般個人でも手に負える様になったってだけの代物だ。

今だとスマホのアプリで8トラ位迄ならテキトーなインターフェイスを追加購入するだけで誰でも堪能出来るが、当時は唯やれるってだけでも一大事だったんだよ。
それ用のオープンリール機は例え予算が足りてどんなにお便利化してあったのでも、扱いやメンテ自体は完全業務用のとほぼ同一のスキルと手間を必要としてたからね。

<つづく、かも>

2021年8月20日 (金)

音楽備忘録736 楽器の明瞭度の話し❶

明瞭度は打込みに比べ実演だったら、少なくとも選べて加減出来る分は有利だ。
でも世間の現状を伺うと有効活用出来てるのは多く無く、その原因が明瞭度の理解度にあると感じての新テーマだ。

先ず出発点として過去作品の残存から始めるが、物理性能だけが問題なら一定以上経過した作品は聴けないも同然となってる筈だ。
世代や個人でもその差はかなりあるだろうが、俺の場合ならSPレコードは一寸苦しいがそれ以降のならって感じだ。

只これにも本来の状態で聴けてたかが甚だ疑わしく、過去物は状態や環境の影響が古い程大きくなる様だ。
で 生演奏以外の音楽って厳密には全て過去の物しか無く、それからするとどんな良い録音より今目の前で奏でたのの方が勝って無きゃおかしいとなる。

実際俺言い「変なまやかし」を省けばそうなってはいるんだが、明瞭度に対する正しい理解度がかなり高い奏者に演って貰わないと実感出来ないのが弱い処だ。
さてここから独断も混ざっての明瞭度追及物語を始めるが、やはり最初はLiveでの聴き取り改善が出発点だったと思う。

俺自身過去の悪環境下の対策としてBufferを自作・内蔵とかさせていて、今だって弦の劣化を誤魔化すのには時々魔用しちゃったりもしてらぁ。💦
けれどそれも非常識な程劣化したから対抗しただけで、正直目立ちたがりの方だがその為に使った事なんて皆無だ。

例えば歌と楽器の音量差を拡大したくて、少しでも小さいバランスにしてもメンバーが困らない様にとかそんなのなんだ。
俺個人の為なら度胸と根性と多彩な魔スキルだけで充分で、って余程自制しないと怒られてばかりった方が史実!?に忠実か…。

生楽器であれば慣れてないのだったら決して所謂体力自慢でも無いからあれだけど、エレキだったらよっぽど独りだけ酷いAmpでもあてがわれない限り「出す方」だったら楽勝じゃい。
なんてぶつとすぐ「オヤジの過去自慢」って誤解されそうだけど、特殊状況以外では出すのなんかより「程良く抑える」って方が遥かに難しいんでやんすよ。

基本的に「Mic無しの肉声」以外って、どんなにシンプルなのでも道具を使って音出してるっしょ。
そーすっと道具の限界を超える音量は出せないんで、普通っぽく聴こえた一番小さかった処との音量差が最大音量の印象を支配してんだ。

なので真っ先に確保出来ないと困る明瞭度ってな、どんだけ音量を絞ってもリズムも音程も和音も苦も無く聴き取れるかって部分なのよ。
かつて録音はアナログテープ・Liveは能率の犠牲で可聴帯域に届いて無いツィータとかのお陰で、籠り解消に皆で腐心してたさ。

そんな状況化ですら「もっと高域を」で失敗したのが自他共にあったから、次回はそれを暴露しとこう。
その前に最大音量時とか不謹慎爆音時のについて釘を刺しとかなアカンくて、最低でも「音量以外は我慢できる音色」になってないと単なる騒音に成り下がるんやでぇ。

これ等からするととっても小っちゃきゃ多少硬くてもセーフ、バカデカきゃかなり柔らか目にしとかないと厳しそうなのはお分かり頂けるでせうか。
しかもそうしとかんとデカいのだけ聴こえて小さいのはって、単純に音量だけで優劣が付かないのもアンサンブルの魔力だかんね。

大声コンテストの優勝者が歌っても必ずしもパワフルになったしないのも、音楽とかアンサンブルって音としては少し特殊な状況下にあるからなんだ。
音量・音色の他にリズムやメロが付いてると、心理効果が働いてそっちへ神経が行っちゃうしね。

<つづく>

2021年8月19日 (木)

音楽備忘録735 楽器と収録Micの世代の話し➄

随時再三に渡り録音音質では組合せが最も鍵を握ってると吠えてるが、そこで少し困窮させられるのは近代的で硬い音色の楽器だ。
「行き過ぎない」様にするにはMicその他で和らげるんだが、うっかりするとその楽器の1つの特徴たる近代感を損ね兼ねないからだ。

理論的には必ずしも古い:柔らかい・新しい:硬いにはならない筈だが、加工精度等の関係か流行のせいか新しいのに柔らかいがとても希少になってしまった。
その中でも厄介なのは生耳にはギリギリセーフで、録ると硬さがオーバーする様なヤツだ。

全体思想からするとそんなのは不親切だが、本来は録音側に問題があるだけなんだから批難するのも変だ。
けどたまたまそう云うのを気に入っちまった人にとっては無視出来ない問題で、仲間にその旨を充分理解させないと下手すりゃ奏者や音楽家として嫌疑を掛けられ兼ねないかんね。

求める硬さが難聴補填とか変な理由じゃ無い場合、大抵は硬さより細部の精緻感等を求めた結果そんなのを好んでるんだと思うのよね。
考えてみりゃ余程酷いM君でも無きゃ「耳元で爆竹」なんて誰だって嫌な筈で、幾ら硬いったって正常な神経と感性を持ってたら飽く迄「聴くに耐え得る範囲」での話しだからねぇ。

身近な例では俺からするとウチの従兄って古株で柔らかいのが好きな癖に、現代的TAMAのSetが良いってぇから面倒臭い奴に該当する。
当初は手持ちの古いMic使用に意固地気味に拘ってたが、それでは肝心な特徴が欠落するんで俺はずっと難色を示してたんだ。

現時点での解決策となってるのはダイナミックタイプよりコンデンサタイプを主軸にした事で、一口に硬目の音色と言ってもダイナミックとコンデンサでは一寸傾向が違うお陰だ。
コンデンサタイプは反応速度がかなり速目なんで、仮に少々硬くてもその時間が短目になり易い。

太鼓は未だしもCymbal系を拾ってみりゃ一聴瞭然で、9割方でダイナミックで拾ったのの方がキツイ感じになるですから。
これに関しちゃ世代の新旧はほぼ無影響で、アホ臭い比喩だが焦ってると平常心の時より口調や言葉がキツくなるのと原理も何も全く一緒なのだ。

なので実は従兄の以前のクジラや58で録ったのって硬くは無かったが、良く聴いてみれば案外キツ目の音色にはなってたんだ。
高域がかなり削がれるからだいぶ目立たなくはなってたが、元々幾らも拾えて無いにしても緻密さがこれに食われて全く無くなってたからね。

従兄は加工は最低限が好きだから遂に最後迄表面化はしなかったけど、後からEQやコンプで盛れば盛る程これの弊害は強く出たと思うんだ。
一般的傾向としては今でもワイルドさや太さも欲しいとダイナミックを選ぶもんだが、近年の音響性能からすればかなり新設計なのじゃ無い限りダイナミックタイプはもう性能的には厳しいってのが真の実情なのだ。

但しこの新は単なる材質や設計年次とかでは無く、設計思想の根幹が時代に追付いてるかだ。
重い振動板を過去には無かった強力な磁石でチャラにするとかじゃ無くて、ひたすら軽さと精度を上げて解決してないと本件には寄与してくれない。

磁力が強まれば前より小さい振幅で同じ出力が得られるたりするが、来た空気振動に素直にそのまま反応してはいないからね。
意外と多くの人が失念してるその大元の訳があるが、だって空気や風自体は云十年前と幾らも変わってなんかいないんだもの。

<つづく>

2021年8月18日 (水)

音楽備忘録734 テープレコーダ④

もしこれを通せば「完全にTapeで録った音になります」なんてのがありゃ良いが、現状では限られた範囲だけ近付けられる位のでも御の字だ。
だが不幸中の幸いか録音機以外の部分に現況の普通のは実は余計な習慣みたいなのがあるんで、取敢えずは外堀から埋めてく作戦について進めてこう。

別項等で以前にも触れたが現行のポピュラー系の収録方式は、アナログテープ時代に開発されたほぼそのままを踏襲してるからホントはもう時代遅れで合わなくなってる処が少なくないんだすよ。
対デジダル比だとTapeのは1回録るだけで必ず明瞭度が落ちたんで、それを補おうと逆算して録る前のは不必要な位明瞭にしてたからなのよ。

幾ら人耳の弁別能があるったって会場でまあまあ普通に聴けてたのが、カセットで録っ
たらグワングワンゴワンゴワンで何やらサッパリの別物にしかならなかったんだから。
そんなのが今デジ君でだったらよっぽどMicの選択や設定でも誤んなきゃ、大体「聴こえてた通り」に録れる様にはなったかんね。

つまりアナログテープ時代はヤワ過ぎて腰砕けになるのを常々危惧してたのが、今は硬過ぎて孤立し過ぎない方へ気を付けなきゃいけなくなったんだよ。
それが例えば録れたのより録る前の音に神経注いでるベテランさんとかだど、豊富な成功体験に引っ張られてアレで良かったんだから今度も今も「先ずはアレ」なんて思っちゃってさ。

それを見てた後輩がその模倣から入ってなんてんでスッカリ常態化しちゃって、ホントはもう随分前には最適じゃ無くなってるのを見落してんだろうね。
その証拠にアナログレコードオンリーの頃はマルチMic多重のの方がHi-Fiだったのに、CD化されたので比べたらそれ以前のOff Mic一発録りのの方が実は録音の質が良かったなんてのが少なくないんだ。

なのでコレも過去重複になるが好みを殺して「MicをOffれ」と迄は申さぬが、「ハッキリしてるからオッケー」じゃ無くて「雰囲気が変わってないからOK」って方へもっと基準を改めないとイカンのよ。
例の「不毛な音圧競争」にしたって過去名作のは、音源自体それだけであんなに圧縮して聴こえてた訳じゃ無いんだからね。

足りないと思った人だけ再生時にコンプりゃ良い話しで、もしついでにノスタルジックなのも好きだっりしたら非高級品のカセットに録ったのを普段聴きにした方が全然手っ取り早いっての。
だから本件だって無用にボカしたりしちゃ駄目だけど、実音より明瞭度を上げるってのが余計なお世話なんですわ。

例えばMicってどうせ録る時多くの人がプレゼンス帯域をEQで持上げるからってんで、ご親切に最初からそう云う特性にわざとしてくれちゃってたりする。
がアナテー必劣化君からそのまんまデジ君に変わってんだから、状況次第ではそんな過忖度は寧ろキャンセルしてやんなきゃさ。

最終的には聴いた感じから上記キャンセルをキャンセルする事となったとしても、その前に一度でも「弄って無い音」を聴いといてからにしようじゃないですか。
夫々が親切のつもりで施しといてるっても、親切の相手が結構バラバラだったり時間の経過でズレてっちゃったりはままあるからね。

にしても何よりも効果的なのは負帰還回路不使用のか、真空管の機器を使ってやる事だ。
又もや球絶対教の説教じゃあるまいしだが、現行の半導体回路で負帰還を使って無いヤツは少数派だし大抵は超高級機の一部にしか無いんですよ。

それに対し球のだとコスト事情から却って普及品のほうが使って無いのが殆どなんで、負帰還回路回避だけの為に球のを選んだって良い位でっせ。
因みに負帰還回路忌避については概述だから最低限のおさらいに留めとくが、理論的には無問題も音色的には若干「無理させてる」部分のある方式なのだ。

出口から一部を入り口に戻して修正してるから、かすれて書けちゃった上からもう一度書くのと似た様なもん。
それだとどっかではみ出したりしちゃって、そこを仕方無いからもう何回か上書きしてたら形が少し変わったみたいなさ。

書き忘れた漢字の点だけ追加するとかならしなきゃ駄目だけど、現況電子回路には自身で内容を精査する機能は無い。
しもしそれを追加出来たら出来たで、ユーザーが部分的に機械に支配されて個性も削がれたりして。

<つづく>

2021年8月17日 (火)

音楽備忘録733 魔修理のその後②

窓型クーラー後継機のお届けが近付く中恥も外聞も捨ててこれ関連でもう1つ、社会貢献の為に人柱覚悟で危なかった顛末を記しとこう。
全く見栄っ張りじゃ無いがカッコ悪いのは隠蔽したい方でも、あまりにもな杜撰さに驚かされたんでね。

本件を晒す直接の動機となったのは弱者をターゲットにしたものだったからで、例えリスキーっぽくても一応試しとこうと思えるのは持てない者の方が多いかんね。
そろそろ叱られそうだから内容へ進めるが、法外低価格のが恐らく騙しなだけだったって構造自体は至って単純なんだけどもよ。

こっちだって最初から「万一嘘じゃなかったら」って微かな望みだったから、お金を取られる処迄は行ってない。
が不慣れ部分で配慮不足があって、家族の情報を少し持って行かれちゃったんだ。

スマホも無い俺だからってんでも無いが当然の如くクレカも不所持で、通販品を買う際に手数料の節約になるからってんでカード持ってる家族の提案に従ってそっちへお願いしたりしてるんだ。
もしかアンタヒモか?って誤解されたくないからハッキリさせとくが、家族のカードの資金源は全て俺だからね。

いや内心
なれるもんならなってみたい気持ちも結構あったりするんだけど、ちっともなれてないからこそここは声を大にしときたかったんだ。
それは兎も角スマホなら電子機器でこっちの守備範囲なのが、経済学部とか情報学部出身とかじゃ無いんでね。

それプラス俺所持のアカウントの殆どが商売のと兼用だったからか、一寸ガードが緩かったんだろうな。
持ってかれたのはカード所持者のメアカだけだったんだけど、それだって不要宣伝とかが後で目白押しになる危険はあったんだよね。

厳密には責任の所在は1にカード所持者2に頼んだ俺ではあるんだが、グーグル検索の2ページ目に平然と出て来てたんでね。
せめて被害者の告知と一緒にってんならまだ許せるが、政権圧力(正確には電通か)にはあんなに従順な位なんならもう少し何とかしとけよってさ。

犯罪者本人を調べるのはそんなに難しくは無いったって、1分1秒でも早く暑さから開放されたくて急いでたりすりゃ~さ。
こんなに平気で沢山横行してるとは思わなかったし、或は暑さで注意力を削がれてたか分からんが始めの一歩から細心の注意ってはならなかったんだよな。

税金や年金・公的保険料の取り立てが、どうせ少額だからテキトーってんなら別だがね。
貧乏だと学費負担の関係で金持ちに成れ難い社会システムでこう云うのって、間違い無く弱者の切り捨てじゃん。

元から俺は世間からは殆ど孤立してる様なもんだったりしてるから、これでも酷い仕打ちには慣れてる方ですよ。
加齢で守備力が劣化ってのも大いに考えられるけど、この国じゃもっと全然平穏な日々を送ってる人の方が多いからね。

個人依存じゃ無く社会で解決すべき案件で、幾ら政治に興味薄の俺でも流石に堪忍袋の緒も切れるぜよ。
冷静に見て深刻なのはこう云う類のってまず国内サーバー使って無いから、それだけだって利益が海外へ流出してる処がヤバイのに。

因みに本来¥3万程度のが¥1万程度ってなってたから、物の見事に引っ掛かり掛けましたよ。
あーごめんなさいねっと💢、って皆さまも呉々もご用心を。

前回本項述の事情でかなり発表が遅くなったが、今や無謀無策開催オリンピックの副作用に皆苛まれてるし。
政府の方向性が余程改善でもしないと当分は暗い世相が続きそうなんで、以前は騙されなかった人でも心を壊されりゃ危ないかも知れないよ。

<つづく>

2021年8月16日 (月)

音楽備忘録732 楽器と収録Micの世代の話し④

録音関係のMicって近年だと国産のはFostex位しか一般人には知名度が無くって、ポピュラー系では尚更海外名門のが大手を振って闊歩してる感じだね。(業界専用系のは除く)
でも20世紀の内は各社から結構優秀なのが色々出されてて、古くても良いならそんなのの中にも使えるのがそこそこあったのよ。

今回過去国産の話しを持出したのは万一祖父母宅にでも死蔵されてたらってのもあるが、どれでも音色がほぼ共通に「近年のみたいに硬くない」からなのだ。
コンデンサタイプ(エレクトレットコンデンサ型も含む)にしても硬いってよりゃ、「現実より細か過ぎたりしない」って点で案外貴重な存在だっりもするからだ。(そんなのを欲してたらの話しだが)

中でもエレクトレットコンデンサタイプに関しては、当時の我が国は第一人者的存在だったから見逃せませんぜ。
尤も一聴段階でのオーディオ的魅力等では新しいのの前では為す術も無い感じなんで、コンディションの判定が困難だったりしたら敬遠されてそうだがね。

けれどもし「時代性が反映され過ぎない音」を求めてたりすると、案外現行品では適当な候補が見つからなくなってんだ。
何しろ当節は明瞭度大忖度のご時世の様ですから、お手頃なの程そこばっか頑張っちゃっててさ。

球が入ってるのとか超高級品じゃ無いと、裸眼じゃ無くて顕微鏡サウンドになってっからねぇ。
この現象って今からすれば理想と現実が逆みたくなっちゃってて、どうやらMicの開発だけ価格面も含めて遅れちまってたからみたいだ。

アナログオンリー時代の録音機の音を知ってる者からすれば、当時にこそ今のみたいなMicがあったら助かったのにと残念だよ。
と長前振りはこの辺にして実体験からの知己を漏洩!?させてくが、’60~’80年代に掛けての国産での音質最高峰ったら全盛期のSONYのだった。

又これは良し悪しだが価格やグレードと性能や音質が一等素直に反映されてたんで、中級以上のだとかなぁり性能も音質も良い処迄行ってたね。
只大変惜しいのはユニットの耐最大音圧が小さ目なんで、どんな改造をしてでも最初から爆音対応設計になってるの以外俺みたいな用途には使えない処だ。(実験済み)

では要改造でも爆音対応の可能性の高いのはったら、Micメーカとしてはとかブランド自体がマイナーだったのの中に案外「使える素材」が多かった。
例に依ってセコくケチな推論ではあるが、数が捌けない処程「ユニットの種類」が少なかったからだと思うんだ。

例に依ってⅡで過去述だが従兄から譲って貰ったPrimoのは期待通りで、けどこれはヘッドホンのASHIDAVOXとかと一緒で今も昔も真のその筋の人なら知ってるブランドだ。
全く意外だったのはこの方面には99%無知だったウチの親父から流れて来た日立ので、デッキですら無くラジカセのお供として売られてたヤツだった。

他メーカのについては申し訳ないが俺も実験予算が無いんで実態不明のままだが、もし余ってでも居る様ならナチュラルさを求めてる方には試してみる価値が結構あると思うよ。
今回の件での悲報と言えばダイナミック系だと性能面の乏しさから期待薄で、’90年代以前のだとかなり狭い用途でしか使えそうに無い。

尤もそれは昔の日本特有の話しでは無く海外でも肉声と違う周波数帯域の録りへ対応出来たのは、限られた専門メーカのしか無かった。
たまたまそんなブランドがこっちに無かっただけで、それもエレクトレットコンデンサの開発が進んでてそっちの方が廉価に求める性能が得られてたからって背景があったんだ。

日本でもダイナミックタイプが進化し出したのは’80年代末位からで、Drumset等の爆音に対して近接収音するにはコンデンサタイプより便利だったからだ。
私的記憶ではYAMAHAがベリリウムを振動板に使い出した頃以降で、但し音色はもう今みたいなカチンコチンになってたけどね。

<つづく>

2021年8月15日 (日)

音楽備忘録731 テープレコーダ③

ではいよいよTapeサウンドの核心へ、感性と理論の両面から切り込んで行こう。
物理的性能ではデジタルの完勝ではあるが、現行のPCM方式如きではその真価を発揮し切れて無いのかも知んない。

現行デジタルの弱点(シビアに云ったらホントは汚点!?か)は概述なので、ここでは新比喩だけに留めて先を急ごう。
理屈は全く同じでも音だと短時隔の場合分離して聴けないが、画像だったらそれこそ一目瞭然だ。

そのまま眺めるに際しては無問題なデジタル画像を、試しにサイズだけ例えば4倍とかに拡大してご覧なさい。
大抵はそこに立派な「ドット絵」が現われる筈で、フィルム写真のプリントみたいに単純な引伸ばしは出来ないっしょ。

それだって画素の粗さを気にしなきゃフィルムのよりゃ輪郭はハッキリしてるけど、犯人探しじゃ無くてムードを求めてたら興醒めにならんか?。
これってデジタル通信の携帯電話の声が犯人捜し側で、少々声色がニュルニュルしたって子音とかがちゃんと聞き取れた方が良いかんね。

それが音楽となると以前述の再出になるが、完全に記録しといたって聴く段階で全部分解なんて出来ないからね。
なのでカクカクパルスの集合体でも凄い細かきゃって発想は、そこ迄だけだったら間違っちゃいなかったんだけどさ。

細かく聴けない代わりに「全体の様子」とか雰囲気の方へ注意が行くもんだから、「クッキリしてるのに只の直線には見えない」なんて事が起きる訳ですよ。
皮肉なもんでアナログのボヤけた線だったらそんなのどうせ分かんなかったのに、なまじクッキリしてるもんだから違和感が出ちゃったんだ。

結果的に単純な音単位で聴けばデジタルPCMの方が断然聴き取り易いけど、「あのお姉さんの絶妙なクビレどうのこうの」とかってなると何か変になっちゃうんだ。
極一部の職業の方を除けばそう云うのって雰囲気で記憶してるもんで、おへそ横1cm上で大凡何R(曲線の半径の事)なんて風に見たり覚えてたりゃまずしてないでせう。

音楽を曲を聴こうってなると個々の音より全体で聴いてるんだから、他の何が劣っても雰囲気だけは変わっちゃったら困るんですわ。
故に敢えて底意地悪く言やアナログテープなんて「雰囲気だけ」とも言えなく無いが、音じゃ無く音楽とか曲とかアンサンブルの都合としてはそんな程度のでも何とか事足りてたんだ。

最初の方でそんな「別れ方」になる原理を記しといたが、デジタルPCMを巨大なLEGOブロックで作った橋本環奈と仮定しまひょ。
としたらばアナログテープの方は地獄のロケで髪も着衣も乱れ汚れ、ズブ濡れになった千年さんって感じだな。

そんな彼女に声掛けて返事して貰えるとかサインねだって運が良きゃ書いて貰えるのどっちったら、もうお分かりですよねぇ。
尤もアンチの方だったら汚くなってる方が近寄りたくないかも知れんが、握手出来るかも知れないアイドルとなるとバーチャルじゃ無理だよね。

とは言え性能以上にコストや入手メンテ性の事情から明日からTapeって訳にゃ行かない方が多いから、さてどうスッペだ。
詳細は次回に綴るが要素としては余計な明瞭度上げを削除するのと、カクカクパルスの階段の間を埋めて斜面にしてやるのが必要なのだ。

特に後者のは明確な理論的裏付けがあって、音波って空気の振動だから角の全く丸まって無い直角って存在し得ない
んだすよ。
曲線でありさえしてくれたならどんなに尖ってようと、鋭角であろうと無事だったんだけどね。

それでも低域が命のRock系は一等マシな方で、高域命のジャンルだともっと大変なんだ。
サンプリング周波数が44.1kHz(CD)のの20kHzの音って、四角い山と谷がほぼ1つずつあるだけしか記録出来ないんだぜ。

そんな高域じゃ殆どの人が音程なんて全然分かんなくなるけど、音色が分んなくなるとは誰も言ってねーぞっと。
勿論音色だって細かくなんて分からんし、齢取って来ると直接は聴き取れ無くなっちゃってたりゃするけどもよ。

ほんでも擦ったっぽいとか叩いたっぽい位の違いは、聴力(耳の感度)が極端に落ちてでも居なきゃ分からあってんでぃ。
なんて一寸前迄はもう駄目か終ったかなんて弱気一辺倒だったんだけどね😓、俺言い分析耳を止して感性耳で聴いたら若い昔と大差無かったんだ。

<つづく>

2021年8月14日 (土)

音楽備忘録730 魔修理のその後①

漸く涼しさが戻って滞ってるのを片付けつつ前回述の防振の研究も、なんて意気が上がって来た処で災難に見舞われた!!。
まるで意地悪なギャグか修理後丸1日も経たない内に、殆ど冷えなくなっちまったじゃないのよォ。

それでもめげずに兎に角調査に乗り出してみた処、何の事は無い只の寿命がやって来ただけだったとよ。
詳細な究明は暑さから解放後にしたいんでまだ中を開けてはいないけど、どうやら冷媒がちゃんとは循環しなくなったらしいんだ。

ご臨終の時点では電気関係は動いてたし一番気温が高くなる時間帯だったんで、急激な気温上昇で相対的に効きが落ちた様に感じたのかの思ったんだけどね。
幾ら様子を見てても改善しないなぁと思ってたら、今度は設定温度迄下がって無いのにヒートポンプ部が勝手に止まりやがった。

そして3分過ぎてもヒー~部が再始動しないんで電源を完全に遮断し、外部から触診を試みた処何だか今迄普段全然温度の上がらなかった所が一寸熱っぽいじゃないですか。
それが全体的にだったらオーバーヒートで保護回路で切れたんだろうが、全く暖かくすらなって無い場所も多かったんでね。

これが又タイミングが最悪で、7月4連休と無理開催オリンピックの寸前とは何時も乍らとは言え実にツイて無いあるよ。
自助努力は既にしてたからか暑さに負けただけかはもう知らへんが、珍しくとっとと次を買おうと調べ出したですよ。

先ずは現用のを買った当時より概記の通り割高なのに辟易しつつ、ホントは次は冷暖両用のにしたいけどどうかなって。
んでウィンド型だと最早市販されてるのは唯1機種のみになっていて、競争相手が居ないんだから割高も二乗になってそうだから尻込みだ。

価格のみらず騒音が大き目だとかヒータ非内蔵だと極寒期に効きが悪いのも、かつて使ってて少し困まったしね。
そこで半分仕方無くセパレート型の相場はどうかと見てみると、工事費を除けばウィンド型冷暖機よりは安かった。

しかし冷房専用の窓型より高い上に、こんな時期だから急げば工事費がとっても割高になるのは火を見るよりも明らか。
コロナ禍で無理にオリンピック&それ関連で不要な交通規制って、こんな形で俺も弊害をしっかり受けてんだから吠える資格あるぞっと。

ったって暑くて辛いのは早くどうにかしたいんで、7月最終週迄待たされるのだけは覚悟するとして現用の後継機を買う事になったよ。
そうこうしてたらどっちも新しくないからなんだろうが従兄宅でも1つ逝かれちゃってたんだそうで、それの工事が何と8月6日だってぇから驚いちゃった。

俺よか3日は先に手配が終ってて埼玉でそんなだってんだから、23区内じゃ信じ難いが最悪だと秋口迄待たされ兼ねないや。
まあ冷静になりゃ「15年目」だったんだから仕方無いんだけど、兆候が全く表れなかったのは残念至極だ。

骨董機器の実用体験の豊富さではこっちは大御所級なんで、普通のを普通に使ってる人より有事の覚悟はかなり出来てたしつぶさに監視してたんだけどさ。
こんな風に来られたらスキルもへったくれも、そりゃ無いわね。

処でこの処執筆と発表のタイムラグが何時もより大きくてスマンこってすが、上記の如く暑さでデスクワーク以外が困難化したのも一因だす。
PCだって結構な排熱はあるんだけど、それでも真空管ガンガンよりはかなりマシなんで…。※執筆7/17(土)

<つづく>

2021年8月13日 (金)

音楽備忘録729 楽器と収録Micの世代の話し③

ここ迄の処何のお断りも無しに殆ど生太鼓の収音時の話しに終始しちゃったが、アタック音が高速なのは他にも生楽器を中心に幾らでもある。
にも拘らずDrumsetを代表に据えてるのは、やはり発音材が大抵は1番硬いと思われるからだ。

厳密には「爆速の音色」を作りゃデジタルシンセの方が速くはなるが、殆ど作った通りには聴こえなくなるのとニーズが無いので実例が少ない。
何故そうなるかったら音源が実在する物質か唯の電気かの違いが原因で、良質な電子回路なら入って来なくなったら即座に出さなくなるのが…。

例えば太鼓の皮だったら押されたら戻って振動が収まる迄の間は動いてるから、完全ミュートをしない限りは何らかの音が少しは出続けるからなのだ。
因みにここでの完全ミュートとは皮の可動部全域の動きを止める事で、バチはおろか両手を使ったって全面完全接触は不可能に近いぞ。

その代りっちゃ何だが音の出始めを拾い損ねてもその時の速さ次第で「その後の様子」にも違いが現われるから、生で体感出来るのとは別物になるものの何かが違ったってのは残ってくれてる。
これは以前述「拾い切れないローエンド感の再現」と近似で、仲間の足跡から真犯人を割り出すなんてのと似た様な戦術だ。

そんな想像領域が多目に残ってる方が好きな人が居てもご尤もで、差し詰め実写ドラマにするよりアニメの方が良かったなんてのはままあるさ。
但しこれが成立するには実写映画で背景そのものをド下手な落書きみたいなのにしちゃってたり、その逆でデフォルメ度の高いアニメで背景だけ実写の写真なんかに出て来られちゃブチ壊しだ。

音でMic選択でそれが起きるのは、俺言いにすればクジラや58は古いっても中途半端なのがよろしくないのだ。
今だってポピュラー系の歌をOnで拾う分には性能的に合格圏に入ってるから、その部分だけ今の音・それ以外の部分だけ昔若しくは変な音に分断されちまうんだよ。

もし卓や録音機も往時のだったら上記の今の部分はそれらが昔に変換してくれるから、トータルでは何ともラフな結果オーライだがちゃんと足並みが揃ってくれるんだけどね。
近年若年層の一部を中心に何度目のブームか分からなくなったが、カセットテープが好まれるのにこの件も含まれてるのは確実だ。

それからすれば妙に古いMicに気が惹かれるってのは、ホントはMicじゃ無くて録音機の方なんじゃないかとずっと思ってんだよね。
従兄の場合たまたま前職のお陰で手持ちがあったから先ずはクジラ・58でってなってるだけで、もしAbbey Road Studioが今迄ずっと使ってたのさしあげますなんてったら瞬時に今迄のを放り投げちまうに違いないんだから。😃

今敢えてこの業界の皆さんに問うておきたいのは、どの位「オープンリールを使った事がありまっか」だ。
俺のはこの件については全くの偶然だが世代と興味を持つ時期が早かった関係で、かなぁ~り順を追った体験を持っているんで脱線するけど列記してやるぜ。

電池駆動も可能なトランジシタの最大3号リールのポータブル→最大5号リールの全段真空管式→最大7号リール迄の新型トランジスタ式、とここ迄のが一般用のモノラルのだ。
この5号球の途中から音楽を自分でも演る様になってモノラルでは困るので、中古で22-4→新品で33-8(何れもTASCAM:TEAC)の遍歴を辿った。

因みに○号リールってのは日本式のリールサイズの分類で一般に流通してる最大のは10号、俺がそれを使えたのは最後の33-8のみだった。
一歩間違うとこんなのは過去自慢の典型になっちまうが、ある程度タイプ違いので台数をこなしてないと「オープン特有」の性質かの判断が付け辛いからモロ出ししてみたんだ。

アナログテープ式には他にカセットや最早忘却の彼方のカートリッジ式等他にも幾つかあったから、それ等とテープ巾・速度の3大要素のどれのせいでどう違うかが体験不足だと明確に出来ないよ。
この先は例に依って別項へ譲るとして、完成作品の再生ならメタルカセット・録音だと速度38cmのオープンじゃ無いと「普通の感じ」にならなかったとだけここで告っとくわ。

’70年代迄に登場したMicってその当時は皆テープに収めてたんで、幾ら何でも録音機と半々位で判断して欲しいんだけどさ。
今じゃテープの方の体験が困難極まりなくなったから仕方無いんだが、せめてもしかしたら位には思っといて欲しいんですよ。

<つづく>

2021年8月12日 (木)

音楽備忘録728 テープレコーダ②

前回で昔の3大方式(レコード・FM・Tape)の性質迄行ったが、今になってみれば私的にはこれが夫々のジャンルへ多少なりともアシストしてたと感じられるんだ。
喉が滅茶苦茶乾いてる時だと、唯の水道水だって飲めるととっても幸せだったりするみたいに。

では内容へと進めてくが高域:レコード・中域:FM・Tape:低域が夫々拙いなりに得意ってのが、RockではTapeの貢献度が決して低くなかったと実感させられてんだ。
特に影響の大きいのがDrumサウンドで、これはかつて全盛期のLudwigのラインナップの「内実」と併せて考察するのがお勧めなのだ。

それってのもSnareを除いては胴は基本構造的にはたった1種類しか作って無くて、驚くべき事に口径や組合わせる皮を変える程度で全ジャンルに強引!?に対応させてたんだよ。
細かく掘りゃバチだってチューニングだって叩き方だって変えちゃ居るんだが、今と比べると全てのバリエーションが圧倒的に少なかったからねえ。

そんでフルに鳴らす頻度が高いのを当時なるべく大きく録ろうとすると、俗に言うテープコンプレッションのお世話になる率がとても高くなる。
Classic系オケの繊細なのではこれがほぼ掛って無くて、爆音のにだけ半ば自動的に物理面では少し「違って録れてた」んでやんすよ。

個人体験からだとClassicの時はStratに聴こえてたのが、RockではLes Paulに聴こえた位大差があったんだけど如何で御座居ますかね。
全く同じ胴のなのにですぜ。

只これとは別に録る前の時点で当然それらしくしようとは今より遥かに苦闘してたから、その点では昔の達人の方が道具非依存のRock演奏が遥かに上手だったとも思ってんだけどさ。
近年本邦で失礼乍らちっともブームとは言えないがClassicが元気で、比較的純粋なRockが失速してるのとの関係性が否定出来んよ。

昔だと真水の如く「透明であるべき」音楽が、テープだと全部濁っちゃってた訳だからね。
そりゃあRockだって綺麗に越した事ぁねぇが、幾ら綺麗になったってひ弱になったんじゃ美学に反するからのぉ。

まっしかしだからってコストその他の事情からすると、今更個人レベルでTapeってのはかなり厳しい。
けれどもTapeに録るとどんな風になるかだけは知っとくのがお勧めで、雛形の1つとして音創りの方向性の誤りを防ぐのには結構有効だと思うんだ。

折角綺麗に録れてるのをわざと荒らすにしても、何処をどうだったら意味があるかに対してね。
機器や道具が向上してそのままでも「聴けなくは無くなる」のは悪か無いが、それで一番助かるのはロクな音が出せて無い連中なのよぉ。

プチ置換すりゃ誰が弾いても何とか聴ける程「音の良い楽器」と同じで、奏者のボロが出難いのは人前じゃ良いが腕を上げるのには親切過ぎらぁ。
なので例えば普通のCD聴いて「うわぁひでぇ音」なんて感じてるんなら別なんだけど、現行オーディオに満足出来てる様だとこの件要注意でやんすよ。

もっと吠えりゃ過去に酷い目に遭った事があるかどうかもで、俺みたいに悲惨なのを沢山味合されてると要らん処でも一々身構えちゃったりしてな。😅
そんなのは行き過ぎてたら駄目だけど、常に何の疑いも持たず慢心し切って耳を傾けてたんじゃ成長は望めないですからね。

音楽を演るの自体には余計な音響問題なんて無い方が良いけれど、純粋な生演奏以外では通すなり録るなり電気のお世話にならざるを得なくなってるからなぁ。
最近じゃClassicの人の方が譜面の都合でタブレットの扱いに慣れてるかもの如く、電気不使用の奏者程少しは気にしといて貰いたいんだよね。

<つづく>

2021年8月11日 (水)

音楽備忘録727 魔修理の最近②

純粋な続きから記してくが今回のだと、正規の復元方法より修理部の寿命は若干短くなる事も考えられなく無い。
にも拘らずこんな方法を選んだのは破損防止が第1だが、本質的には要交換の構造になってたとも言えたからだ。

コンプレッサとそのフレームはどちらも鉄製だし、稼働時には結構温度が上がるのは避けられない。
さすれば緩衝ゴムには重さと振動の他、温度変化ってストレス迄掛り続ける。

俺言い「販売的設計寿命」つまり現行家電法の6年程度なら何とか持たせられそうだが、それより先の事は殆ど無視されてるも同然なのだ。
本来なら当初から判明してる消耗部品なんだから、せめて素人ユーザーでも自身で交換可能な様にしてあるべきなんだけどね。

仮に絶対6年と考えてるなら6年後に強制回収に来る位じゃ無きゃ変で、作るの専門で修理・廃棄等事後に責任が持てないならもっとユーザーに「処遇の自由」を与えとかないとフェアじゃ無いぞ。
いい加減でもうこんな旧態依然の資本主義的なのからは脱却して貰いたいもんだが、対処療法が嫌いでも元がそんなじゃどの道「再発の覚悟」は要ると思ったんだ。

それなら少しでも修理が簡単でローコストなのを確立しとこうと思ったのと、もしもっと手間暇を掛けるなら本体を枠に取付ける部分の方式をグレードアップさせるかと考えている。
ってのもクレームを付けた家族が修理後もウルさいと言ってて、実際には新品時の騒音レベルにちゃんと戻ってるんだけどねぇ。

人間1度酷い目!?に遭わされるとナーバスになるもんだからか、戻っただけじゃもう心理的には足りなくなっちゃったんだね。
それと騒音の主が電源周波数の50Hzと低いので、普通の方法では遮断はおろか振動の伝播を防ぐのが難しいからだろう。

他機器でもモータの駆動方式が電源直結のは同じ負債を抱えてるんで、これが問題となりそうな多くのでは近年はインバータを駆使して周波数をもっと上へシフトして凌いでるのが多い。
それでもローエンド機器に対してはコスト事情から旧式のままのも散見されるが、例えば冷蔵庫だったら本体と床間の
足にも緩衝作用を持たせてれば一応建物に対しては2重隔離となっている。

のが多くのローエンドウィンド型エアコンでは、本体-取付枠・取付枠-窓枠の両方共「直接」のが普通だ。
なので更なる静音化を目指すなら「直接は伝わらない箇所」を増やすのが相応しいんで、今後の状況次第では緩衝機能付きの枠を自作して交換でもしようかと思っている。

20kg位ある重いのでそれをするのは簡単では無いが、荷重の掛かる面積を広く取ればどうにもならなくは無い筈だ。
とは言え流石にそこ迄するには無費用では無理なんで、直ちに取り掛かれはしないんだけどね。

距離的には屋外では数mも離れれば意識しなきゃ気付かぬ程度に収まってるから、やはり振動として伝わる分のあるのが不味いみたいだ。
効果の程だって不明瞭だから何だけど、買換えよりゃ安く上げられるのは確実だ。

因みに純粋な音量で比べると確かに近代的なのの方が減ってるが、最高でも⅔程度の削減でそんなに落せてる訳じゃ無い。
だがその成分にはかなりの違いがあり、低域に限定すると⅛とか減ってるのもザラだ。

これは高い音になる程隙間さえ無くせば遮断出来る性質があるからで、さっきたまたま隣のトイレへ入ってたら心理的には本体のある部屋より響きが気になった。
物理的には音量が下がってても風雑音とか他のが無くなると、邪魔が一切入らなくなるだけに却ってブーンが目立つんだ。

因みにⅡで乗用車等一部では向上してるが、こう云った心理面も含めての静音化に対しては昔より衰えた分野が少なくないと感じている。
昔のは理想とは程遠くしか出来なかったからせめて音色だけでもって次善策でしか無かったんだけど、折角そこで得られてたノウハウをアッサリ捨てちゃうなんて惜しい事した会社が随分多いもんだよ。

※執筆7/14(水)

<つづく>

2021年8月10日 (火)

音楽備忘録726 楽器と収録Micの世代の話し②

本日は先ずSure SM58を生贄に話しを進めてくが、これを使えばどう間違ったって流石にか細くとか繊細になったりゃしねぇわさ。
けど何時も必ずぶっとくて目立つのになってくれるかったらそうとは限らず、音源からの距離が離れるのは苦手だ。

On
Micの設計だからOffが駄目っ書いても良いのをそうしなかったのは、特徴を損ねはするが余程遠く無きゃ拾えはするからなのだ。
具体的には明瞭度が極端に劣化するんだが、カメラのピントが合って無い様な状況に近い。

けれど近目専門ってもそれが「昔の」なんで、近年のOn専用設計のと比べるとそれよりは離れてて平気だったりする。
対ハウリング最強のAUDIX OM-7みたいに「Beatles式コーラス」(1本へ2人で向かう)迄苦手とはならないが、4人以上が輪になって囲む様なのにはお薦めし兼ねるってな按配だ。

これは指向特性の鋭さが違うからなんだが、それ故音源の面積が狭いのには注意した方が良い。
目一杯隣接させた小口径Tom同士だと隣からの被りは気になるし、Mic本体がそこそこの大きさがあるから配置にも苦労させられる公算が高い。

しかしだからって絶対駄目とかにゃなんないんだが、もし絵面から「目の前のだけを拾った音」と思ってたら少々危険。
現代のDrum On Mic専用設計のと比べると、両隣のが拾ったのも加わって「そんな音」になってるケースが多いだろうからね。

DrumsetのマルチMic収音ではもう1つ何時も割と不明なのもあって、個別にOnに構えたのとOver Topやアンビエントとの音量バランスだ。
それがLiveのだと極端な場合「個別はPA専用」で「上のは録音専用」なんて、使い分けされてても珍し
か無いかんね。

その上一般的に考えりゃ奏者と同時に目に入る個別のは数だってか多いから見落し難いが、アップに映したのばかりの動画だと上がホントにあったのかさえ伺い知れなかったりするからねぇ。
ついでで禁句へも触れちゃえば、そもそも憧れの人通りに叩けてるのなんて稀だろうしって黒過ぎたらゴメンよ。

要はそれ位状況次第じゃ他人にゃ実像って分り難い事があるんで、好きだからって参考にこそすれ鵜呑みにしちゃったら悲劇を招くケースもあるんざんす。
どうせ誰かのを参考にするなら極力「自分と似てそうな人」のにするのが知恵ってもんで、それですら想像に頼る部分の割合は中々減らせなかったりゃすんだけどもよっと。

では遅れ馳せ乍らも「現代に58を使う注意点」へ進めてくが、歌やスピーチ等肉声やそれに準じる音源のLiveのだったら殆ど心配は要らない。
かつてよりゃLive用PAだって格段に質は上がってるが、それでも忠実度より能率や音の通りの良さが最優先だから再生周波数帯域は狭目が多い。

具体的には超高域は指向性が鋭過ぎるのもあって、一般レベルでは16kHz程度迄出せれば合格となっている。
反応速度についてもヘッドホンより大抵は遅いのが当然のスピーカ使用が殆どだから、近代高速Micとの差は掛けた時のEffectorの反応程度に限定されるだろう。

だが録音にとなると58の高域限界15kHzや反応の緩さは露骨に影響があり、特に相手が設計用途の肉声系のより速い場合はかなり違った音となる。
1966年の登場当時だったら機材はアナログオンリーで、記録媒体だってテープのほぼ一択だった。

それであれば寧ろ丁度良い頃合いってなもんで、寧ろ恐らくはそうなる様に設計段階で調整しといたんだと思うけどね。
勘違いされてる事の多いのが「太さ」で、私的には半数以上は鈍さを太さと誤認してるんだ。

実際決して細くはなってないんだけど、偽り無き!?太さだったら鋭さ・細密さ等ともある程度は共存が可能なんだよ。
細くないから太いってんなら骨太はデブって断定してる様なもんで、悪意が全く無くたって俺みたいなズングリむっくり君はそうなっちゃったら困るさね。

<つづく>

2021年8月 9日 (月)

音楽備忘録725 テープレコーダ①

俺が子供だった頃昔の民間人にとって、録音が出来るのはほぼテープレコーダだけだった。
オーディオには幼少時の方がもっとヲタだったし途中から音楽にも関り出したからか、今振り返るとかなり膨大な体験をしていたらしい。

上記以外にも色んな事情が重なって偶然そうなってたんだが、その代償みたいな感じてテレコ以外の機器だと歴の割に経験値が上がるのはかなり遅かった。
これを総合的に考察するとオーディオやRockに興味を持った時点で幼過ぎたから、レコードを買ったりLiveへ行くのが無理だったからだろう。

RockはFEN(今のAFN)を通じてその音はゲットしたものの、英語が分からなかったから曲やアーティストの名前なんかがハッキリしない。
どうせ分かった処で当時の幼稚園児にはレコードったってソノシート位で関の山だったろうし、’70年代に入る迄だとマイナーな洋楽じゃ恐ろしく高価な輸入版しか売って無かったかも知れない。

そうこうしてる内にFM放送が始まったんで、普段はFMやFENを聴いてて気に入ったのがあったらテープに録るスタイルみたいなのが自然と確立してったんだ。
小学校に上がってたまにはレコードを買えそうな身分に到達しても、それ迄に欲しいのが山盛りになってたからドーナツ盤(シングル)止まりで普段はラジオ。

中学に上がって小遣いも上がっても途中から「聴くだけじゃない人」になったから…、で結局デジタルが主流になる迄ずっとテープが中心のままになっちゃったんだ。
そうして約40年に渡るテープ体験をして来たのからすると、アナログのテープって決して癖は弱くないが他のメディアより音楽的には一等欠点が少なかったと感じている。

レコード盤ではスクラッチノイズや盤質がラジオでは元ソースへコンプが掛っちまうのと比べると、性能的には今一のカセットでも聴こえる感じの変化は少なかったからね。
これの詳細内容へ進めてくとテープだってかなり全面的に改変はあるんだけど、エレキを古典的球Ampで歪ませ掛ったのに近い面があった。

それに対し先ずレコードの低盤質のは特にLPの中心近くのトラックのが悲惨で、ユーザー側に改善方法が皆無なのと外周近くのトラックとの埋められない差が難点だ。
お気に入りの曲が片面の後ろ寄りに入ってたら、肝心な処だけ酷い音になっちゃうんだもん。

次にラジオの方は送信の都合上「過変調」されられないので、収まり切らない分はかなり厳密にリミッティングされちまう。
因みに過変調させると電波出力が規定値を越えたり認可周波数帯域からはみ出したりして、他局のを侵食したりしちまうからご法度なのだ。

それに対し球楽器Ampやテープの方は元は歪ませたり頭打ちさせる気が毛頭無いんで、波形のクリッピング(頭打ち)はオーバーした分のみ且つそれが緩やかに表れる。
欠点としてはノイズリダクションを併用しなけりゃかなり盛大に所謂ヒスノイズを発する処で、しかしレコードやラジオでも余程良コンディションに持込めない限りテープのと大差無くなってしまう。(原理的には優位ですが)

雑音以外の音の方では夫々に長所と短所があるが、これは音声信号の変換の仕方が影響している。
レコードって再生時にPhono Equalizerってのが要るのは、盤自体には実音よりシャリシャリの音しか刻み込めないからだ。

もし無変換で溝を掘ろうもんなら低域の大振幅のはとても「深く巾広」になってしまい、記録密度は稼げなくなるは盤をもっと分厚くしとかなきゃなんなくなるはで大変だ。
仮に不利を承知でそうしといても今度は針が追従し切れなくなるからあんなになってるが、その結果低域は変換量が最大になるんでそのリニアリティが低くなっている。

ラジオの場合は高音質なFMでも原理段階の周波数帯域とダイナミックレンジが狭いので、ハイエンドTunerを持って来ても音質改善の余地が少ない。
但し中域に関しては記録媒体に依る損失が無いんで、音量変化の少ないものに対してはこの3つの中では一等ピュアかも知れない。

では件のテープはと言えば本体に内蔵されてるのが殆どだから存在が一寸忘れられがちだが、これにも記録媒体の弱点対応でTape Equalizerが必要だ。
磁気テープでは高域が苦手なのでレコードとは逆の変換がされていて、結果的に高域のリニアリティが低くなっている。

<つづく>

2021年8月 8日 (日)

音楽備忘録724 魔修理の最近①

予想を覆す早さで梅雨明け宣言の出た中では、ウィンド型クーラーの異騒音撲滅は最早緊急案件に変った
梅雨明けには1日遅れちまったが何とか退治出来て、これで漸く普通の日常が送れそうだ。

件の機種は2006年Haier(ハイアール:三洋電機のセカンドブランド)製で、勿論😢当時の最廉価品だ。
改めて今再確認して一寸ショックだったのが思ってたより全然古かった処で、これって正に近年の記憶が時系列的に曖昧化する年寄の典型やんけ。

でも機能的には全く劣化は認められなかったし、今の今迄もう少し新しいつもりでいたのもあったから兎に角中の様子を伺おうと思ったんだ。
因みに経年については15目だったのは驚きだが、それでも販売的設計寿命の6年はもう過ぎてるとは思ってたよ。

なので買換えてもおかしか無いんだけど、価格が1.5倍も上がっちゃったしさ。
それで今よりハッキリと静かになるなら考え無くも無いが、最低価格帯のは未だ旧式メカニズムを踏襲したままじゃあねぇ。

なのでⅡで途中で何度もウィンド型から今では一般的なセパレート型へのグレードアップも思案したんだけど、激狭室ではそのスペースがどうにも捻出出来んのですわ。
わこの辺で締めといて元々今の常識ではウルさ目だったからか異変の始まりに気付くのが遅れたみたいで、そのままでこれ以上使うと完全な公害マシーンって処迄来ちゃってたんだ。

手順としては作業空間の確保→必要なだけ分解→原因特定で、空間確保にはかなり手古摺ったが後の2つは割とスムーズに進められた。
その結果発見したのは緩衝ゴムが劣化変形して「あるべき隙間」が無くなってたってので、モータ一体型のコンプレッサの土台が筐体底板と何時の間にかチューしちゃてるでないかい。

Photo_20210717162101
んだば何時も通りこっから概念図へ移動して貰うが、下の階段状の線が底板の様子で左の赤ギザギザが発生源だ。
他は青がコンプ土台フレームの鉄板・黒が緩衝ゴム・水色のがシャフト又はボルト(3点支持で場所に依って違ってた)、右のにだけある緑のが対策として追加挿入した板ゴム2枚のつもりだ。

開封時は当然静止状態だから上図右のは「載っかってるだけ」なので、一見免振機能が働かなくなっただけと思える。
それだけだって騒音は上がるだろうが、ここで考えるべきは稼働時の状態なのだ。

コンプってそこそこ重さのあるヤツが通電するとかなり力強く「ブルブル」するんで、固定されてりゃ未だしも上図左の状態では大型ブザーの出来上がりなのよ。
と音的には結構な事になってたが対策自体は比較的簡単で、緩衝ゴムを交換するか下部へ類似のを追加挿入して元のフレーム高さに戻してやりゃ良いだけだ。

しかして難関となったのが「3本目の脚へのアクセス」で、この時点迄の分解では目視すら不可能な位置にあったのだ。
もっと分解すりゃ何処かの段階で必ずお目見えとなるだろうが、先ずコンプが熱交換器と銅管で繋がってるから全バラしはとてもリスキーだ。

筐体構造的にも金属の骨なんて重さと価格の軽さの為にロクに入っちゃないから、この部分で動かすのは元の高さまで持ち上げるだけに留めて裏脚部については別の次善策で行く事にした。
前2本だけ高さ復帰させるとコンプの頭が近くにある樹脂板に接触するが、防音断熱の為に巻かれたロックウールが間に挟まる格好となっていた。

しかし傾いたまま使ってってコンプの劣化を早めるのは嫌だし、ウールが経年で潰れてけば新たな騒音源ともなり兼ねない。
そこでウールと樹脂板の間へもゴム板を挿入する事としたが、前2本の方も理想的では無いが破損回避で横から押込む方法を採った。

※執筆7/13(火)

<つづく>

2021年8月 7日 (土)

音楽備忘録723 楽器と収録Micの世代の話し①

この件どんな組合せにしようと全てはお好み次第だが、持てる長所を最大限に発揮させたいとなると話が違って来るもんなのだ。
特に少ないとか弱い個性だがそれを温存したいなんて際は問題となり、経済効率にもかなり影響があるのは知ってて損ないですぜ旦那っと。

以前からこの件は折に触れ少しボヤいたりゃしてたが、最近従兄とYAMAHA EAD10の音色の話題が出たのが一寸体系的に纏めて記そうと思った動機だ。
従兄のTwitterにMic比較した動画のリンクがあって、その3つの中ではEAD10が俺には一等マシに聴こえたってだけだったんだけどさ。

「あんなコチンコチンのの何処が良い、確かに最近のは少し良くなった気がするが」って噛み付かれちゃってね。
直ちに慌てて誤認してくれるなと返信はしといたが、キチンと説明するにはそれなりの文量にどうしてもなりそうなん。

そこで他の人にも有益だし体験知識の共有も願って、ここで暫く吠えたろかって計略になったのだ。
ではとっとと本題へ突っ込んでくが、Mic世代間の差には主に以下の様なのがある。

1.周波数特性
これは同等グレードのだと古いの程レンジが狭目だが、単にカタログ上の数値で比べるだけじゃ実は足りない!。
以前にも述だが例え同じ数値でも「一応拾えます」なのか、「十二分に実用になります」なのか等がその裏に潜んでいるのだ。

ロングセラーの正直者の中には現代基準に合せて途中で表記改訂されてるのもあるが、ホントに性能を落しちゃってる様なケチなヤツだって紛れ込んでるから厄介だ。
今昔で変わらない処ったら業務用度の高いの程控え目表記で、安物程大袈裟になってる位だろうかいな。

2.指向特性
総体的には昔の広目・今の狭目の傾向があるが、周波数に依って変動するのが当り前のもんだ。
なので例えばSnareへ向けてるのへ混入するHi-Hat割合とかに随分差があり、個別にフル盛りなんかしようとした時に昔のだと困らされるのが想定される。

単純思考だと旧式のって指向性が広くったって高域限界が低いんだ
から、丸毎は混入しないんだからと思うかもね。
けど幾ら乱入されても中域だけなら平気なんて慢心してると、Snare用のコンプがHatのアタック音にも反応し過ぎて変な処でSnareが小さくなっちゃったりしてな。(逆なら殆ど問題にならんだろうがゴーストノートみたいなのだと聴こえなくなったりして…)

3.反応速度
個人的には音源次第で要注意と考えてるのがこれで、Mixer卓や録音機等他のの反応速度との兼合いも重要だ。
兼合いってば楽器-Mic間のも同じ様に大問題で、ここが合致してないと最悪は個性を殺す事にも繋がってしまう。

従兄が近代的なDrumsetへ伝統的なMicを使いたがるのを今一快く思って無いのもこれが原因で、例え本人は気にして無い部分だったとしても大多数に対して現物とは少し違った音にしか録れなくなるからだ。
楽器屋だけの感性で彼のSetを聴く限り、昔のより反応が早く敏感だが音色はほぼ不変ってのが特徴だ。

従兄は音に鋭さと反応の良さを求めつつ柔らかさも欲しがってるが、一面で反目してるこれ等を本当に両立させたいなら普通の方法じゃ役不足ですよ。
そこで対策案第1段としてコンデンサタイプを提示して、一応は納得して貰えたみたいだ。

例に依って逆順になっちゃったけどMic-その後の機器の件では、次の2つの現象の起きるのが考えられる。
楽器と録音機が高速でMicだけ遅いと音色改変が起こり、速いのが卓や録音機だけだと機器性能の割には残念な感じになる。

逆に卓や録音機だけがのろいと変な歪みを生じたりするだけで、最悪時は折角捉えられたアタック音の頭部分がゴッソリ抜け落ちたりする。
これだけだとMicの遅い方が損失が少なく感じられるが、明確な不具合で無いだけに聴き洩らし易い。

<つづく>

2021年8月 6日 (金)

音楽備忘録722 リフの上手な!?作り方⑦

前回「隙間」と「同音連続」と来た処で今更だが、どんなの迄リフと捉えるかが今日のお題だ。
各自に感覚的な認識差があるのは全く構わないが、それを概念に直結させると作れる物の種類が減る可能性が高いからご用心よ。

先ずはリフ(Riff)の語源がリフレイン(Refrain)なのを念頭置くのがお勧めで、そうするとメロディライン的なの以外へも耳をを向けられる様になるのが始めの一歩じゃないかな

古くはBo Diddleyの刻みだってリフの一種でもあって、有名になって定着してるからって「リズムパターン」としか思わない必要は無いんでゲス。

これって♯♭と似た様なもんで、どの側面から見たかで呼称が変ってるだけの事すから。
とは言え流石に俺言い「リズム版只のドンパン節」のDisco Beat程ベーシツックだと苦しくなって来るが、独創性や他との違いが一定以上だったらリズムだけだってリフだと思うんだ。

前回例示のKeith Richardsよりもっとこれを多用してるのが、過去述だが近年はスッカリ世間でご無沙汰になったT・RexのMarc Bolanだ。
彼のがBo Diddleyと一寸違うのは「太鼓にお付き合いさせてない」のの方が多い処で、物理的に作ったのは殆ど刻みだけでも本人は只のリフと考えてそうな証拠でもある。

お次のは俺だけが特にリフへ編入させてる気がしなくも無いが、Charのコードカッティングみたいなのだ。
世間で最も知られてるのはSmokyのIntroのとかだろうが、私的に一等印象深いのは「闘牛士」の方だ。

試しに管楽器風の鼻歌へ変換してみとくんなはれ、パッパッパラッパ―ンパーとかってなりゃせんか?。
その音階も敢えてハ長調だとラ♯・ラ♯・ラ・ソ・ソに、普通だとなってると思うんだが。

なまじフルコードを鳴らされてるんで惑わされるのも無理無いが、もし上記みたいにしてエキスだけを抽出すればかなり「普通のリフ」になってるやんか。
他にJ.L.&C.時代のHead Songの等も私的には印象深いが、やはりエキス抽出の上それを「管楽器が演ってる」と想像するとやっぱりなんだよね。

因みにここで提示した2つはシンプルなのと一見難解なのの両極に近いが、後者のはJazz系では割と頻繁に使われてる手法だ。
その場合はリフより「ハーモニー付きのメロ」として用いられてるのが殆どたが、Guitar系の独奏時には純粋な伴奏とメロを同時にゃ弾けないのなんかで重用されている。

続いて本日最後のはBassのパターンのとかで、QueenのAnother One Bites the Dustなんかが今回の俺言い「紛らわしいシリーズ」には持って来いだ!?。
YesのRoundabout位になればまだ少しは支持者も居そうだが、リフであるか否かはフレーズの難度や種類で決まるんじゃないのよ。

最簡単に判定基準を提示するならば、それを「省いてもその曲に聴こえるかどうか」なのだ。
どっちかったら俺はアンチなんで古畑任三郎はイチローの出た回のしか見てないけど、田村正和(役者としてはファン)抜きでは成立しないドラマじゃん。

そんなのと同じで印象や容姿と、実際の構成要素が一致してなくたってちっとも不思議じゃ無いし珍しか無いのが曲ってもんなのよ。
仮に万一どうしても納得行かねえってんなら、アンタ動画出す時にその旨を字幕かなんかで必ず出しやがれっての…ったら大袈裟で御座居ますがね。

個人レベルでリフ認定するかどうかは自由そのものだし、却ってそれは尊守しといた方が個性に繋がるけどさ。
リフ作れって言われてコード進行しか浮かばなかったからって白旗上げたり、そうして来た奴を未遂と頭ごなしに断定しちゃアカンですがな。

つまり自身で作るのはお好みのでOKだが、どう聴こえても本人がリフと言ってるならその概念は決して否定しちゃなりませぬよ。
そうやって無意識下だがわざわざ石頭を育成してっちゃうと、ある程度の時期に至って「リフの種切れ」を起こしたりすんだから。

<つづく>

2021年8月 5日 (木)

音楽備忘録721 魔修理の現在???

何やらタイトルがユニクロの豊富なカラーバリエーションみたいになってるが、現実の落着きの無さを素直に反映させたらこうなっちまっただ。
お金を掛けずにとなるにしてもこうも面倒が重なると参っちまうが、道が僅かでも残ってる内は挑戦してくしかない。

さて今の最初の課題は基板の面積拡張だが、ここ迄来てもまだ新品を奢るのがはばかられてしまった。
それは基盤Ver.1に用いたのと殆ど同じ位の端切れがもう1つあったのと、新品にすりゃ必ず足りるって保証も無いからだ。

因みに纏め買いしてある新品でもその大きさは、端切れの大凡3倍程度に過ぎない。
ではこれに関連した基板の適正サイズにも一寸触れとくが、量産品じゃ無い場合1枚あたりだとそんなに大きい必要は無いのだ。

接続箇所が増えりゃ接触不良の発生確立は少し上がるものの、量産品の大型基板でそれを最小限に留めてるのは稀だからそう云う目的で一枚岩としてる訳じゃ無いのが大半。
基板製作がハンダ付けも含めて機械でやるには、なるべく纏まってた方が回数が減らせるからよ。

取付作業にしたって数は少ない方が作るのが楽になり、但し部分的な故障修理には線の解結やらも含めて纏まり過ぎてると却って不便なんだけどね。
そう云や近年では殆ど見掛なくなって来たけど、Mixer卓でもモジュールタイプになってるのが激減しちゃったよ。

これと蛇の目基板のお値打ち品との兼合いから普通とは逆になるが、「小は大を兼ねる」でこんな状況になってるんだ。
完動の保証があって予め予算も組めるならこの限りじゃ無いが、先行き不明なら割高な大サイズのから毎回切出すより合理的なんすよ。

と記しつつも過去に1度だけ大型切出しも試してて「すぐには無くならない良さ」はあったが、末期に帯に短したすきに長しを頻発させてたんだ。
同じ板でも電子機器用ユニバーサル基板って木とかの普通の材料のと比べると、最大のでも半分にも満たない小ささだからだろう。

取敢えずサイズは倍増で行ってみるとしてもう1つ改善箇所があり、従前は概発表図の如く放熱材の裏へ配置してたのを変更してみようと。
これ放熱材に大穴の開いてる箇所なのと作業中は使用時と上下反転させてるから気にならなかったが、多分放熱材からの熱で下や周りから余計熱しちゃってたんだ。

当初影(裏)に配置したのは照度への影響を一掃する意図だったが、LEDがカバーに近くてどうせ縞馬になるのを避けられなかったから意味が無かったかも知れない。
これに加え取付金具がたまたま不等長なのを良い事に長短反転させて、使用時の駆動基板の位置も少し下げる事にした。

効果の程は長期供用後じゃ無いとハッキリしないけど、当座で可能な改良はそろそろ限界かと思われる。
何とも段取りが悪くて回り道になっちまったが、貧にとっちゃ部品自体は全て健康が保たれてたのが唯一の救いだろうか。

Led_20210715100501
上図が駆動基板Ver.2の概念図になるが赤線が表に露出してる・青線が裏面に付ける錫メッキ線の様子で、赤は端切れの連結も兼ねるから省けないが本来なら青は銅箔であるべき処。
けれど錫メッキ線だって現物は立体な上ハンダが付けばそれなりに「太る」ので、実表面積は円周率分程度には増加している。

Led_20210715100601
今回は失策を誤魔化すかの如く!?大盤振る舞いで、以前のよりは実際的な新旧の配置図も奢ってやらぁ?。😓
薄黄:LED,薄水:アルミ「下駄材」,ピンク:流用スイッチング電源,緑:駆動基板で、例に依って必要最小限の描画で配線等は省略した様子だ。

上が旧で下が新だが、電源部だけ元から被りが少なくなってたのは駆動基板より厚かった為だ。
下駄材も実際は同じなのは縦横寸法と高さだけで、穴の位置・形状・数や裏面の空間等はかなり違っている。

これ等に加え脆弱な天井材へ何処へどれだけネジを付けりゃ持つかもハッキリしなかったんで、絵面的には隙間が多い割に実際はそんなに自由な配置には出来なかったんだ。
これでウィンド型クーラーの騒音撲滅に、没頭出来ると良いんだが…。

※執筆7月中旬

<つづく>

2021年8月 4日 (水)

音楽備忘録720 Mixer卓のルーティング⑫

当節本件を最も楽にするのは卓をPC内のとかにしちゃう方法で、一度に必要なMicの本数が少な目だと最もご利益が多い。
しかし旨過ぎる話しにゃ大抵裏やオチがある如く、新たな弱点が生じるの忘れると悲惨な目に遭わされたりもする。

アナログ伝送ではソースの数分実際にケーブルが、例え内部だけでも全て分離してなくてはならない。
のがデジタルになると共存させても勝手に混ざっちゃったりしないんで、本数を劇的に減らす事が出来る。

但し早い段階でAD/DA変換しとかないと効果が減るので、アナログ実機Effector等を多用したかったりすると思った程は少なく出来なかったりする。
それは兎も角この手のは今では殆どUSB一択になって来てて、誰にでも馴染みがありケーブルの入手性がすこぶる良いのは大助かりだ。

だが簡単なついでに接続の安定度の低さもチャンピオン級で、概述だが特に最も普及してる2.0のがそんな有様だ。
概述ついでで具体例を再出させとくと、宅だとZoom用のカメラので毎回の様にアスペクト異常が起きてて参るよ。

先日は久々だったからきっちりアルコールと極細綿棒で、プラグもソケットもしっかり清掃しといてそんななんだもん。
確かに通り道で引っ掛かったり擦れたりし易い場所にそれがあるのが良くないんだけど、一々挿し直さないと復旧させられないのは後生ですぜ。

現況での対策としては3.0規格のを選ぶ位で、端子が増えて複雑化した為に流石に2.0のいい加減さを改めざるを得なかった様だ。
けど悲しいかな音響機器は開発にとても時間が掛るし、3.0より未だ2.0の方が遥かに互換性が高い。

しかも性能向上につれ音色の良さのオプション扱いが邁進してるから、折角接続が安定して伝送速度が速くなってくれたって欲しい音から遠ざかり気味のの方が多くなりつつある様だ。
もう少しいい方向へ進んで欲しいのは山々なんだけど、取敢えずは使う側の工夫で凌ぐしかしゃーないよな。

そこで幾つか策を提示してってみるとして、最も手間の少ないのは2.0のでも敢えて3.0のケーブルを使うのだ。
ホントはケーブルのプラグよかソケットの方が3.0のであって欲しいんだが、例え可能でも機器側の改造を要すんでね。

お次は手間は要すが費用極小と真逆のパターンので、アルコールへ浸した極細タイプの綿棒で地道にしょっちゅうお掃除するのだ。
音響屋にとってはこれ等は持ってて当然のアイテムなんだけど
、↑のアンダーラインが要注意だ。

掃除する相手が小型化してくのに従わせてて、大昔オープンリールの時代だと綿棒よりなんとガーゼの方がポピュラーだったのよ。
ガーゼの方が綿棒より綿カスが出易いのに何でったら、面積が狭いとアッと言う間に真っ黒けーになっちまってたからだ。

その後カセットテープが主流になって普通の綿棒がデフォとなったが、この後辺りで日常的で定期的な清掃は不要な再生機器へ移行した。
そのせいか知識としては知ってても常備してない人が増えてる感じだが、金属接点の電気コネクタのを一定数以上持ってるなら備えといて「絶対に」損しませんからね。

これねぇ据置き機器だと未だしもモバイルを筆頭にポータブルのって、様々な理由で普通皆が思ってるより遥かにすぐ汚れちゃってんだわ。
スマホではコネクタ部にカバーが付いてるのが多いけど、隙間ゼロのって俺はまだ出会った事無いし。

仮にそんなのがあったとしても外気と機器内部の温度・湿度差で人知れず結露してる時があったり、電磁波≒超微弱磁石のせいで肉眼では見えない微粒子を引き付けちゃってたりするんでさ。
最後に駄目押し行っちゃうと上述カメラのアスペクト比なら一目瞭然だけど、音オンリーでその僅かな粗相を瞬時に感知するのは豊富な体験でも無い限り達人でも不可能なんだ。

初めて使う時に来られたら最悪「不具合のあるの」の方が普通の状態と勘違いしちゃって、正常時の方が「こりゃ何時もと違うからおかしい」なんて思ったりしてな。
誠に遺憾に存知ますが、体験からしてもちっとも他人事じゃ御座んせんの。😅

<つづく>

2021年8月 3日 (火)

音楽備忘録719 リフの上手な!?作り方⑥

恒例の前回補遺入りは、スラッピッングBassの音数の件からだうぞ。
今ではスラッピッングのテクもどんどん多様・高度化してるんで、怪訝に思った方向けに少々種を明かしてご覧にいれまする。

その1:サムピングとプルの交互
ピック弾きのオルタネイト同様「手は一振り」で2音出せるが、同一の1本の弦で高速に連続させるのは他の奏法より困難。

その2:常時2つの音色
親指爆速君だとある程度迄は行けるが、普通はこれもピック弾きと同様数が欲しきゃ交互に弾くよね。
その時に音色が交互に変化してOK、ってか寧ろ違いが出てくれないと格好悪い位だ。

これが「滑らかな」指やピック弾きとなると、粒も音色も揃って無きゃアウトだわねえ。
すると達人が超高速で弾いた際、Bassだと「何個弾いたか」はもう殆ど分からなくなってしまう。

その3:同じテクレベルの奏法違いで比べろし
ホントに追及したいとか真実を知りたいならこれは必須条件で、けれど一般聴者にとって幾つかなんてのは普段は「1,2,沢山」って位の原始的3モード程度で充分なんじゃないかな。

結局音の実数と聴感上の数は不一致で無問題で、求めたイメージが実現出来てりゃそれで良い。
飽く迄その為の必要時に、実数だとどうなってるかを参考に提示してみたつもりですた。

と来た処で本日のお題へ移行するが、従兄発案リフの件で丁度格好のネタが仕入れられたんでこれを生贄代わりにしちゃおう。
その内容は「隙間」と「同音連続」の問題で、原案では隙間無し・後者は奏力の関係もあって不明であった。

これはGuitarリフでって要望だったんで、先ずは隙間レスの不自然さに俺は注目した。
鍵盤でメロだけで良いなら左右の手を交互に繰り出せば隙間は簡単に無くせたりするが、普通なら「片手でしか弾けない」楽器は望まなくても何処かに隙間が出来易い。

これの試行時従兄はGuitar独奏状況らしいのを加味すると、「他が鳴ってたら弾かなかったかも」な部分も含めてしまってた可能性もある。
それへフレーズ1回りが2小節って点からも、ずっと隙間無しではクドイいし始終点が曖昧になり過ぎる気もしたのよ。

そこで最終決定は勿論お伺い後とはするが、取敢えず全体像に影響の無かった頭を休符としてみたんだ。
続いて一番悩まされたのが後者ので、何処のどの音だったら同じのが続いてもイメージを損ねないかだった。

これ何々スケールとかを無視すりゃ回避出来るんで取敢えずはそれを第1候補にしといたが、結局は途中の音がイメージと違うからって没になったっけね。
薄々予想はしてたのにどうしてったら、続く場所が無い方がコードが移行した感じにならなく済んだからだ。

従兄はタレ目だからってんでも無いだろうがPaul McCartneyばりに、必須じゃないなら同じコードで押し切るのが好きだしそれが結構特徴になっている。
その逆に敢えて同音連弾を許そうにも、元のラインからして複数個所には出来なかったんだ。

何処がダブっても構わんかの判定が源イメージレスでは不可能で、他の候補は「隠しトラック」を作ってそっちへ保存しといたんだけどね。
共作のこっちが作った部分を妙に気に入って暫く観客化しちまった様で、「隠し」ったって単にミュートを掛けといただけなんだけど見逃されちゃったよ。

とグダグタ連ねたがリフ部については「Guitarリフ化」させるのが俺の最大の仕事だったんで、こんな珍道中になったんですよ。
個人的にはGuitarである必要をそんなに感じて無いんだけど、従兄ったら良い齢して弾けない癖にGuitar信者だからねぇ。(傍目には練習時間が何十年もあった様に伺えるんで…)

いやいや決してディスる気は毛頭御座居ませんが、このままではHonky Tonk Womenみたいなのはきっと中々作れないからね。
遊び部分を取っ払うと音はずっと2つしか無くて、刻み(リズム)が創作の大部分でしょ。

今ならPianoで弾いたって誰でもそれと分かるだろうけど、誕生前夜でそうしても分かるのはJumpin’ Jack Flashとかの方だわよ。
「ならでは」のGuitarリフってぇと、一面でGuitarで演らないと聴けたもんじゃ無いってのも結構重要な側面だと思うですよ。

<つづく>

2021年8月 2日 (月)

音楽備忘録718 魔修理の予約!?

人も機械もその他の物体も、古くなると色々修理が必要になるのは必然とは分かっているが…。
唐突に纏めてやって来られると難儀なもんで、作業に取り掛かる順番も考えなきゃなんなくなる。

こう見えてちっともブログに書く為に直して回ってんじゃ無いんかだが、今それを計らずも証明するかの状況に陥っちまった。
そこで過去形の記憶を予約に改めたんだけど、この目白押しは梅雨の鬱陶しさに負けず劣らずですわ。

悲劇!?の発端は家族から突如乞われた壁の石膏ボードの穴塞ぎで、極小さいのなら未だしもある程度以上の大きさになったら普通は大工さんにお願いするもんだ。
処が困った事に俺以外の誰1人「メンテ予算」って概念が無いし、こっちは分かってても有り金殆どをそのアホな連中に先にむしり取られてるから対処が出来ない。

結局何時も最後は俺の魔力!?に依存されるパターンなんだが、それも可能なのは俺の手に少しでも空きがあったらの話しだ。
悲劇勃発前に抱え始めたのはウィンド型クーラーの異騒音対策で、どうも筐体内の何処か余計な場所が接触して異音の源になってるみたいなんだ。

最終的には駄目なら買換えも辞せないが、もし中を開けてみて下らない原因で起きてたらと思うとさ。
なのでとっとと外部の観察は済ませたんだが、一旦取り外さないと開けられない位置に止めネジがありやがんの。

まあ万一の子供の悪戯等からの事故なんかを考えりゃ仕方無いんだけど、取り外し作業に必要なスペースを作る処から始めなきゃなんない状況だもんでね。
ムシムシ(点けるとウルサいからNG)する中でだと一段と捗らなくてと、そうこうしてる内に又してもLED照明が不具合を起こしちゃってさ。

泣きっ面に蜂の典型にもめげずに兎に角カバーを開けて調べてみたら、駆動回路基板が想定よりかなり高温になってたんだわ。
部品自体や回路設計には問題無くても、実際部品は一切壊れて無かったし劣化も認められなかったんだけどね。

特に熱に強いハンダなんて使って無いし持って無いんで、基板をもっと大きいのに作り変えてみようかって。
そもそもは予想外に早く逝かれて煩わされてるにしても、これは覚悟した上で買ったのだから許せなくはない。

しかしたて続けで襲われちゃ流石に閉口もんで、全部放棄してトンズラでもしたい心境だけどそうも行かんしね。
少しでも近道とか楽に早くこなせる計画を立てるとして、やはり今回も照明が先頭打者だ。

高温・多湿の面からは真っ先にクーラーに手を付けたい処だが、午後になると暗くなる部屋では暫くこっちを我慢するしか無い。
さてLED照明の改善内容は「放熱する場所を増やす」のが目的で、流用トランジスタが放熱器取付を配慮されて無いタイプなのが発端だ。

現行品の有無不明もかつてはそんなの用のヒートシンクも少しは出てたが、付ける設計になって無い分これを追加するだけじゃどっちみち心許ない。
付ける設計になってるのだったら大抵のは足より放熱器と接する処へ多く排熱が行くが、非対応のでは足の方へより多くの熱が伝わる様に作られてるのだ。

尤も元のでは放熱器を追加する空間がどうせ足りなかったんだけど、単に大きくするんじゃ無く「足の熱が伝わる先」を増やさなくては意味が無い。
電流経路が伸びるの自体は非効率なんで元は最短化させてたんだが、遠くなった方が良い事もあるのを再認識させられた。

個人的には基板の銅箔面で放熱するのは好きじゃ無く、例え溶けなくても温度差に依る金属の収縮からハンダ共々ヒビ割れ等を起こし易いからだ。
前のバージョン!?の最小基板だとハンダの面積も小さかったから、ハンダ付けの粗相以外にこれが
泣き別れを起こした可能性も拭えなくなって来たや。(接触不良は2度目だしねぇ…)

※執筆7/15(木)

<つづく>

2021年8月 1日 (日)

音楽備忘録717 Mixer卓のルーティング⑪

今日はちょい遅ればせながらMic Preを独立させると、何故卓内蔵のより割高になり易いかから行っとこう。
簡単に気付けるのは筐体やコネクタが別途で必要になる辺りだが、私的には電源回路が鍵を握ってると考えている。

回路規模が大きくなると足りなきゃ困るから必然的に電源もそうなるが、ギリギリ足りりゃ良いなら小規模のにはコンパクトな電源で済む様になる。
のが普通なんだけど物理的には足りてても余裕が少ないと、状況次第では音に悪影響を及ぼす事も出て来る。

例えば24chあって夫々が普段は100mAで足りる様になってたとして、その内の1つだけ更に10mA余計に食っても全体からの増量はたったの約0.4%に過ぎない。
だが2chしか無くてそれが起きた時は、電源側から見ると5%の増量となるから変動巾が桁違いに大きくなってしまう。

そりゃあ理論上は24あったって一度に12chで不足が生じりゃ条件差は無くなるが、限りなく100%に近い確率でそんなのはGain設定の酷いミスとかでもして無いと起こり得ない。
ので小規模のだとまるで予約がたった1人しか入って無いけど何時来るか分からないから、朝一から開店させといて閉店間際迄待ちぼうけを喰わされたみたいな様相を呈すのだ。

但し非効率な代わりにご利益の生じるケースも無くは無く、2chのを12台用意した際などにそれが現われる。
1台24chの場合その内の1つで生じた影響がそれ以外の23chに及ぶ場合があるが、12台24chにしてあったら被害を被る可能性があるのはたった1chだけに激減する。

故に徹底的に拘ればMic毎に全部専用のを独立して用意しとくと、この部分での他chからの影響は完全に排除可能となる。
高級業務用コンデンサタイプのに最初から専用ユニットが付属状態で売られてるのなんかには、この件も含まれている。

とは言え現実的には全バラにしようとしたらコストも然る事乍ら、置き場所も接続ケーブルも盛大に増やさなきゃなんなくなるからね。
ので大飯喰らいのコンデンサタイプ以外は、纏めて扱うのが一般的になっている。

今回のもルーティングとの繋がりは一見希薄な方に違いないが、独立機でも比較的大規模な機種の場合次の様な新たな選択肢が生まれる可能性がある。
それは卓のに比べりゃ劣るがMixer機能が搭載されてるのが多くなってて、Sub Mixerとして部分的な機能移転が可能となったりもするからだ。

PCでは先ず無いが(主用途違いのは除く)モバイル用録音アプリだと、トラック数が24ch無いのの方が普通だ。
サウンド的にDrumはマルチMicにしたいが後でコーラスを沢山重ねたいなんて時に、太鼓を録る時点で2トラックに纏めとくのには重宝する。

これも理想的には全部録り終ってから個別調整出来た方が良いが、それにはモバイルでの録りをパート別等にしてデータをPCに全部転送してから混ぜなくちゃなんない。
近年本邦では非理系の若年層ではPC不所持の方が多数派と訊くんで、Mixer卓を借りずに自前のだけで録ろうとすればこの差は甚大なんじゃないかな。

で大した問題じゃ無いかも知れんが、どの段階でどの程度纏めるかでケーブル数や接続に違いが出て来るよね。
すると裏技レベルの話しにゃなるが、時には「繋げられる」事情の方を優先する事だってあるかも知れないよ。

そんな際に脳内保持パターンが少ないと諦めちゃって、後でしまった出来たんだったなんてのが出て来る。
つい先日に俺等も従兄宅で使えるコンデンサMicの件で失念してたのがあって、とっくに終わった筈のMicテストに追加分を発生させちゃったばかりだ。

これは折角だから後日別項を設けるが、俺等の記憶に「Micの姿」の不足があったのが直接の原因だった。
具体的にはポータブル録音機のMic部分だけを使うってだけなんだが、随分昔から2人とも何時も目に入ってたのにねぇ。

そんな俺言い「魔活用道」だって追及するとなかり際限無くてキリが無いが、研究しなさ過ぎると可能性の芽を大量に摘んじゃうからのぉ。
録音機器の選択とルーティングには目立たぬ様でいて、斯様に密接な関係があったんで御座居ます。

<つづく>

« 2021年7月 | トップページ | 2021年9月 »

フォト
2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ