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2021年7月 6日 (火)

音楽備忘録691 Mixer卓のルーティング④

さて前回の「限界状態で試しとく」は万一の破壊の恐怖だってあるやもだし、機器数が多いと試す時間が足りないかも知れない。
そんな際にお助けになるのがマニュアルの「最大出力」で、これと相手の「最大入力」を見比べられたら少なくともテストの必要性が事前判定可能になるんだ。

だが特に近年になる程惜しいのは、↑が無記載なのが増えて来ちゃってる処。
この傾向は業務用度とリアル度にも左右されてるみたいで、完全業務用の実機でなら多分今でも端折られて無い筈だ。

してこれで一般音楽家や趣味者を苦しめるのが、特にスマホやパッド端末に繋げられるインターフェイスで顕著な処だ。
中でも俺が忌避してる某🍎印関係のなんて、そもそも🍎側のData公表がちゃんと使うには少な過ぎるんだものさ。

私的自主防衛手段としては…ってその類のそもそも一切まだ持てて無いんだけど、「古くても業務用」の中から選ぶと回避し易いどす。
この件って世間一般のご時勢もあるのか知らんが、例えば楽器Ampの「物理的に厳密」な最大出力の公表・記載の有無にも表れとるでぇ。

ほぼ球のしか作って無かった当時のFender Ampのカタログには、パワフルさ誇張の意図だってあったろうがそれがどれにも載ってたよ。
買ってそのまま使うだけの人には誇張でしか無いけど、後でスピーカを交換するかも知れない人にとっちゃかなり重要なDataだ。

スピーカのスペックって特に記載の無いヤツは、連続又は平均の倍が最大入力の設定で設計されている。
だが当時のFenderの球のって、最大(ピーク)が2.2倍とか一寸越えちゃてるん。

故に万一一般設定ので耐入力ギリギリのを選んじゃうと、他の同出力Ampで平気で聴いた感じに大差無くても逝かせちゃう可能性があったんだ。
これと同様卓の方でも残念乍らそんな俺言い「ベリー業務用」には随分縁薄で来てるけど、その筋のの程最大入力マージンが大きく取られてる可能性は間違い無く高いんだ。

なので皮肉な話しだが素人向けの程気を付けてないとやらかし易いのに、どうせロクにマニュアル読みゃせんし分からんだろうからでData公表が省かれちゃってるなんてねぇ。
んでこの一面では不親切からの被害!?に一番遭い易すそうなのは、簡単お便利オールインワンタイプのへ稀に外部Effectorを繋ぐ時とかかな。

日常的に使ってたらEffectorの音色が耳に良く残ってるだろうし、録音機のレベルオーバー時の音の変化にだって割と詳しくなれてるだろう。
それが両方共お初の時にこれに来られると、最低でもどっちに問題があるのか把握するのに時間が掛るよね。

更に例えば従兄宅にあるヤツだとGain(感度調整)ツマミは表に出て無くて、設定画面の中に埋没!?してるから瞬時にとか頻繁に弄るのには滅法不便だ。
この際思い切ってツマミ類も全部バーチャル化させてた方がこの件等ではまだマシで、下手に外にリアルのも付いてると最悪あるのさえ失念し兼ねんよ。

アナログ卓みたいに殆ど全部リアルのになってっと探すの大変・メンテも大変にゃなっちまうが、中途半端に隠されてるよりゃあったら「何か付いてる」のだけはすぐに分かるもん。
又業務用の古典アナログ卓だと「信号の流れ」にほぼ沿って全てが配置されてるから、経路を理解したい時にも役立ってそうだ。

因みにそうしない方がもっとコンパクトに纏められたりすんのになして愚直に行ってっかったら、異常時の対応を迅速化する意図もあるからだ。
ホントはデジタル化したってこの部分は全く一緒なんだけど、内部半導体の集積度が上がって「順番に分けて」が困難になっちゃった。

なので私的にはもし本格的に卓のルーティングを学びたいなら、入力数は4つ程度でもやれAUXだの何だのと一通り付いてるアナログの中古のを安く仕入れてそれで格闘するのがお勧めだ。
言うなれば昔は何処の学校の理科室とかにも置いてあった、人体モデルのMixer版って処ですかね。

古い奴とお思いでしょうが人間の方に劇的な変化がまだ訪れて無い以上、「百聞は一見に如かず」はどんなに流行って無くても不変で御座居ます。
言葉の方も姿を変えちゃ居りますが、「可視化」ってったら割とすぐピンと来ませんこと。

<つづく>

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