音楽備忘録694 Mixer卓のルーティング➄
果てさてここ迄呼称に捉われるなと吠えて来たけど、かと言って全く意味無く命名されてるんで無いのも事実だす。
ので思い浮かぶ順に一応の想定用途を記してくが、これで一番関係があるのは入出力がモノラルかステレオになってるか辺りかな。
では想定用途が狭目のEffectから行っとくが、厳密にはその後に付く事も多いSendとReturnの影響が結構大きい。
中には送り受けの両方共ステレオにしてあるのもあるが、かつての多数派は送りモノラル受けステレオだった。
そうなったのは「モノラル音源をステレオ化するEffect」ってのが結構色々あるからなのと、純然たる汎用卓にはメインのInput chは元は殆どモノラルのしか無かったからだ。
ステレオ仕様の片chだけ使ったってモノラルを受けられるが、その時半分は無駄になるし下手すりゃ雑音源とかになり兼ねない。
その逆に各chにPanpotさえ備わってりゃ、2ch使ってPanを夫々左右一杯へ振っときゃ良い。
この際1音源に2ch食われはするが無駄になる部分は無く、単純にInput数に余裕を持たせとくだけで全対応可能となる。
のであらゆる使われ方を考えると単純に数が多い方がより応用が利くし、お仕事の現場じゃ予備レーンや補修部品の備蓄にだって有利になる。(種類が減らせるからよん)
故にEffect Sendも数に余裕が持たせてあったら同様で、例えばSend 1をL chにSend 2をR chの送りに割り当てるだけの事った。
俺知りでStereo ch Inputが卓に普及し出したのは素人用廉価版からで、極力コストを掛けずサイズも大きくせずに「あと1つ」を増やす為の策だった。
結局の処何処を通ったって音質等に問題や差が無きゃご自由に状態なんで、何でもやたらと沢山あるのの方が自由に使えるのだ。
尤も実機だとコスト以外に場所を盛大に取られるから落し所が要る訳で、だからこそデジタルバーチャルのではもっとケチらずに奢っといてくれたら良かったんだけどねえ。
どっこいどうしたもんかデジバー君のの方がどれも何だかケチ臭くなっちゃってて、使い方の自由って点では制限が多くなってるぞ。
もしかしたらリソース事情もあって「掛け録り」が流行ってるからかも知らんが、その場合トラック数はモノラルのを録っただけのより倍は用意出来ないと安心出来ませぬ。
デジバー君ならアナログのと違ってトラック追加は朝飯前だけど、もし元が24のが倍になったらかなりそれも重くするから大差無くなる気もすんだけどねぇ。
んまっこれ等から最終的なchとかトラック数はどんな経路を来ようと端折れず、実質はどの段階から幾つ増えるのかが選べるってだけなのよ。
私的には単純に沢山あるヤツに個別仮名(かめい)付けで判別するのがお勧めだが、ウチの従兄みたいに回転ボリウムは平気だがSlide Faderが苦手なんて変な癖を持ったりしててもそんなに珍しか無い。
ので他人のを参考にするのは大いに結構だが、最終的には各自自身で最適化を図ってかないと参考元に追付くのすら難しいと思うな。
俺が何時もはバスドラって呼んでるのを従兄はベードラって言う方が圧倒的に多く、こんなに長年近くに居て協業しててそんな有様だからね。
自分でも気付いて無い癖とか個性って際限無くあるもんだけど、少しづつでもそれを把握してフィットさせてくしか無いんじゃないかな。
ホントの「直感的な操作」ってこう云うのに沿ってないと無理で、習うだけじゃ獲得出来ないんだ。
それからすると自主性に乏しい人には不向きで、丸々全部をそのまま教えてなんて思ってる様じゃゴールが遠い。
一般的には機械に強きゃ行けそうと思われてんだろうが、機械音痴でも自主性に優れてたら諦めるのはまだ早いんどすえ。
<つづく>
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