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2021年7月16日 (金)

音楽備忘録701 録り方の問題 場所編

今はコロナ禍でより促進されてるが、近年はそうじゃ無くても録音のパーソナル化が著しいと感じられる。
個人若しくは少人数で最も悩まされるのは録る場所ではと思ったんで、これについて色々ぶってってみたい。

担当楽器(打込み等バーチャルも含む)次第で条件にかなり差があるのも大変だけど、Line録りや打込みなら殆ど音が出せなくても行けると思ったら拙速なのだ。
近年本邦の特に若年層では最早インナーイヤータイプで聴くのが日常だろうが、聴き手や聴き方を制限しない作品にしたかったらある程度の音量でスピーカでモニタしとかないと危ない。

その理由は随時吠え「人耳の音量に依る周波数特性の変化」等だが、実はインナータイプだって常に同音量で聴くんじゃ無きゃ軽くはなってもこの
影響は残ってるのだ。
処が狭小過密国で個人レベルとなると、戸建て居住も減ってるからそんな環境の確保が難しくなっている。

生楽器であれば「普通に演奏したのを録る」為なら多少の出費も覚悟し易いが、Mix時等「聴くだけ」の為となると爆音出んから誰がわざわざ借りたりするかよって思っちまう。
或は逆に低頻度だから・近隣だって時々工事とかで随分ウルサくしてんだからと、無防音で無謀を押通す輩も居たりする。

が そんな風に無理を通して道理を引っ込ませたつもりでも普通のマトモな人だったら、真に余計な遠慮無しに行けるのは被害者が家族程度のレベル迄なんじゃないのかな。
これについての議論はここでは不要なんでスルーするが「何の気兼ねも無い状況」と比べると、どんな負荷だって何らかの悪さを働く可能性が否定出来んっしょ。

現実には数多の制約から理想に近付くのは厳しいけど、だからって環境の向上を怠って放棄しちゃったら作品の何処かに負の遺産を残すかも知れないんだ。
又遮音問題にしても出す方ばかりに気が行きがちだが、受ける方でだって肝心な時に来られたらとっても困るんだ。

かつて弟子時代に昼間はある程度出せる下宿(師匠命名)部屋で録ってた際、曲終りの余韻部で突然電話が鳴りだして内心ドキッとした事があったっけ。
当時その部屋に付いてた電話は呼び出し音のミュート機能無し・取り外し不可な仕様だったから、なるべく「掛って来なさそう」な頃合いを見計らってやってたんだけどねぇ。

楽曲がにぎにぎしく明るいのだったのと、録音も配布もカセットだったから今程には入って無かったのは不幸中の幸い。
けど良く聴き込まれたらバレる程度にはなっちゃってて、そんなお客さんには効果音とか何とか苦しい言い訳してた気がする。

因みにこの時録ってたのはVocalで、歌:呼び出し音の音量差はかなりあった。
実際爆音のを録ってる時程影響が軽くはなるんだが、Drumでだって始まる寸前とか終わった余韻の最後部とかに来られると案外誰でも気になるもんなんだ。

「歌終わったっぽいけど最後に何か呟くかも」なんて聴かれ方をしていたら、歌終了直後から「耳の感度を上げられ」ちゃってたりしそうだかんね。
それに個人的に拒絶してる「無理くりコンプ」をしたりすると、極論的にゃ「入ってた音は全部最大音量」にされちゃうから今の方が凄く深刻化してんだぜ。

この両面から考察して無事に録りたきゃ、「自分が大人しくしてたらほぼ無音」ってのが必要条件だったんだよね。
Classic系と比べるとポピュラー系の人は一般的にはそんなに静けさなんて求めないけど、頻度に差こそあれ要らなくは無かったんだわ。

これをどうやって獲得してくかが課題だが、「怒られない・叱られない」為だけに録音場所が要るってんじゃないんだ。
もしまだ気付いて無かったら、是非知っといて欲しいな。

<つづく>

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