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2021年7月 2日 (金)

音楽備忘録687 魔修理の記憶②

今回は未だメインとなってるエレキGuitarの件で、一部概述のFender Mustangの「大修理」の巻だ。
これは前回述の楽器屋で破格だったから手を出した中古ので、消耗度は低かったがしょーもない魔改造がされてたせいで大多数には敬遠間違い無しな状態だった。

その酷さが後の色んな作業に直結してたからそこから行くと、先ずはボディの塗装が乱雑に削って剥がされていた。
物を知ってる人だったら目止め(木目に塗料が染みちゃうのを防ぐ)は残しといたりもするんだが、きっと電動グラインダかなんかを角度が付いたままで当てちゃったんだろうな。

お陰でいざ修理しようとして良くよく眺めてみたら、材自体が鱗みたいに少し掘れちゃってやんの。
お次は電装部分でピックガードは多分元からのだろうが余計な穴だらけ、PUはBILL LAWRENCEが奢られてたもののリアのたった1つに半減。

その上Tone Potも外されてたのに、何故か無意味なStrat用3ポジション切替えSWが…って状況だった。
こんなのを当時どうして買ったのかったら、兎に角「本物のFender系サウンド」が欲しかったからだ。

その頃は今よりもっとBassメインで舞台上で使う機会は少なく、これと比べたら大分マシな状態のGibson SGの方がメインだったのもあったしでだ。
尤もマシったって高校生の大貧民君が買えるのだから、ネックのヘッド部折れを簡易修理されてた様な心許ない代物だ。(俺は簡易と認識した理由は後述)

ここから概述重複になるんで簡単に済ませとくが、要はこれ等に付いてる部品代と考えてお得だったからの決断だった。
勿論運良く上手く直せたらそのまま使う腹はあったが、当時は兎に角海外のだと部品価格も今よりもっと高額だったんでね。

そして使用上の目的としては録音での音色バリエーションの追加と、アーミングの再登場だった。
全くの偶然だがこの時点迄に俺が買ったエレキって、実用になるならないを別とすりゃ全部アームの付いてるのだった。

その遍歴は一番最初のは真っ赤な偽物のSG擬きので、これは中坊が親に買って貰う都合でそうなった。
本家と少しは似てるのがボディシェイプのアウトラインだけって凄まじい奴で、その酷さを誤魔化そうと思ったか知らんが辛うじてギリギリ使える程度の変なアームが付いていた。

その次が上記の首折れSGだが、オールドタイプでも無いのにストップテイルピースが板バネバイブローラ(多分純正品)に換装されていた。
真っ赤な偽物は初心者練習にしか堪えられなかったから友人に売り飛ばしたが(これを敢えて零号機と呼びたい)、初号機のはやはり利きが弱い上に狂いも多かった。

それでもそれなりに使いこなしている内に板バネ部が折れちまったんで、Mustangを見つけた時点ではアームの使えるのは無くなっていた。
これ等から当座はSingle Coilサウンドとアームさえ録音で使えりゃOKなので、暫くは調整だけで時々使う感じだった。

だがSingleサウンドでリアかフロントの片方だけってんじゃ何だし、しかも毎回位置を「付け替え」るんじゃあ苦し過ぎる。
ので先ずは同じPUを探して増設する事となり、切替SWの余りポジションをフェイズアウト配線として劇的にバリエーションを増やした。

因みにたまたま当該PUがバランス出力になってたからそれを応用しただけで、それよりもPUキャビティ部のボディ増し掘りの方が主だった作業だった。
このPUって実はSingleサウンドのハムバッキングなんで、外部からだと分からないが一寸だけ背高ノッポだったんだ。

それでリアの方は前ユーザーが加工したかハッキリしなかったが、フロント側はそのままじゃ弦につかえちゃうから駄目だったのよ。
ボディ材が柔らか目だったから助かったけど、ヘタリ気味のノミと彫刻刀なんかだけで掘ったもんだからかなり時間も掛って若さ全開の当時でもかなりへばったさ。

<つづく>

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