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2021年7月13日 (火)

音楽備忘録698 録り方の問題 打込み活用編⑨

打込みだけで完成させるのとの差と適化を述べて来たが、ほぼ普通に打込んどいたので個別録りする際のスキルを今日のテーマにしよう。
この方法で気を付けなきゃなんないのはダイナミクス(最大と最小音量の差)の不足で、事後処理も可能ではあるが手間がえらい事になる。

ダイナミクスの事後調整は音源が生かどうかに関らず、現況で実用レベルにあるのはほぼ圧縮側のみだ。
なのでこればっかりは打込む段階で手を打っといた方が良く、尤も打込みでも近年本邦「無理くり高音圧」みたいにしてないならそれ程心配しなくても大丈夫だ。

只そんなのばかり聴いていて楽器を全然手にしない様な人は、加工度の低い生演奏のなんかと聴き比べたりして実態を掴んどいた方が良いかも知れない。
こう云う面からも高音圧一辺倒なのは音楽歴の浅い人の一部へ誤認を強いたりするから嫌なんだが、生演奏の方へ無理くりコンプすりゃそれでも揃えられちゃうから微妙だわ。

わそれとして個別録りする際に必要な工夫がこれ等と全く別の処に1つあって、しなくてもどうにもならんじゃないが加えとくと格段に楽で正確に出来るのがある。
それが俺言い「Start Click」ってぇので、どのパートにも始まりの一発目にピッっとかって音の印しを入れとく事だ。

概述の如くシーケンス部以上に音源の開始不統一の事情から、厳密には元から「ズレてるとは感じないがホントはピッタリになってない」のが少なくないからだ。
これが普通に打込みだけで鳴らしてる分にゃ「ズレ巾が一定」だから気付き難いが、録った後に波形画面でちゃんと頭を揃えたら「何か打込んだ時のと違うぞ」なんて怪現象が起きたりもする。

そんなのに惑わされて一体どれ位にすりゃ良いのか迷わされたりするのが、「最初のピッ」がありゃいとも簡単に瓦解する。
最終的には生のも録り終えた時点で耳に従って再調整したりもしてるが、「打込みをマルチトラックへ移転」する作業はこれでシンプルに出来る。

してこの「ピッ」は万一打込みだけで完成に変更となっても、今時ゃMIDI Fileで配布なんて先ずしない。
さすれば音声File化した後で不要なら取除いちゃえば、入ってなかったも同然に出来るんで邪魔になって困ったりゃしない。

但しその音量をかなり控え目にしとかないと全トラックのが一斉に鳴るんで、スタート時にバカデカくなって一寸ビックリさせられるかも。(従兄から苦情を貰った事あり💦)
処で近年では録りのデジタル化のお陰でファイル名にテイクなんかを併記可能になったからスッカリ廃れたが、生の録りでだって昔は弾く前に声で「テイクスリー」とか口で入れとくのが普通だった。

昔だってテープリールのラベルとか箱には書き込んどいてたんだけど、同じテープの中で同じのが何回も繰り返されてるとその判別が紛らわしかったよ。
だいいち弾く方に没頭してると、後になって何回目のが良いって言ったのか忘れちゃったりしてね。

これがFile名に「仮候補」なんて付けとけるから今は安心になったが、この手の「判別タグ」みたいなのは何でもかんでも付けられるだけ付けといた方が良い。
わ兎も角普通に打込んだのだと個別録りには音量の小さ過ぎるのとか、Panpotでモノラルになって無いのも少なくない。

これ等はこの手法では必ず後で調整し直すんだから録る時だけ一旦音量はフル・PanはLかR一杯に振っといて、モノラルで収録しとくとトラック数の節約になる。
但しドラムのみたいに音源自体がステレオのはモノにせず、必要なら弄るのは音量だけだ。

又これも概述だが特殊事情が無いならEffectも全部一旦外すのがお勧めで、生演奏のへ「打込みののEffector」を普通は掛けられないのでお忘れなくだ。
こうして文書化してみると結構独自プロセスも少なくないから、何やらかなり面倒そうに思えてしまうかも知れない。

だがそれを言うならそもそも録音ってのが面倒が少なくない作業なだけで、打込みを使わなきゃ考えなくて済むってもんでもないんですよ。
唯やり方や場所が一寸違って来るだけで、これは同じ生でも録る相手次第で元から随分と色々要求されてんだから。

<つづく>

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