音楽備忘録696 魔修理の記憶➄
今回は何処迄自分でチャレンジするかをテーマに展開させてみるが、技術力も経済も人夫々千差万別だ。
なので携わり度の巾は広大だと思うけど、誰にでも関係する部分があるのは忘れて欲しく無い。
それは普通に探せた範囲では修理を断られる様な時で、信頼性や手間を気にすりゃ捨てる・諦めるべき段階と思われても仕方無いんだけどね。
けど問題無く投げ出せるのも大抵は代わりが手に入る保証があるからで、万一ここの判断に瑕疵があると捨てた後で後悔させられる。
そこでスキルにもかなり左右はされるが私的には、捨てる≒壊しても構わないんなら一瞬でも投げ出す前に直そうとしてみるのがお勧めなのだ。
この時点でお気を付け頂きたいのが「正確な比較」で、健全な同じのの手持ちがもう1つあったりしたらちゃんと比べられたんだけどさ。
スペアの無いのは現物がオシャカだから「記憶の印象」と比べるしか無くなるが、それって滅多に健全ならあーでこーでなんて風にゃ記憶して無いでしょ。
そうなると例えば前のGuitarはRockもJazzも一本で行けたのに、今度のはJazzだと芳しく無いのがあるからもう一本なんて「かなり後になってから」露呈して来る可能性が拭えない。
この懸念に苛まれ難いのはデジタル系の機器で、危険度の最も高いのは個体差の大きい手作り品だ。
但しデジタルでもスペックと音質は別物なんで、スペックより同一ブランドとか同系統のの中から探す方が近いのが見つかり易い。
なんてデジタルに対してだけ少し弱気なのは、俺が古くてアナログの方に断然明るいから…も確かだが根本はそんなの一切関係ねー。
真の理由その1は進歩の早さと集積度の高さから、半導体の製造期間が短いからだ。
その2は人力でのハンダ付けが困難な狭さで、これは作業時の放熱も大変シビアになるのを含んでいる。
コスト・サイズ・工場での作り易さからそうなってるが、ワイルドに云や修理を無視した設計でもあるのだ。
メーカも保証期間内の対応を基板ごと「挿し替える」のが殆どなんで、健全な基板が入手出来ない限り復元率はゼロに近い。
これを加味するとデジタル機器なら、極力汎用部品だけで構成されてるのが長く使いたいなら向いている。
その筆頭ったらデスクトップ型PCが抜きん出てて、かなり古いのでも数が膨大に出てたのなら生き残り部品の流通量も多くなる。
この辺も俺が音楽用にはわざと古めのを使いたがる原因で、出たばっかのだと先行きが不透明だからねぇ。
とは言え担当楽器等の関係でデジタルとアナログの比率に自然と差が付いちゃうから、その影響の方がもっと大きいかも知れないけどね。
私的体験からすると長寿命を狙うならアナログでも構わないのはアナログ、デジタルならPC等汎用部品だけで構成されてるの程生存率が高かったな。
この件で特徴的なのは自分で直そうと他人に頼もうと、案外最初の選択肢に差が無い処だ。
直して貰える所が見つからないのだと自分で苦闘してくしかないが、人任せで良いからどれでも良いやとは言ってらんなくなるのがこの辺なのよ。
頻繁に買換えて新鮮を味わい続けたい気持ちだって分かるけど、習熟期間が長めのだとそれだけでは永遠の学生で社会人になれない様なもんだ。
趣味性も高いが人より沢山投資したのに、却ってそのせいでスキルが頭打ちされたら残念でしょ。
次々と新挑戦してくプロの外面に騙されては良いカモで、そう見えて一発屋になって無いならその人って必ず裏で何か継続させてるのを持ってんだ。
スキルはそっちで研鑚してんだけど表に出て来ないから、才能が凄きゃそれだけで行けるって勘違いされるんだろうね。
<つづく>
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