音楽備忘録700 Mixer卓のルーティング⑦
AUXの続きとバーチャルのへも触れ始めるが、概述の如くAUXには明確な規格や基準は存在しない。
故に分り難さ99%な代わり、広範な用途に使えるのだけが取り柄みたいなもんだ。
もしかしたら超高級機だとかカスタムメイド品だったら、もっと曖昧さの軽減も可能ではある。
がその為には「10年後に唯の1回」しか使わなさそうな機能迄搭載しとかなきゃなんなくなり、そのXデーが来る迄機能維持のメンテも続けなくてはならない。
それからすると実機の場合は非常時だけ何か追加する方がより現実的なので、用途不詳の方を我慢せざるを得なくなってるのだ。
だがPC内等のバーチャル系だと、バーチャル領域での追加が現況では困難なのが多い。
それからすれば呼称云々以上にもっと余裕を持たせといて欲しいんだが、ソフト(アプリ)にだけ搭載させといても機能させられない。
そうですインターフェイスが対応して無いと無理で、特に用途の限定を軽くしようとするとここがネックになっちまう。
Effect関係だけなら内部だけでも賄えるが、モニタ等「外へ出せないと」の分が付いてないとさ。
んでそうなると物理的には元File温存のままで個別掛けも出来ちゃうから、必要最低限の方向へ行かれちまった。
音楽的には勝手に手法を決められるのは害でしかないんだけど、ニーズの低いののせいでソフト自体も動作も重くなるのが嫌われたんだろうな。
貧俺は現況未体験だが高額な業務用のだと、近年では絶滅間近のサウンドカード形態のでフル対応に近いのがまだ売られている。
旧式でも俺がこのタイプの方が好きだし良いと思ってるのは、カードにソフトの一部を盛込んどけるからだ。
インター君のUSB等では例え最新のでも、余程の古典機じゃ無い限りマザボのスロットの方が扱えるDataが質・量共に圧倒的に多い。
それ処かパッドやスマホだと電波の方はかなり優秀だが、有線接続は上記と比べたら死ぬ寸前かって位脆弱だ。
これ等からすると本格タイプの実機に拮抗させるには、USBのインター君如きではお話しにならない部分があるのである。
念の為補足しとくがこれは単純な性能では無く、主に機能面の事ですからね。
ここでご留意頂きたいのが高名プロでもUSBのを使えてる理由で、Mix等でもっと機能が要る際はハイスペックなStudioに置いてあるのなんかを使えたりするからだ。
だが俺を筆頭の弱小連中はそんなカードなんて持合せが無く、この面では却って格差拡大を助長してると言わざるを得ない。
にも拘わらず弱小連は金無しばっかだから、作った処で経費回収が困難って残念な構造となっている。
ではどうしたら少しでもこの不利を克服出来るかったら、デジタルバーチャルへの執着を捨てるしか無いと考えている。
「いや私ゃ別に不便して無いよ」って方、半分おめでとうございます。
って例に依って僻んで皮肉ろうってんじゃ無くて、録る音源もそれで満足出来てるかが疑わしいからなんでやんす。
例えば尤もバーチャルに近いシンセ、それの名機の生音を聴いた経験は御座居ますでしょうか。
ウルサい事言って済んませんが、機器コンディション・モニタ方法・その奏者の全てが水準を確実に超えた状態のでさ。
実体験からすると平成以降にやり始めた人だと、それ以前より体験チャンスが激減し続けて居ります。
なので未体験でも大抵は本人のせいでは無いし全く罪は無いんだけど、もし知ってると本物と紛い物の差やそれが何処にあるのかが分かります。
そんなモノホンを最大限に活かそうとすると古臭くても、昔乍らの手法に一日の長が未だ残存してるんでやんす。
これ等からもっと現況に寄せるべきを、敢えてマイナー化した実機中心で話を進めてるんでゲス。
最後は今度はホントの嫌味、「現代バーチャルはあった方法を忘れさせる機能も付いてんのか」なんてよっと。
様々な事情が絡んでとは言え、ユーザーにとっては少々勉強の邪魔になってるのは事実。
悪気皆無でも殺しゃ罪、って程大袈裟では決してねぇんザンスがね。
<つづく>
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