音楽備忘録660 魔改造悲喜こもごもⅣ-⑮
下駄材取付迄は大体想定通りに進んだんで、次はLEDのレーンを乗せる部分の工作と取付だ。
俺称レーンとはLED素子が乗った放熱兼用基板なのを再掲しとくが、概述の如く元機でもこれだけで放熱を賄ってはいなかった。
これが元は2本のを4つづつに切断分割しても長さが280mmあるが、アルミベースプレートの厚みが0.5mmしか無いから「高級な下敷き」並のベコベコさだ。
この面からも介添えが必要でその為に探し当てたガラクタアルミは、5つ共厚さが同じなのを優先したんでそれ以外は形状がまちまち。
その形は基本的には3つあってその内2つは板状、残りは変形コの字型だ。
前者は細長くシンプルなのとL型半導体放熱板を伸ばした物で、巾や切欠きの有無等随分な違いはあるが厚みは一緒。
今回用途では「平らに」しか使わないんで、こんなに違っててもそのまま下駄材へネジ止めすりゃ機能的には完全に同等だ。
それに対し後者はコの字型のせいで未加工だと高さが少し増えちゃうが、中3列に使えば大した問題は出なさそう。
変形なんで取付は唯のネジだけとは行かないが外部からは見えなくなるし、配置の工夫で多少の凸凹等も何とか出来る筈だった。
処がいざ長さを切り揃えて下駄材へ当ててみたらば、想定外の問題が発生しやがった。
上図は左がイメージしてた取付状態で右がそのまま無理矢理付けたらってのだが、パッと見では上下が面平行になってると思ったのが実際は違ってたのよ。
誇張断面図説としては灰色(現実はアルミだから白銀色)のが件のコの字型材・下の地面みたいなのが下駄材で、青が作ろうかと思ってた補助金具だ。
そして図には書込み忘れたが、灰色の上面に何等かの方法でレーンをへばり付かせようとしている。
上述の通り出っ張るのを中3列にすれば外側に影は出来ないから許容と思ったっけ、俺が見逃した「余計な斜め」のお陰でLEDが傾くんじゃ流石にNGでんがな。
もし傾き君が2本だったら外側で逆向きにして誤魔化せるかもも、3本じゃ全体の光束がどっちかへ寄っちまう。
これぞ典型的ジャンクの悲哀と言った呈だが、面平行獲得の為にゃ小細工をしなきゃなんなくなっちまった。
仮にヤスリで底面を平らにするとして切削量も凄くなるが、それより大変なのが真っ平らにする事。
長さがこんなにあると僅かなうねりや捻れ位は生じそうで、或は何らかの工夫で強引に水平にするのも不可能じゃ無いがどっちにしても密着の確保に問題が出そうだ。
今回のではなるべく沢山熱が伝わる様にしときたいから、僅かな面の変形や上記後者のだと線接触になるのが都合悪い。
では切取るとして加工がシンプルなのは「コ→板」だが、それだと280mm×3もの長さを切んなきゃなんない。
しかも上図で横幅に相当する箇所でたった10mmしか無いから、切る時動かん様に押えとくのすらも大変だ。
そこで悪知恵総動員で切る量を減らす画策をした処、上図にはそれが描かれて無いが下駄材表面の形状がヒントになった。
概述の如く「元フロントパネル」で色んな形の穴がある他、実は溝まで付いてたのよ。
つまり土台側で引っ込んでたり穴になってる箇所は「下に少し出っ張った」ってへっちゃらなんで、それ以外の箇所だけ板状に加工しようとなった。
その結果切る距離は最短化出来たものの加工数は大巾増、お陰で工期がビロ~ンと伸びちゃいやした。😓
但しこっちも恒例化しつつある負け惜しみを噛ますとすりゃ、こうしとくと木工の「ほぞ組み」近似となるから固定強度・安定度はご立派にならぁな。
って全然今回のには必須じゃないから実勢利点は、せいぜい固定ネジの数を減らせる位か…。
借金や労働は、ほんの一寸だって少ない方が良いんだけどねえ。
<続く>
« 音楽備忘録659 録り方の問題 加工度編⑪ | トップページ | 音楽備忘録661 残響考㉔ »
「電気」カテゴリの記事
- 音楽備忘録1312 音を柔らかくする方法⓰(2023.03.20)
コメント