音楽備忘録663 魔改造悲喜こもごもⅣ-⑯
度重なる迷走!?を越え漸く大工仕事は佳境を迎えつつあるが、レーン補助材の加工は細切れ切取りの他にももう一山やって来てしまった。
今さっきやっとこどっこいでこの2つと下駄材へのネジ止めを何とか終らせたが、肉体も然る事乍ら心がスッカリ草臥れたであるぞなもししぃ。
では細切れ切取りの顛末から行っとくが、狭いのに深く削らなきゃなんないのが大変だった。
距離が短きゃ下駄材時に駄目だったカッター刃でも行けるかと思ったが、一回で削れる量が少な過ぎたので他の方法へ移った。
手持ちの工具類で見込みがあったのは鉄鋸の刃で、片端に布ガムテを数回巻き付けて手で持てる様にしてあるヤツだ。
以前から把手とフレームがあるとつっかえて困る場所用に、持ち手の長さ違いで2枚そうしておいたのだ。
基本的にはこんな中間部の切断は糸鋸使用が定番で、①ドリルで穴開け②刃を穴に通してから把手・フレームへ固定して切る。
だが鋸刃の断面は糸だろと鉄だろうと大抵は単純化すりゃ長方形なのに穴は丸、それでは「切りたい巾」より穴径を大きくしとかんと刃が通らない。
その上手持ちの糸鋸刃はジャンクで何故か硬いの相手だとすぐ刃が削れる粗悪品なんで、鉄鋸刃を通すには穴は多数開けて尚且つ連結させなきゃなんない。
そうなると短距離な場合は「穴の連続」だけで折り取るのも過去にやってるが、それで出来ちゃったギザギザ断面を均すのが結構な面倒だった。
どうせどれでも大変そうならまだ試して無いのをってのもあって、刃の先端部しか効かないから超非効率だがそれで地道に延々と…。
その結果は時間は途方も無く掛ったが、今回のみたいに「無くなって構わない場所」がシビアなのにはまあまあ合ってたみたいだった。
但しカッター刃のも2~3cm以下の短い処でならそれなりのご利益はあり、外力依存でもぎ取る際に「ひびの入る場所」を指定するのには有用だった。
ミリ単位の長さのだと軽い力で簡単に変形させられるんで当初は傷付け無しでグイッとやった処、上手く行くのと余計な部分迄変形させるのの半々の結果となっちまった。
これが初回から怪しげだったら形だけ程度でも傷付けをしてからにしただろうが、偶然(との認識すら無しに)どうにかなっちゃったからその後でかなりヤバい事にもブチ当たっちまった。
事後考察してみりゃ各部の厚みがほぼ一緒≒強度も一緒な訳だから、幾ら力を掛ける場所と方向に気を付けたって影響力には差が無かったんだよね。
それで捻れたり波打ったりさせちゃって、柔らかいアルミのお陰で辛うじて修正出来たがクワバラもんやったで。
もし露出して見える場所だったら作り直し必至、僅かな手間の差が後でドカンと出る典型どした。
とは言え頂上は越えたから慎重さは要るっても後は下りだけと安堵し掛ったったけ、伏兵が潜んどったんであるぞよ。
上述の辛い作業中に「心休め」も兼ねて後の方法も思案してて、下駄材とレーン補助材の結合は皿木ネジ・レーンとレーン補助材間は絶縁性のあるクリップでってのが候補となっていた。
皿ネジ(頭が平らになってるヤツ)にしなきゃなんないのは、ネジの直上にもレーンが来て密着させられないとなんない箇所があるからだ。
その為補助材のネジ穴はすり鉢状の追加加工が要るが、手持ちドリル刃で賄えるネジ頭径だったら「少し余計に掘っとく」だけで収まるからどうって事ぁ無い…筈だった。
皿ネジが手持ち在庫数不足だったんで流石にその位なら後で幾らでも使うからってんで珍しく買いに出て、その際にビニールで被覆されてるカラークリップなる物を発見しどっちも百均並価格だから買って帰った。
当初はクリップ若しくは類する物の部分は別口で何か当てるか挟むつもりだったが、2個で¥3しないんならこっちの方が楽チンだ。
し傷付き不安にも2重になる方が安心確実だから、危なさそうだったら更に間に何か追加すりゃ良いし。
これでギリギリ夏前に完成させられるぞ、なんて見事な「ぬか喜び」になるとはその時ゃ夢にも思わなかったんだけどねえ。
<続く>
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