音楽備忘録659 録り方の問題 加工度編⑪
では告知通り指針導入部!?へと進めてくが、併せて演奏自体のリアルかバーチャルかの選択にも触れてこう。
打込みが簡単になり過ぎたからの価値判断の劣化が見られ、音楽をやり出した時点でそのカードが無くて苦労したのも知っといてってば…。
話しが上記の逆順になっちゃうのが杜撰アカらしいが、さりとて単純に見切り発車で書いちゃったってんでもねえんですぜ。
かつて実演・打込みはおろかEffectだって今みたいに選べなきゃ、選択スキルは不要に等しかった。
そこから一気に殆ど全てが自由化した訳じゃ無く、元々は何らかの必要に迫られる都度増えてったんですよ。
エレキ歪み系に関してだと何たって「Live時の音量の自由」が普及したその根源で、これには電気楽器ならではの利点を生かす面もあったんだ。
これで考えて欲しいのは登場理由は勿論音色だったし、一寸したブームだって確かにありましたよぇぇ。
けど当時のエレキ奏者全員が常時Jimi Hendrixみたいな音色で演ってなんか居なかったし、初心者でも持つ様になったのはOverdrive(大抵はAmpでも作れる程度の軽歪み)が出てからだったでしょ!?。
生楽器のみの大編成では狭隘空間でのマトモなLiveなんて不可能で、音量以前に奏者全員が一同に会せる広さが無きゃだもの。
そもそもエレキの発祥からして生ではオケ内じゃ聴こえなくなる弱小君の救済策で、任意に音量を大小させれらる様になったのは副産物に近かった。
当初最後発で市民権無しのRock系は、当然狭小極悪な環境での演奏から強要された。
だからって狭いから歪ませるなじゃ商売にならなくて困るから、ちっこいAmpでフルアップにすりゃ良いってか…。
そりゃそうだったんだがそんなのは当時経済的にも物量的にも、今より遥かに入手難だった自前Ampを持ててたらの話しだ。
しかも持ててても運べなかったり何らかの理由で持ち込み禁止も当然あって、尚且つそのハコがRock専用なんてのは先ずあり得ない。
FolkやJazz・Countryのニーズにも合せとくと、無歪みで所望音量が得られるAmpが置かれてて寧ろ当然だしょ。
…はこの辺にしといてその後ストンプの発展と同時にAmpにも歪ませ機能付きが増えてったが、私体験からすると多分本邦特有の瑕疵のお陰でそれが殆ど機能してない所ばっかだったな。
盗まれるのを恐れたかメンテが増えるのを嫌ったか知らんが、Amp付属のFoot SWがちゃんとあって使えるハコの何と少なかった事か💢。
やる側としちゃ無かった時に困ると思えば、自宅練習時を度外視してもストンプを最低1つは持っとかなきゃ不安で仕方無いやんけ。
まさかストンプ売りたさでハコに金バラまいて、Foot SWを隠して貰ってたなんて流石に考え過ぎっぽいけどさ。
それに疑念を抱かずに慣らされた皆さんは、ドカンと鳴らして録れる環境にあり付けてもストンプのままで行ってたかどうかは定かじゃ無いが。
俺みたいに音的初恋が忘れられない口だとそうならずに済んで、逆に後で想定外な幸運で巡って来たLiveで困ったりなんかして。😓
もこの辺にして目指せサクサクで、音色バリエーションとしてのニーズも早くからあったけどそれはオプションレベルなのでありんす。
随時頻吠えだがバリエーションが生きるのも明確なスタンダードが確立出来てたらやから、音色にもその人独自のベーシックが作れてからじゃないとね。
必ずしもストンプでベーシックを作っちゃ駄目ってんじゃないけど、発売初期から頻用して代名詞化するか特殊な調整でもしてAmpのよりゃ個性がとっても表れ難いのを少しでも補うとか。
他にもストンプとAmpの組合せがお初なんてのも含まれるが、現代の高安定のだと加減巾が狭いから大抵は誰かとすぐに被りやす。
ここでリアルだと打込みより損なのは、受け手には人力で賄ってるのが見えたり分かったりするからねん。
ホントは奏者のせいじゃ無くストンプのせいだって、手加減が下手だからとか操作が下手だからあんな在り来りな音しかとも思えちゃうだしょ。
厳密には何を使ってどう料理したってせいぜい「程度問題」でしか無いんだけど、受け手がどっちへ転び易いかはリアル奏者としたら死活問題じゃん。
<続く>
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