音楽備忘録679 そのEffector何へ繋ぐの?-➄
5回目迄来といて今更だが近年はEffectorって、デジタルバーチャルを使う方が普通だから本件って無意味???。
もしそんな風に感じてたら、そんなアナタはプチ残念且つちょい不幸あるよ。
ほぼ無劣化だし反応差だって出難いから、机上論で行けば大差無そうだしそれで済むのも確かにあるよ。
けど例えばワウ+歪ませとかだと、どっちを先にするかで色々違いが出るよねえぇ。
オーソドックスな「ワウ歪ませ前」の場合ワウ成分も歪んだり強調されたりするが、「歪ませ後」にすると今度は歪み成分に迄ワウが掛って来る。
状況次第で一概にどっちが良いってんでも無いが、夫々が似て非なる物になるのは確かだ。
そしてこの辺はリアルかバーチャルかってよりゃ、本質的にはルーティングの理解の問題ではあるんだけどね。
でもよっ 例えば実機なら録音機とMixer卓の両方のACプラグがちゃんとコンセントに挿さって無いとどっちか動かなくなったりするけど、バーチャルのはソフトが起動出来る状態でありさえすりゃそんなの起きないじゃん。
そうなって来っとそんなに一々考えて確認しなくてもテキトーに音が出ちゃったりするもんだから、本当は必要な処迄ついうっかり考えないで行動したりし易くなってちゃう。
普段ならプロセスは少ない方が安心・便利・確実でご結構なんだけど、中途半端な些細なミスとかが却ってバーチャルだと発見し難くなってんのよ。
そんでも流石に意図無しにReverb掛けた後から歪ませるなんてのは稀だろうが、「実機なんて一切使わないから関係無いもん」とは言ってらんないのよ。
又何が原因で流儀!?に変な違いが生じてるのか分からないが、バーチャルでは実機よりReverbの全体一斉掛けに不都合になってるのが多いみたいだ。
負荷増加に目を瞑りゃ同じReverbのクローンを幾らでも増やせるけど、その機種とプログラムが全トラックので同じになってるか確認するのも意外とお手間ですし。
まあ絶対に揃えとかなきゃ駄目ってんでも無いが、特定の聴取環境下でだけその差が拡大する事もあるんでね。
最悪制作現場では全く気にならずお客さんの処では見事に分離なんてなっちゃうと、良し悪し以前に施しといた絶妙な塩梅!?すら変化しちゃう訳だからさ。
挙句の果てにどうせ同じにならないんならもう出鱈目でも良いやなんて、原因を知らず仕舞いにしとくとMixさえ劣化させてっちゃうかも知れない。
なんて例に依って重箱の隅つつきみたいなのばっか書いてるが、常時目一杯気を張り詰めて作業に当たれなんざ全く思ってないですからね。
そんな「心理コントロール」については次回以降に別項を設けるが、知ってればこそ手抜きも安心して最大限に出来るので御座居ます。
無問題な内は無頓着に単細胞で行っといて、何かトラブって引っ掛かったらそれから知恵の書庫を開けたって良いんです。
時には気付いてからじゃ手遅れになったりもするけど、どんなに注意してたってミスや失敗を皆無には出来ないす。
だったらやり直しの為の余力は多い程良く、楽にこなせる程簡単に「んじゃ仕方無いもう1回」って思えるし実行出来易くなるっしょ。
逆に知恵不足のままだと細心の注意を払ってても運が悪きゃそこで止まっちゃって、それから学び直せてももう気力・体力が残って無くてってなる。
ので私的にはなるべく誰でも知れるだけ知っといて、後は普段はお気楽に取り組むのがお勧めなんです。
只強いて近年だとそれがし難くなってるのが、ソフト(アプリ)の仕様に問題点が増えてる処。
これが実機であれば大昔述「EQ非搭載のMixer卓」でEQが要り様になった際どうにかして追加すりゃ済むが、ソフトでは最悪プログラムに追記しなきゃなんなかったりするから超専門家以外には手に負えなくなってる。
もしこれをどうしても解消したくなったらどうするったら、今の普通(つまりデジタルバーチャル)を敢えて放棄して一世代旧式なシステムへ遡るしか無い。
等と考えてくとどんなにバーチャルが発達しても、特に基礎を学ぶにはやはり実機の方が良いとなるんですわ。
<つづく>
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