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2021年5月 5日 (水)

音楽備忘録629 録り方の問題 加工度編①

この処従兄のマイキング熱が一層盛んになったりしてるが、近年の録音で電気的な加工を一切しないってな先ず困難だ。
だからって安易に後から弄るのに頼っちまうと、例え大元が生演奏でもバーチャル化し過ぎちまうから考えものなのだ。

今日日打込み等で使う音源の内人力演奏のをサンプリングした物って、一面でその奏者を魔法!?でサイボーグ化したみたいなもんだ。
或は短時間だけ取り出して自由に使える様にした(ループ)のって分身の術と同じだから、もうこの際「電子忍法」とでも命名しときますかね。

魔法でも忍術でも何でも御座れが自由に貢献してるだけの内なら罪は無いが、こうも数が膨大になると「薬の飲み間違え」みたいなリスクはどんどん高まっている。
交通信号機が多機能化しても3色迄増えた処で打ち止めにされてるのとか、こっちでももっと参考にしてかなきゃ危ないと思うんだけどなぁ。

そこで上手な弄り方と併せて各加工の必要度も考察してこうと思うが、省けない筆頭ったら人の生耳と電気の差だろう。
その主因は過去述の如く音源と耳の間に介在する空気と、それに依る緩和作用(クッション)の有無辺りが最大要件だ。

これがアナログ録音時代は電気的に近似作用が幾らかあったから、状況次第では考慮しなくても平気な事もあったっけ。
尤も必ずある程度の変容を伴うってなホントは不誠実だし、折角至高のMic位置を見つけてもそこから劣化させてたのも確かだ。

そんな時代がかなり長く続いたせいか、現在一般的になってるマイキングのメソッドにはデジタル録音に合ってないのも多そうだ。
俺は従兄程じゃ無かったけどかつて少しは所謂「生録」ってのもかじってて、今頃になって当時の体験に結構価値を感じ始めてるんだわさ。

音を拾う時の判断基準って「そこにあるがまま」を意識するのと「創る」んじゃかなり違っちゃうもんで、例えば特定の自動車や電車特有の音と音楽では随分気にする場所が違ってたな。
中でも私的に特別なのは個人所有が不可能な電車ので、そのモータの音を録るのには散々苦労させられたっけ。

一般人が乗れる電車って最高運ですら「次は~」って車掌さんのアナウンスは入るし、ヲタにはそれなりの大きさに感じてても実際はモータとかは小音量だったりで。
それへ例の弁別能がMicには働かないから、乗ってて聴こえたのと録ったのにかなりの違いがあって普通とな。

この手のがある意味体験と記録に最も差の出易いのなんだろうが、Effectorで殆ど補えないってのもね。
もし相違点が生耳より籠ってたとかならEQで戻しゃ良いが、大抵はf特とかじゃ無く表情とかニュアンスの問題だからさ。

別の言葉にするなら僅かでも作っちゃっちゃお終いで、飽く迄「そのもの」である一点が命なんだから。
それに対し音楽の作品を録るのって、ドキュメンタリ以外では良い方へ進むなら嘘でもOKだったりするもんな。

けど音楽だって演出を加えるにしても、ホントはなるべく奏でる方だけで可能なのだったらそっちで賄っとくべきなんだよね。
昨今本邦の無理くりコンプではかなり楽器固有音色も犠牲にするのを容赦してるけど、それだってStratがLes Paulにしか聴こえなくなる様なのは流石にまだ避けられてるみたいだ。

これだってわざとだったらそれなりの価値もあるんだが、その様な臨時のってな適用範囲がかなり狭いし応用が殆ど効かない。
こんなのが昔より高音質化したお陰でより問題化したと感じるが、それなら敢えて時勢に反して明瞭度を低目にする勇気が持てるのかってなもんだ。

等と妥協点を移動させても悩みの種は姿が変わるだけで付いて回るから、こう云うのはやはり努力の場所を間違えちゃってると思うしか無さそうだよ。
こんなのに対して近年忘れられ気味だが所謂Masteringってのは、出社するのにネクタイ締めてスーツを纏うのと同じで省くなかれだ。

これの中で近年的な最そそうはアップ動画の音割れ辺りで、上司をバカにする為にわざとノーネクタイで出社する様なもんだ。
各サイトのこの方面の説明が貧弱なのも問題だが、最初から全く考慮してないっぽいのに出くわすと何か見てるこっちがバカにされた様な気分に…。

ってこれの作業内容は音量を適正値へ合せとくってだけなんだけど、目的に足りてたらこれだけだって立派なMastaeringなんですよ。
作業内容の難易度じゃ無くて、必要かどうかの判断をするにもMasteringって意識の有無が差を生むんだす。

<つづく>

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