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2021年5月15日 (土)

音楽備忘録639 魔改造悲喜こもごもⅣ-⑧

逃げ乍ら仕方無く作業も進めるの体がいよいよ露呈全開になるが、もう1つ掲載しそびれてた画像があるからそれで引っ張らせて貰っちゃおう。😅
それは回路シミュレータを使った証拠にもなるものだが、色々不備が多くてもどうしても壊したく無い時にはかなり力になるもんなのだ。

Led1
久々でチャッチャと掲げた上図はシミュレートして編み出した回路図で、残念乍ら実際に組もうとしてるのとは随分色んな処に違いがある。
その筆頭は何と言ってもこっちがジャンク故に絶版部品を多用するからで、シミュレータソフトより昔に廃版になった物だと所謂「Spice Data」(ソフトで仮想計算させるのに必須)なんてそもそも用意されてなかったからだ。

次に現行品でもDataの見つからなかったのがLEDで、元機のIC同様カスタム品か或は新し過ぎて公表前なのかは定かじゃ無いが。
それでソフトに同梱されてる中から代用品を使ったが、基準電圧Vrefが異なる都合で現物は6個直列なのを敢えて1つ減らして調整している。

LED群の接続も現物では性能ムラ軽減策で4並列が6つ連結されてるが、こちらではムラが無いから単純な直列としている。
拘るなら部品Dataの一部を微調整したのを作って再現も可能だが、現物の状況でこの部分は問題無く稼働してたので今回は省いている。

しかしポピュラーなのだったら誰かが後で作ってくれてたりもするが、マイナーなの中心となるとそもそも一般的な半導体のDataシートすら中々見つけられない位だかんね。
又可変抵抗器も唯の抵抗器2本とかに置換えるのが常套で、そうしとかないと可能なのでも常にソフトが「計算中」状態になり重くなって埒が開かなくなったりするからだ。

これ等から俺の今回用途では何時もにも増して目安程度にしかならないが、可視化されるのと関係性が掴み易くなる点でご利益がある。
それがそんなんすると回路各部の電気的状態がどうなるかの提示で、主に電圧と電流のグラフで表示出来るのが次のスクショだ。

Led2
上図Ⅱは駆動トランジスタ1個についての電圧・電流の様子で、回路的に駆動電流最大時とした時の物だ。
グラフ縦軸は電圧・電流の併記で横軸は時間だが、上図Ⅱの様に回路が安定状態なのが確認出来てたら計測時間なんて数秒で充分だ。

実はシミュレート最中には最大7200Sec迄敢えて延長させてたが、回路定数次第では僅かずつでもずっと値が増減し続けるなんて事もあったからだ。
遅れ馳せ乍ら一応最低限の説明をしとくと緑線が電流で、トランジスタはほぼ同性能2並列・LEDは4個並列なんでLED 1個には大凡グラフの半分の電流が流れるってのが分かる。

又緑と赤の線の差がトランジスタ端子間の最大電圧となっていて、これはトランジスタの厳しい電力容量(所謂ワット)に収められるかを確認するのに必要だった。
今回使えるトランジスタは最大0.3Wの耐電力で、グラフからの概算(3.3V-0.55V)×54mA≒0.15Wと常温最大時に定格の半分に収められるのが確認出来た。

今回考案の回路は今の専用半導体のより部品のバラつきや方式から安定度が低いのもあるが、壊れちゃ困るのと温度の影響に強くするのと併せるとマージンが倍位あると先ず確実だからだ。
何れにしても壊さないのを前提としてるので、実際テストしたら定数変更しないと暗過ぎたりする可能性は大いにある。

しかし音と違ってこの手のは万一オーバーしたら歪むとかで済まず、即死させたりする事もあるからこっちの性格がどうのとか言ってらんない。
俺的には慎重より大胆が大好物なんだが、希少資源の破壊がご法度なのも普通の開発とは大違いとなると我慢を強いられストレスの増し盛りに繋がってる。

<続く>

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