音楽備忘録653 録り方の問題 加工度編⑨
前回はリアルの方が良くても環境条件等でバーチャルってのの1例を記したので、今日は逆のも挙げて公平性を保っとこう!?。
先ずはエレキGuitarの歪みで最近私的にプチ案件があったから、それから行ってみよう。
従兄は21世紀に入って以降本来のMusicianは休業気味で、諸事情から最近迄はDrum講師専念に近い状況だった。
のが面白いもんで近年本邦Drummer界のあまりに酷い凋落ぶりに触れて、本来の姿を取り戻しつつある。
どゆ事ですかったら改めて言うと当り前過ぎるが、良い太鼓にはその前に良い音楽が無いとちゃんとは成立しないっての。
この問題を俺流に咀嚼すれば、分業が進み過ぎて実用有効成分が減っちゃったとなる。
シビアにみるとベーシックテクは目も当てられない劣化を感じるが、見栄えテク(耳的なのも含む)の方は昔よか飛躍的に向上してる。
でも折角のそのサーカス並の技も楽曲と幾らもリンクして無いもんだから、仮に凄さは伝わっても本来肝心な「良い感じ」をちっとも与えられなくなっちゃってんだわ。
んで俺は以前から頻吠えしてたが、従兄にしても曲時点から相応しい提示をする必要に駆られて動き出したのよ。
んでⅡでそれがGuitarリフの発案となって、太鼓とエレキGuitarのデモFileが送られてきたんだ。
そこではGuitarの歪みがPCソフト同梱ので賄われてたが、デモ用としてなら足りるだけの音になってたの。
彼は現時点では全くGuitaristじゃ無いから拙いってばそうなんだが、どんな感じのフレーズかを聴くだけなら何も気にならないレベルだった。
尤も非専業過ぎるんで生まれて以来のコンビの俺でさえ、チョーキングの音程がどう頑張っても解析不可能だったけど。😵
って処からほぼ身内限定になるが過去からのデモでの代用品の具合を思い出してみると、添付文書での補填もあったにせよ非本チャンでならかなりどんなので代用してて殆ど問題を感じなかったんだ。
だからって本チャンでは特に球教の俺はリアル中のリアルでしか全く演る気は無いが、何でそんな両極端になっちまってるかを再考してみたんだす。
そんな中先ず浮上して来た原因は、本式にしたらその人がどんなパフォーマンスとか音色を醸し出すか概知且つ熟知してたからってのが出た。
要するにそんなだと受け手の想像力が勝手にMax下手すりゃ無限大になってるから、現実にはチープになってても最良時のみたいに聴こえた気になっちまってんだってね。
この点身内を他人に紹介する際等は大いに注意の要る処で、最低でも正しく伝わる工夫を怠ると「アイツはロクなの紹介しない」なんてレッテル貼られちゃうかもだ。
このデモだって可能な範囲でしっかり調整はされてるし、少なくとも悪いとか変な音色じゃちっとも無かったけどさ。
とは言え従兄でも出せる最高音質のとは紛いなりにも思っちゃいないから、もしこれが人生最高傑作だなんて言われてたら速攻で駄目出しの嵐を浴びせてたに違いねー。
って事ぁ初対耳の相手だったらそんなつもりで居ないとチャンスを逸する可能性もある訳で、俺言い「他人耳」も自分の価値観堅持と並行して持ってないといけないってなるのよね。
これが例えば大手系の請負仕事ばかりだと他人耳へ偏り易いし、独立独歩だと自分耳若しくは自分達耳に偏り易いのは一面で仕方無い処。
特に本邦の超低レベル業界だと大手系請負の場合、予定以上は不要で最低限さえクリアしてりゃOKで来られるからねぇ。
単純に発注側と同じ耳基準だけが要求され、再起不能な位偏ってる方が喜ばれるんだから。
これが最悪なのは指示出す奴すら大抵は囚われの身(ブラック雇われ?)なんで、用済みになりゃ下請け共々サッサとバッサリ切り捨て御免されるから始末が悪い。
何とか精神を病まずに仕事をこなす都合で正規の感性はスッカリやられちまってるから、最悪人に依っちゃ復活が不可能で実際過去に他業種へ流れてったのを何人も目の当たりにしたよ。
<強力に続く>
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