音楽備忘録638 録り方の問題 加工度編④
前回迄は良い意味で消極的な方が好ましいのだったんで、ここからは積極的にやっても良い方のを徐々に綴ってこう。
こっちは特にMusicianには興味が強いと思うが、思い通りに仕上げたいなら奏者自らが無理無く操作出来るスキルが必要だ。
多数派としては演者が要望を出しそれに沿って技師が実施ってのだろうが、例え自分でやらんにしても知識不足だと余計な軋轢を生んだりするからご用心だ。
これには大別すると損するのに3パターンあるが、最終的には作者が最も泣きを見させられるのは肝に据えといて欲しい。
では順に行くが1は奏者が舐められるパターンで、無茶振りばっかして来るから技師がマトモにゃ相手してくれなくなるケース。
ここで技師が「ガキが」とか「アホか」となじって来る内ならまだ一縷の望みが残ってるが、返事は良いが何か心がこもって無いとかみたいになってたらお終いだ。
そんなだと「どうせ言ったって訊きゃしない・分かりゃせん」って、お金の為に文句は我慢しても形だけしか働いてくれてない。
依頼側がコワモテで受け側が大人しい組合せとかだと、技師の様子を何時もより一寸良く伺っといた方が良いかも知れない。
俺様の作品で金も払うってぇのにんな面倒なと思うかもだが、コミュニケーションに不足があったり失敗して一番損するのはお金を払う側だ。
これには両損になるパターン2も含まれてるが、技師側の損失は基本的にはビジネスライクな範囲に留まる。
やはり作品と云うネタを提供してる側の方が被害甚大で、作品を傷付けられるのが大して苦痛じゃ無い様だったらお金を掛けて迄録るのに相応しくない可能性すら考えらる。
とは云え相手がこれにかまけてブラックって事もあったりするが、それを見抜いたり制圧するのに力になるのは態度とかより内容なのだ。
黒商売って基本的に「騙せる奴だけ騙そう」ってシステムで、相手が自分より下の時にしか通用しない。
うっかり自分より上の奴へやらかした日にゃ、「嘘がバレ」てもう商売が続けらんなくなるからねえ。
パターン2の中で演者も技師もアマチュアって条件を付けるともう1つバリエーションがあるが、頼んだ方も頼まれた方も罪悪感!?に苛まれるやつだ。
資金に乏しくキャリアの浅い面々しか居ない段階に起こり易く、本来は誰にも罪は無いのに遺恨みたいなのが残っちまうやつだ。
それで仲間を減らしたりするのを避けるには、先ずはどちらかだけでも最低限を分かってる事が必要だろう。
処が初心者ではそもそも足りてるかどうかの判断が困難だから、それからすると普通なら「出来ないから頼む」が通用し難い作業と考えても良いかも知れない。
「一緒に挑戦」と思ってたら少しは好転もするだろうが、演者と技師では試せる機器面で格差が出易いのを覚えといて欲しい。
例えばEffectorの操作に際し奏者は必ずしも電気的知識が豊富とは限らないのは概知だから、少なくとも「弄り始め」は無知でも最低限の操作は出来る様に機器側で配慮されてたりする。
が対象が技師≒専門家となるとこの面では急に不親切になり、マニュアルを熟読し一定以上理解してからじゃないと受付てくれなくなったりする。
只でさえそんななのに業務用ともなると一層拍車が掛り、マニュアルを通じて学ぶのが困難なのすらある。
それでいて本式業務用のと比べて機能や性能面でかなり格差があったりするから、独学の難易度の時点で既にかなり差があるのだ。
私的には自動車運転の最低必要スキルの今昔と類似な感じで、俺の世代で早目に免許を取ろうとしたらマュアルシフトの操作は必然だった。
それも教習車の仕様や年式次第では、シフトレバーの形状・位置・操作方法・シフトパターンのどれもが全然違うのが平然と供されていた。
コラムシフト(ハンドルのシャフトから生えてる)とフロアシフト(床から生えてる、って生えてるはホントは変だね)の2種ある位は事前に知らされてるが、シフトパターンは車に乗り込んでから口頭伝達されて直ちに発進させろなんて具合で。
それでも強引に大雑把でも何とかなってたのは、当時はカーナビの操作とかが一切無かったからだろうな。
Effectorでも弄れる処が少なかったら体当たりで感覚を掴むのも無理じゃないが、設定箇所が膨大になると埒が開かなくなるですよ。
<続く>
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