音楽備忘録601 残響考Ⅳ
少し間が開いたが太鼓の方については折角従兄が挑戦的実験に励んでるんで、結果が纏まってある程度整理が付いてからとしたい。
それを待つ間ってんでも無いが、アンサンブルは太鼓だけ幾ら良くたって他が全滅じゃニッチ過ぎるからね。
今もって従兄が他パートに最悪な方法が良いなんて何時言い出すかとひやひやしてんだが、現況では例えばBassを球のAmpで鳴らしてその場で階段バーブを掛けるなんてのが不可能だからだ。
第1は従兄宅には石のしか無く、かと言って宅の3段積のを毎回持ってくのは勘弁ってのが第2の理由だ。
処で普通の音場ので「エレキBassに残響」ってのに疑問を持つ人も居そうだが、実際我々でも過去の多くのには一切掛けて無いのが多かった。
但し太鼓が生のなら「部屋残響成分はほぼ無し」とかドラムマシンだったりで、他パートのも生はOn Mic・それ以外はLine収音だったのも関係している。
本項初回に俺が太鼓のOff Micに懲りたのもあろうが、かつては録音の記録部の劣化等の影響もあっての措置でもあった。
一寸余談になるが俺所持のエレキには半分以上に自作Buffer Ampを搭載してて、これは私的なチープLivehouse対策の1つだった。
俺程度のご身分の奴がありつけるAmpって時代もあってエンクロージャ形式なんて贅沢の範疇で、球のだったらそれだけでも大いに感謝しときやってな調子だった。
個人的なデフォルトが偶然発祥も密閉型+ダイキャストフレームユニットで、それに少しでも近付け様としたらそんな状態になったんだ。
オマケでもう1つ付記しとくと記録媒体がテープだと、僅かにせよ「転写」って現象を必ず伴っていた。
磁気テープって磁石としてはやたら柔らかくて薄いが、リールに巻き取られる際に「間に磁気遮断物」なんて一切挟んで無い。
ドライバを一度強い磁石ににくっ付けちゃうとドライバもプチ磁石化するのと同じで、なるべくそうならない様にしてあるとは言え少しはお隣さんのが「移っちまってた」のだ。
それって凄い微小音量のTape Delayもう「そのもの」で、普通聴き取るのは困難なレベルだが完全「残響成分無添加」とはなって無いのよ。
こんな風に余計な邪魔が多く入る際は、逆算しての対応も必要だったって訳。
それが今じゃよっぽどじゃないと、特に録音ではその手の邪魔なんて全然入らなくなったからねぇ。
勝手に変えられる懸念が払拭されたのは良かったけど、何か不足要素があったら足さない限り何処迄行っても「足りないまま」になっちゃうのよ。
それを例えば従兄は彼宅で「生リアル」こっちはボロ屋でLine録りをそのままにしといたら、「正にリモートだね」の典型サウンドしか作れんのよ。
この点電子楽器の内デジタルのなんかはほぼ例外無く、音源自体に若しくは音場創作のEffectが内蔵されている。
し選択可能なのでさえ、わざわざOffにしなきゃ勝手に常に掛けられちゃってるのが普通な位だ。
エレキ(電気楽器)だって最近のマルチEffectorだと「それだけで完結」になってるが、接続関係のトラブルリスクが低かったり便利な代わり使う方で考えないと不足が生じたりする。
これ等から明瞭度確保の大変なのが折角クッキリ録れてるのに、「同居を主張」するには何らかの追加措置が必要になったと考えているのだ。
これが不思議なもんでこの様な組合せになると、何故か「明瞭度オンリー」のは存在感が却って薄まるのである。
理屈的には平均音圧や余韻の質とアタック音の長さ等が原因だが、単にコンプをしても一緒になってくれるのは背の高さだけって感じ。
恰も残響が筋肉みたいなもんで、骨だけ君は選手じゃ無いでしょみたいな…。
因みに誤解されると困るんだけど、ここで論じてる残響は一般的なエコーとは一寸異質のですからね。
普段人が生で耳にしてると完全無意識になってる様な類ので、その原因は無響室に10年籠ってましたなんて奴は先ず居らんからよ。
「極在り来りな響き」は常時あるのが当り前だから、何かの特殊事情で欠損しない限り加える必要も生じないと。
それでかどうか知らんが打込みオンリー作品で、三畳間とか四畳半の音場空間をしっかり演出してるのって思い出せないな。
施した処で恐ろしく効果が弱く薄いからってのもあんだろうけど、漢方薬でも何も無くて腹痛が収まらないよりゃってなもんでっかねぇ。
<続く>
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