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2021年4月20日 (火)

音楽備忘録614 残響考Ⅷ

前回「聴き逃しがちな不要残響」とその害悪へ言及したが、音楽録音用の部屋に普通は音響測定用の無響室みたいなのは無い。
その上実はもう1つ大きな考慮点があるが、現実的にはこれ等を何処迄どう配慮するかが思案のし処だ。

かつて俺はとてもノイジーなDrummerだったから余計気になったんだろうが、一部の生楽器ではそれ自体の共鳴の仕方・させ方に依っちゃ問題源となる事もあるのだ。
第1例はチューニング(音程)の不味さで、例えば左右に振り分けた夫々のTomが共鳴し易過ぎる状況だと音像定位を劣化させたりする。

第2例は生ピで絶対必要でも無い箇所でダンパペダルを踏んで開けてたら、余計な共鳴で明瞭度を損ねてた等々だ。
これ等は録音時の演奏力不足とも云え単純な生演奏時にだって無関係じゃ無いが、影響度にかなり差があるから失念しがちかも。

俺が見事にこれに陥ってたのもDrumが長らくオマケの位置付けで、取組み初期にちっとも録ってみなかったのが悪かったんだと思う。
まだ使えないから録らないと考えたのは自然だったんだけど、「録るのにゃ下手」なDrummerになっちゃってるのに気付けるのがお陰で随分遅くなっちゃった。

それからするととても他人様に聴かせられる様な腕じゃ無かっても、試し録りを日常的にしてたら余計な回り道なんてせずに済んでたかも知れない。
んでこう云うのと部屋の響きの区別って結構難しいんで、先ずはそれが懸念点だ。

ではそれをクリア出来たとして次にやって来る壁は、状況次第で変動するがこの2つを夫々どの程度許容出来るかだ。
私的研究結果からすると共鳴の多い楽器では特殊な設定をしない限り根絶は不可能で、それを達成した処で今度は「らしく無い音色」になったりするのが多かった。

これからすると生楽器で特にPA不使用が前提で開発された類のは、後掛けエコーにどっちかったら不向きと思っとくのが良い様だ。
従兄に俺言い「階段バーブ」をゴリ推したのは彼がDrummerだった他、彼が楽器自体の共鳴等をなるべく温存したい派だったからってのもある。

生楽器がメインのDrummerなら普及品ドラムマシンのみたいに、分離度が高過ぎて各太鼓音の「孤立感」が高過ぎるのはチープに感じてそう。
だし生でも極端な強ミュートを施してると、叩け方の良否で大差の付く余韻の質差も殆ど無くなっちまう。

個人的には長らくFloor Tomの叩いた直後の「バチ逃がし」がド下手で、本来は「ドォ~ン」と鳴って欲しいのが「ポ」みたいな情けないのになっちゃってて困ってた。
それが俺がアホだもんだから叩くのが弱くて駄目と勘違いしちゃって力むもんだから、余計「押付け」ちゃってて負のループに嵌るって…。

もしかしたらもっと太鼓が上手になったらミュート嫌いに変わるのか分かんないけど、楽器が「素の状態」に近い程奏者の力量差が表面化し易いのは間違いの無い処だ。
これは視点を変えりゃ「腕に見合った録音環境」が要求されてるとも言え、ノイジーな初心者グループが大ホールで録ったら何時も以上に結果に期待出来ない証しかもね。

けど逆転の発想をすりゃ上手で出音がスッキリしてたら、無残響では淡泊だったり隙間が多過ぎになる懸念もある。
これからすると下手な代わり響かなくても「淋しくはなり難い」とも言えるから、近年じゃ死語化し掛かってるが「身の程」とか「分をわきまえて」ってやっぱりかなり大きな意味がありそうだよ。

何れにしてももしデジリバ主体で構築したいなら環境も奏力も、もっとそれへ特化させてかないと最大の効果は得られないんだな。
近年本邦じゃPianistでもデジピ常用が著しく増えてるから何だけど、それがアンサンブル内でメインパートなんだったら生使用をお勧めしやすよ。

録音とその残響コントロールにはデジタルの方が楽だけど、特に一定以上の力量をお持ちだったらそれが出難いから勿体無い。
エコーってな飽く迄「出したのが響いた物」で、「元音の質」が反映しただけのもんなんだからね。

かつてのデジリバ普及期に比べたらマシにゃなってるけど、あんまり「響きの魔力」に憑りつかれてもさ。
Classicオケみたいな大所帯のだと絶対「小ぢんまり」した響きにゃ出来ない訳で、もう少し「響かない魅力」にも公平にチャンスを与えてあげて欲しいな。

あっと、でも響かんったって普通の部屋の響き位はOKで、ハリウッド映画のオケのみたいな大袈裟なのはって意味だかんね。
未経験の内は少し上手く料理するのに手古摺るかもだが、「しても当然の響き」は慣れれさえすりゃあっても良しとした方が全体の処理は楽だし自然な仕上がりに自然となるの請合いだ。

<続く>

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