音楽備忘録605 残響考Ⅵ
今回は個別パート専用みたいなのにも広げて行くが、何たって楽なのはデジタル音源物だ。
元のDataに残響のを追加すりゃ良いんだから、質の良し悪しを別にすりゃどれでも何でもほぼ必ず掛けられる。
それ処か音源自体にもう含まれてるのすら多く、使い道に制限が出るが誰にでも「掛け損ね」が絶対起きないのは注目点でもある。
けれど純粋な趣味だとか仕事でも作曲家がデモを作るならさして不自由しなくとも、それでは自由度の低さとオリジナリティの障害となり易いのも確かだ。
この確実性等と自由度は相反してるので、極端な処が無いのとなるとエレキGuitarが一番扱い易いのかも知れない。
中でもデジタルのストンプやラックのでなくて、昔乍らのAmp内蔵のバネのヤツだ。
って独特な味はあるにしても癖強過ぎじゃねってそれもそうだし、そんなに音色の違うのなんて無いじゃんかって…。
至極ご尤もでやんすがそれが顕著になるのは、一定以上に深く掛けた場合限定だす。
勿論それだって今のデジタルのとは比べ物にならない程自在じゃ無いんだけど、「上手に掛けるスキル」を幾らも要求されないのは見逃すべからずズラ。
一般認識で最も残念なのがこの部分で、別表現すればメーカや販売店の口車に乗せられちゃってる可能性大ざんす。
キャリア等の割に環境に恵まれてないと思うから言うでも…ありまするが、良い道具も真価を発揮させるのはこの方面だと特に高いスキルを要すですよ。
特に最近それを思い知らされたのが概述の配信だとかリモート作品の状況で、なまじ「画」があるからそれと乖離してたら余計変になるのにま〜ぁ猫も杓子も掛けるは響かせるは…。😅
更にこれが悲劇的なのは希少価値がゼロになってる処で、万一それを気持ち良いとか平気と感じる様なら私的にはもう受診推奨案件ですぞ。
そんなに掛けたいなら背景だってデジタル合成で弄りゃ良いのに、どうしてそっちは気にならないんだか。
わ取敢えずこの辺にしとくとして、個別でもそうだが全体で世界観が合って無いと台無しになっちゃうよ。
その中でハードルが低目になるのったらそれが上記のとかで、これは既視感ならぬ既聴感に頼ってピンチをすり抜ける作戦だ。
世間に登場してからが長い楽器だとそれに「付帯してる残響」も、記憶内でセットとなってる場合も少なく無い。
だからってもし未所持だったら今更古臭いのをわざわざ買って迄とは言わんし思わんが、もし使えたらそれ等は「安全率が高め」なのは間違い御座居ません。
この手のは他にTape Delay等もあって性能面ではかなり苦しくなってるが、馴染む馴染まないの点では設定さえおかしく無きゃあまり心配が要らないだす。
本件ではそれ用のReverb自体にも近似な側面があって、バネならバネ・鉄板なら鉄板の響きしか得られなかったけれど全体がバラける心配は無かったですよ。
自由になるデジタルで皆が割と失念してるのは、特定パートの気持ち良さにかまけて全体としてどうかがお留守がちな処。
これに原理的に無理があるのは、リアルホールだったらエコーじゃ無くて楽器の方で調整してる筈やからや。
中には残響調整可能なご立派ホールもあるけれど、奏者の意地ってのがあったら変えるのは自分の方が先だ。
さもなくば「アイツは広い所じゃ全然駄目だ、場末の酒場程度がお似合い」、なんてレッテル貼られちゃ敵わんでしょ。
コロナもあって一層生演奏の機会が減ってるから厳しく切ない話しやが、それで音創りが下手になったったってどんな文化に優しい政府でも流石にそこ迄は補償して貰えんて。
それからすると取り敢えずの第一歩としては単純に好みのエコーを、一旦先に決めて暫く固定しても良いかも知れない。
それに対して各パートが可能な限り先ず「行ける音」になる様に調整した方が、全体像が変になるのは避けられるよ。
状況次第で先に固定するのが他になるのもアリだけど、自由を活かすには制限のある時より指針はとっても重要なんす。
<続く>
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