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2021年4月 5日 (月)

音楽備忘録599 パートのリズム調節㊷

人問題の次はアンサンブルの技術面へ進めてくが、その内今回は一寸した知恵みたいな部分にフォーカスして行こう。
技でも純粋なのなら専門誌等に繰り返し掲載されるが、人の気持ちなんかとの中間領域みたいなのは文書化し辛いからか意外と情報が少ない。

一般論としては誰でも気付けそうだったり比較的単純なのだったら、教わらなくても一定以上の経験を積むとその中から見出せるのもある。
が長年体験してみるとそんな些細と思われる中にこそ、案外盲点だったりとても重要なコツが潜んでたりしたのだ。

では一例として演奏開始時のカウントの件から行ってみるが、多数派はやはりDrummerが任されるのだろう。
尤も他パートの人が作ったのを初めて演る時は作者が先ず指示を出したりするが、カウントの取り方の基礎を知らないと不安定になったりするのでそんなのは最低限に封じ込まれるのが多い。

これ具体的には基本としては先ず脳内でカウントし出して安定して来てから表に出せば良いだけだが、予備作業ゼロでもまあまあ行けちゃったりする人も居るからか意外と周知不徹底みたいだ。
事足りてるならDrummerしか出せないままでも当面は無問題だが、もしかしたらある程度訓練して皆が慣れたらそのグループ内で実はベストな選択では無かったなんて可能性も秘めている。

是又一般的に分業する際担当者以外は、全体や担当外より自担当への専念が要求されるしそれ自体は間違って無い。
けれどホントにほぼ「自分だけ意識」でも成立するのは指揮専任者が独立して存在する時の話しで、ポピュラー系の小規模編成ではこの部分が最悪は「たらい回し」的になってるのもしばしば散見される。

「誰も気にして無くったって合ってるから良いだろう」ハイご尤も…は半分で、そんじゃ珍しくでもズレちゃったり皆で一斉に迷っちゃった時ゃどうするつもりなのよってさ。
俺自身若い時分に勝手に騙されてたってか正確には誤認してたのが、参考にした人達を外から伺い知れる様子だけで判断しちまってた処だ。

「俺等バリバリRockで自由に演りてぇから指揮なんて要らねぇし邪魔」なんて風に見えてて、阿吽の呼吸があったらそんなんだけで何でも行けちゃうんだなんて…。
真実はバレーボール選手が腰裏でフォーメーションサイン出すみたく、完全サイン無しは稀で只客にそれを分からない悟られ難い様にしてるだけの方が多かったらしいんだが。

こんなのがアンサンブルの安定度や精度には大きな影響があって、「ちゃんとした連中」では疎かにしたり省いてる奴なんて実際は居なかったんだ。
してこれは2つの要素を持っていて、指令系統の確立の他「全体のリズムスキル」の底上げが考えられるのだ。

野球のキャッチャーなら自身は変化球を投げられなくても、何時投げたら空振りさせられるかだけ分かってりゃ名捕手だ。
それが音楽アンサンブルでは恰もピッチャー側にもバッターボックスがある様なもんで、リズムや音程に関しては全員の内最低レベルの者がそのクウォリティを支配すると思って過言じゃ無いのだ。

特に本邦の現況ではDrummerに音程無意識の奴等が多いが、歌の子音が大事な処に限ってCymbalを毎度鳴らしたりしたら大迷惑なのにね。
Drumには「普通のドミソ」に聴こえるのは無いから、ハモらなくて困る事なんてのは確かに稀だ。

しかし音域が近かったり被ったりして何かを「隠して」しまったりする危険性は、音量があるだけに一番高い。
なので一般的なのとは必要部分が少し違ってるが、音程無意識で最後迄無事なんてのは先ずあり得んのよ。

片やソロパートでフレーズや表現にはあんなに拘る癖に、伴奏じゃ無いからってリズムを軽視し過ぎる残念君も。
そりゃ単体だけ聴けばその方が美しいかも知れないが、人耳に備わる弁別能(聴き分け)にノイズキャンセリングヘッドホン程の性能は無い。

正確には性能差ってより機能に少々違いがあるんだが、人耳でキャンセル出来るのは主に「意識」の方だ。
ノイキャ君の方は意識は一切操作不能だが、設計で想定された音(雑音)は逆相にしたりしてほぼ聴こえなく出来る。

なので意識を殺せててもそれ以上に出張られる様な事があれば、嫌が応にもターゲット以外も聴こえてはしまったりする。
尚且つソロパートをどれだけ聴きたいかも千差万別と来りゃ、あまりに伴奏とリズムがシンクロしてなかったら只の理解不能となってしまっているのよ。

これが早期に気付けりゃ救いがあるんだが一番大事で神経を取られる時に、「自身の音を無視して伴奏だけ聴き乍ら」するなんて拷問にも程がある。
そこで周りから大きく逸脱せぬ為には、全然意識しなくても暫くの間だったらズレないで居られる訓練程度は結局必要なのだ。

<つづく>

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