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2021年4月27日 (火)

音楽備忘録621 魔改造悲喜こもごもⅣ-②

先ず極力出費は避けたいしある物を有効活用しようと思うと、只でさえ高いハードルが一層高くなるのは仕方無い。
それを充分分かってても今回のLED照明の件では、何時に無く迷い捲って困窮した。

なまじ入手不能な部品でとてもシンプルに構成されてるが故に健全時は大変結構だが、こなうると制約の嵐で元の姿のままってのが殆ど無理なのだ。
照射角や発光位置からすれば元の灯具の形が良かったが、筐体の空間余裕が無いに等しいからとてもじゃ無いが収めきれない。

となると最初の考慮点は元筐体の何処をどう弄るかだが、これは代替電源部がどんなのになるかで大きな相違が出て来る。
元のLED素子の構成を堅持するなら最低で75V以上の供給電圧が要るが、手持ちジャンクでそれを達成出来るとしたらトランス使用が避けられない。

しかし場所が場所なだけにサイズもだが重いのが問題外なので、安物ACアダプタ(スイッチング電源の
)の直列運転ってのを考えてみた。
手持ちではスイッチングタイプだと余剰は12Vのしか無く、市販のでも1に小型軽量で2に廉価となると24Vの迄しか無かった。

本来欲しいスペックのを自作するのも不可能ではないが例え手間を厭わずとも、24Vの小型軽量のが¥600程度となると部品代の時点でもうコスト的に太刀打ち出来ない。
そこでせめて所望の半分以上の電圧に出来ないかと考えてたら、かなり悩んだ後で以前に偶然見つけた裏技を思い出したって寸法だ。

この直列運転ってのの概念図を久々で登場させるが、100%どんなアダプタでも可能では無いしそれなりの工夫も必要だ。
具体的には負荷からの逆流を阻止する為に、耐圧・耐電流共アダプタ出力の2倍以上のショットキーダイオードってのを付けとかないと危ない。

Photo_20210419021201
成功率100%じゃないのに候補としたのは、駄目だっても単独か容量不足だったら並列運転にすりゃ済むからだ。
但し24Vで駆動するには素子群を最低でも電気的に4分割しなきゃなんないから、元の筐体は使えなくなる。

もし48V(アダプタ直列運転)駆動が可能になれば、2分割になり追加配線は4本で足りるからその程度だったら狭隘でも何とか元筐体へ収められる。(それでも残念乍らアダプタは外付けになるが…)
とは言えなるべく買うのを減らしたいから手持ちジャンクから↑のダイオードを探してたっけ、採集元のアルミ放熱器に付け放しでしまってるのも確認しなきゃなんなくなった。

そうしてあちこちのガラクタをガラゴロ漁ってる途中で、24Vのスイッチング電源アダプタを大昔に死蔵しといたのを突然思い出した。
これがかなり変態的なのだったから「アダプタ」とか「ユニット」と意識してると、只てさえおぼろげになった記憶と中々とリンクしなかったんだが正体は20年位昔の廃プリンタの電源だ。

ポータブルのハンディタイプのじゃ無きゃ普通プリンタの電源って本体に内蔵されてるが、普段は本体に嵌め込まれて一体化してるが実は取り外せるって代物だ。
今時の市販品と比べると4倍位のサイズではあるが、軽いのと平べったいのには少し期待が持てる。

どうせ元筐体は使えないとしたらお次の候補は、LED化以前に使用していた直管型蛍光灯具だ。
こヤツに至っては建物新築当時のだから30年以上物と恐ろしい古さだが、当時の普及品はインバータになんかなって無くて安定器ってのが入ってる。

要するにその安定器の為に設けられてる空間へ、発掘アダプタと挿げ替えりゃスペース案件はクリア出来る。
尤も他に追加回路や基板の分割・取付等作業は多岐に渡るが、買わないで済ませられるならもう迷う余地なんてどっか行っちゃったよ。

<つづく>

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