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2021年4月15日 (木)

音楽備忘録609 録り方の問題 エレキBass編⑩

今回は別項のとリンクもしての話題になるが、録る時の歪みについてだ。
雛形的にはどんな方法で録るとしても、Live時等よりは控え目とするのが必要事項ではあるが…。

但し最近頻吠えでクドイがそれは聴感上の話しであって、電気的にどうかじゃ無いのが大前提と先ずは釘を刺しとこう。
この件で特に私的には近年になる程問題化して来たのが、実際よりも歪むとそれが録音では目立ち過ぎる様になった処だ。

この話しには個人的に最近一寸した伏線があって、過去名作を聴き直してみると分析耳には記憶よりも歪んでるのが多かったのだ。
これつまり音楽として聴く分には特段歪んでる感じはしないが、純粋に音色分析したら思いの外大胆に歪んじゃってる処もあったって具合だ。

これって一面で電気楽器(エレキ)固有の現象で、近年は過去のみたいな汚いのは一掃されたがより魅力的なのも同時に
無くなった一因とも考えられる。
そんな中意図的に最初から歪んだ音色にするのと飽く迄クリーンに徹するのと、世間ではここでも又例の2極化が激しい様だ。

過去の歪み無頓着組の方はワイルドさの演出もだが、それに依って「タッチ感」を明瞭化させる意図を感じられるのが多い。
一方で近年の聖人君主!?組は過去では不可能だった美しさを優先と伺えるが、原典からするとこれはエレキ独特の音色からしたら亜流派に過ぎない。

そこでこの件に関して何時も以上に一寸コアヲタ的な例示をするが、それはRickenbacker常用末期のPaul McCartneyの音色だ。
作品としてはアルバムTug OF WarのTake It AwayやEbony And Ivoryのが顕著で、しかし単純な音色設定としてはずっと以前にBeatles時代に所謂Whiteアルバム等でも演られてたヤツだ。

これを成立させるにはフラットワウンド弦必須なのが現況には微妙だが、それに依って聴感上大胆に歪むのは「アタックの倍音」だけになってるのがミソだ。
その秘密はアタック倍音の出る時間が、ラウンドワウンドよりかなり短くなるからだ。

現代平均からしたらAmpも何も籠り目で、使用弦も限定されるからとっても拝借し辛い手法だ。
俺自身リッケンが借り物の1本しか無いから先ずフラットを張る時点でもうその気になれないでいるが、他の過去名作でも現場で聴いた歪み具合と一致度が高かったであろうのはこの影響が大きい。

所詮憶測に他ならないとは言え当時の一般ジャンル系の人には、「稀にFuzz」以外そもそも歪ませた音色って選択肢は持って無かったでしょ。
具体的には「露骨に歪む時間が短く済んでた」からで、Bassみたいな音域の低いのだと「音程は余韻から感知」される事が多いからだろうね。

してこれの音楽的な効能はってぇと、タッチ感等の表現に最も優れてる処だ。
一般的な歪んだ音色に聴こえる帯域が出ない組合せでも、歪み以外の音色変化で特にアタック部の変化はかなり大胆だ。

このアルバムが出た当初は遂にPaulもラウンド弦を張ったかとも思ったが、それだと歪みを感知出来る時間がもっと長くなってまう。
しもっと余韻部にも濁りが生じる筈で、これはもっと昔のMG’sのDuck Duunでも近似状態のが伺える。

後者の場合指弾きなのでもっと分り難いが、一部のを良く聴くとAmpの真空管回路部はおろかスピーカユニットの底突きらしいのすら含まれている。
だからって奏法以上に収録と供給作品の音色・音質が昔とは違うからすぐ真似ろなんて言えないが、普通の弾き方で表現力に富むのはそんな組合せの方が一枚上手なのは動かし難い事実だ。

この辺は生楽器と共通な部分で、生の場合Ampが無いから電気的に作られる歪み音色は当然無い。
が極端な音色変化も起きるのは、「アコースティックな歪み」がその張本人だ。

それすらもMicの反応・性能が人耳より上がり過ぎたお陰で拾え難くなってるから、それからしたらまだエレキはホントは恵まれている。
こっちでは球のPreamp等を用いてコッソリ僅かに歪ませるって手等なら、管球式のNEUMANNを調達するよりゃ遥かに実現性が高い。

因みに耳無歪み・電気的に歪んだのでBrightな音色が欲しい程、球プリを使わないとそれは厳しい。
概述の如く石では歪み出すと急激だし、その成分が目立つ音色だからね。

俺自身も例の球ポプリで格闘する迄は、特に録音時は歪み排除に血道を上げてたが…。
これをやり過ぎると時にAmpスピーカ収録でさえ、Line録りみたいに平準過ぎて何だか非人間臭くなったりしていたよ。

<続く>

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